佐々木昭后のレビュー一覧
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前作の続編。
学習の土台ができていない子、身体が不器用な子、境界知能、グレーゾーンの子に加え非行化の背景を盛り込んだ本となっている。
特に勉強が苦手、という点は興味があったが、認知機能トレーニングについては別の本、また、サイトへの案内だったので少々肩透かしだった。
家庭では、まさに序数と基数概念で子供がつまづいており、どうすべきか悩んでいた。
10を幾つと幾つに分ける、というのが子にとっては、「さっぱり?」らしい。
我が家の問題は解決しないが、トレーニングについては学校と適切な対応を検討していくきっかけになるかもしれない。
さて、このシリーズ、第3巻も出るようなので、非行の背景とさらに重くな -
Posted by ブクログ
以前から気になっていた本。
本書は「漫画でわかる」とあるように、困った子とされる困っている子供について、
それぞれ10ページ程度で漫画による解説がなされている。
子供が見せる、なぜそんな困った行動をするのか、ということについて簡潔に書かれている。
対象はずっとぼーっとしている子、指示が通らない子など、いわゆる「問題児」だが、表出しているのは本人の困りごとの一部に過ぎない子がよくわかる。
具体的にどのような関わりを持っていくべきか、ということに主眼を置きたい場合は物足りないが、入門書としてはとてもわかりやすい。
どのような指導をしていくのか、これはケースバイケースであり、根気もいるし、指導する -
Posted by ブクログ
2021/06/01
入門書としては、かなり優れた一冊になっている。マンガの内容も短くまとめられており、理解しやすかった。
本書では、小学生年代のケーススタディを扱っていたが、困難を抱える子どもは中高生にもいる。そんな子どもたちの支援にも役立てられる方法が載っていた。
大人の社会にも、困難を抱える人は多い。私から見て「あいつ仕事できないな」という人も、困難を抱えているのかもしれない。だとしたら、合理的配慮や支援が必要だ。その人の課題を解決することで、その他の人の課題も解消されるかもしれない(ユニバーサルデザイン)。
大人の場合、行動を「能力」として捉えがちだが、「特性」と再認識することで、 -
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Posted by ブクログ
「境界知能(知的障害グレーゾーン)」とはどういった性格でどのような行動をとるのか?詳しくは知らなかったので手にとってみた。
漫画なので見やすくてわかりやすい。
一見、普通の子と大差ないように見えるのでこれは子の性格だなと思いがち。
だが本人にすれば日常的に困り、何故自分はできないのか?としんどさを抱えてしまう。
彼らの気持ちを理解して支援のあり方を考えるということ。
周囲からはどう見えているのか、本人からはどう見えているかを年代別に紹介している。
第1章 小学生のウエキくん
①相手の気持ちがわからない
②手先が不器用
③本の内容が理解できない
第2章 中学生のシライさん
①力の加減