佐々木昭后のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前作の続編。
学習の土台ができていない子、身体が不器用な子、境界知能、グレーゾーンの子に加え非行化の背景を盛り込んだ本となっている。
特に勉強が苦手、という点は興味があったが、認知機能トレーニングについては別の本、また、サイトへの案内だったので少々肩透かしだった。
家庭では、まさに序数と基数概念で子供がつまづいており、どうすべきか悩んでいた。
10を幾つと幾つに分ける、というのが子にとっては、「さっぱり?」らしい。
我が家の問題は解決しないが、トレーニングについては学校と適切な対応を検討していくきっかけになるかもしれない。
さて、このシリーズ、第3巻も出るようなので、非行の背景とさらに重くなっていきそうだが、そうしないためにも適切な指導をしたい。
それにしても、本書、前作に登場する子供たちは誰しも心当たりがありそうだ。
もちろん特に問題を抱えていない子供でも、年齢相応の幼さで類似の行為を行う場合もあるが、こんなに困っている人はいたのだなと改めて思う。
とすると、普通の子、なんて一体どれだけいて、努力が実になる子はどれだけいたのか。
何も知らないと「バカ」とか「努力不足」とかそんな言葉に集約されてしまう。
特に今まで努力が身を結び、優秀で、周囲も同質な人ばかりだと本書に描かれるような子供は全く理解し難い。
教員は減らせる、という話もあるようだが、人を育てるのには色色な人の関わりが必要だ。
だから、そこは削ってはいけないしもっと手厚くすべきではないか。
それに、いくら大人でも、プロでも、一人だけで子供たちを指導していったり支えたりするのは辛いから。 -
Posted by ブクログ
以前から気になっていた本。
本書は「漫画でわかる」とあるように、困った子とされる困っている子供について、
それぞれ10ページ程度で漫画による解説がなされている。
子供が見せる、なぜそんな困った行動をするのか、ということについて簡潔に書かれている。
対象はずっとぼーっとしている子、指示が通らない子など、いわゆる「問題児」だが、表出しているのは本人の困りごとの一部に過ぎない子がよくわかる。
具体的にどのような関わりを持っていくべきか、ということに主眼を置きたい場合は物足りないが、入門書としてはとてもわかりやすい。
どのような指導をしていくのか、これはケースバイケースであり、根気もいるし、指導する側も一人で立ち向かうには荷が重い。
だが、子供たちのそれぞれの特性を理解した上で指導にあたるのと、知らずにあたるのとでは対応方に違いが出る。
教育者、また養育者はぜひ手に取ってほしい。 -
Posted by ブクログ
2021/06/01
入門書としては、かなり優れた一冊になっている。マンガの内容も短くまとめられており、理解しやすかった。
本書では、小学生年代のケーススタディを扱っていたが、困難を抱える子どもは中高生にもいる。そんな子どもたちの支援にも役立てられる方法が載っていた。
大人の社会にも、困難を抱える人は多い。私から見て「あいつ仕事できないな」という人も、困難を抱えているのかもしれない。だとしたら、合理的配慮や支援が必要だ。その人の課題を解決することで、その他の人の課題も解消されるかもしれない(ユニバーサルデザイン)。
大人の場合、行動を「能力」として捉えがちだが、「特性」と再認識することで、困難さを克服できるかもしれないと思った。