藤原章生のレビュー一覧

  • 差別の教室
    差別は主観である、ということを事例を尽くして丁寧に説明してくれている一冊。

    差別をなくすことは難しいかもしれないが、戦争当事者に読んでもらえると世の中が平和に一歩近づくと思います。
  • 酔いどれクライマー 永田東一郎物語 80年代ある東大生の輝き
    なんだかわからんけど面白かったし、いろいろ考えさせられた。あとがきに、このノンフィクションの主人公の長男長女に著者が、お父さんはそんじょそこらにゃいない、本当に面白い人だったよ。と捧げる言葉があるが、こーいう人がある一定数いる世の中じゃないとつまらないのは確かだ。メルカリで買おうとしたら、全部売れち...続きを読む
  • 新版 絵はがきにされた少年
    アフリカの朝は空気がひんやりとしている。確かに昼間は暑くて乾いていて埃っぽい。でも朝は手付かずの、今日という日に希望を抱かせる、そんな空気。もう8年の前のそんな朝の感覚をこの本は思い出せてくれた。

    この本には出てこないが、僕が行っていた国マラウィも、南アフリカへの出稼ぎが最大にして唯一の外貨獲得手...続きを読む
  • 資本主義の「終わりの始まり」―ギリシャ、イタリアで起きていること―
    [震源地から扉は開くか]世界的に注目を集めた欧州経済危機の発端の地となったギリシャと、それに続くと一部から目されてしまったイタリア。その両地を取材する著者が、危機の影響と今後の社会の行く末を、有識者とのインタビューを通じながら論考した作品です。著者は、毎日新聞の記者を務める藤原章生。


    経済危機(...続きを読む
  • ギリシャ危機の真実 ルポ「破綻」国家を行く
    ギリシャで起こった経済危機を、現地の人々やヨーロッパの他の国の人々からの聞き取り調査を中心に描く。信用できる情報をもとに書かれているから面白い。
  • ギリシャ危機の真実 ルポ「破綻」国家を行く
    ギリシャで起こった経済危機を、現地の人々やヨーロッパの他の国の人々からの聞き取り調査を中心に描く。信用できる情報をもとに書かれているから面白い。
  • 資本主義の「終わりの始まり」―ギリシャ、イタリアで起きていること―
    毎日新聞記者として2008年~2012年ローマ支局長を担当された著者。現地にいるからこそ補完する、ニュースで見聞きするギリシア、イタリアの金融危機と、そのさなかにある国民たちの温度差を現実味をもって感じさせる一冊。

    火炎瓶を投げ、警察が放つ催涙弾にくもの子を散らす暴徒たちが、一線を越えないのは、マ...続きを読む
  • 酔いどれクライマー 永田東一郎物語 80年代ある東大生の輝き
    近年なかなか居ない破滅型エリートの栄光と挫折の話
    エリートとなる才能・能力も破滅する度胸もない凡人からみても、一つの映画ような魅力的なストーリー(事実か(笑))で楽しく読めました
  • 酔いどれクライマー 永田東一郎物語 80年代ある東大生の輝き
    まるで映画のストーリーのよう。
    こんな人生を送った人が実際にいるんだ。

    主人公の永田東一郎は、一浪して東大に入りスキー山岳部に所属、1984年25歳にしてカラコルム山脈の難峰K7遠征隊の隊長を務め、初登頂を成し遂げた人物だ。
    東京生まれて、高校2年の時に大酒飲みの父親(56)を亡くした。生活費が父...続きを読む
  • ぶらっとヒマラヤ
    高山植物を調べるために、ネットで本の検索をしていて気になった『ぶらっとヒマラヤ』(藤原章生)。

    「ぶらっと行けるような所じゃない」というツッコミから入ったようなものだけど……

    今回もまた「死」に関する本を手に取ってしまったようで驚きました。

    登山の話ももちろんあります。

    「私の過去最高登山標...続きを読む
  • 酔いどれクライマー 永田東一郎物語 80年代ある東大生の輝き
    文章が上手で分かりやすく、あっという間に読み終わる。あとがきにあるとおり谷根千本郷の群像劇として読んだ。知っているところばかりで感情移入しまくった。
  • 新版 絵はがきにされた少年

    タイトルにひかれて購入

    軽いエッセイか旅で出会った人々の話かと思ったら、なかなか重いアフリカの人々の話を聞いたドキュメントだった。
    私も例に漏れず、白人に搾取させている黒人と言う図式を思い描いていた。そんな単純な世界ではなく、人それぞれの人生が描かれていた。
  • 新版 絵はがきにされた少年
     コロナで旅行できないので(海外に行きたいわけじゃないが)外国についての本を読もうと。
     1995-2001まで新聞社駐ヨハネスブルグ特派員だった藤原章生さんの本。カルチャーショックと言うのか、無知で申し訳ない気分。
    「"inquisitive" (知りたがり)なのとそうでないのと、どちらが良いんで...続きを読む
  • ぶらっとヒマラヤ
    山に挑む人の本を読むのが好きだ。
    極限に命をぶつけて得ようとする何かを知りたい、知ることができるかもしれないという期待に応えてくれそうだからか。
    さらに、新聞記者をしていた人の文章が好きだ。ストレスなく読めて、この上なくわかりやすく、無駄がない。
    この本は、山に挑んだ新聞記者による「ヒマラヤを舞台に...続きを読む
  • 湯川博士、原爆投下を知っていたのですか―“最後の弟子”森一久の被爆と原子力人生―
    毎日新聞の連載「原子の森、深く」を大幅加筆して書籍化。ちょっとそそられるタイトルである。あのノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士は、本当に広島への原爆投下計画を事前に知っていたのだろうか。しかしこのミステリーはあくまでも伏線であり、本線は、被爆という形で「原子力」との運命的な出会いをした、元日本原...続きを読む
  • ギリシャ危機の真実 ルポ「破綻」国家を行く
    ギリシャ危機の真実を、学者から庶民まで、複数のギリシャ人に取材しながら、これまでの歴史の経緯を踏まえて、簡潔に記した良書。

    段落も多く、さらっと読めてしまう本ですが、引用をたくさんしたくなるほどの充実した中身で、ギリシャ危機の真相を知りたい人には必須の書だと思います。

    中でも興味深いのは、ギリシ...続きを読む
  • ギリシャ危機の真実 ルポ「破綻」国家を行く
    ギリシャ危機の真実を、学者から庶民まで、複数のギリシャ人に取材しながら、これまでの歴史の経緯を踏まえて、簡潔に記した良書。

    段落も多く、さらっと読めてしまう本ですが、引用をたくさんしたくなるほどの充実した中身で、ギリシャ危機の真相を知りたい人には必須の書だと思います。

    中でも興味深いのは、ギリシ...続きを読む
  • 資本主義の「終わりの始まり」―ギリシャ、イタリアで起きていること―
    最初はかったるいな、そんなの知ってるよてな感じでしたが、途中からはグイグイ読んでしまった。著書の言う、クッツェー的な書き方の故か。国の在り方、経済成長市場主義、自由、人とのつながりについて考えさせられました。昔読んだ エンデの遺言 だったかな?を思い出しました。
  • ギリシャ危機の真実 ルポ「破綻」国家を行く
    今巷で話題のヨーロッパ債務危機問題の中心国、ギリシャでの危機についてルポです。

    日本や米国、更にはドイツやフランスといった外側からみたギリシャ危機ではなく、ギリシャ現地から見て感じてそして考えたレポートでした。

    過剰な公務員、過剰な国の借金、過剰な年金支給、更には世襲政治がもたらす弊害等、様々な...続きを読む
  • ギリシャ危機の真実 ルポ「破綻」国家を行く
    今巷で話題のヨーロッパ債務危機問題の中心国、ギリシャでの危機についてルポです。

    日本や米国、更にはドイツやフランスといった外側からみたギリシャ危機ではなく、ギリシャ現地から見て感じてそして考えたレポートでした。

    過剰な公務員、過剰な国の借金、過剰な年金支給、更には世襲政治がもたらす弊害等、様々な...続きを読む