佐宗鈴夫のレビュー一覧

  • 荒野へ

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    なにもかもを歩織り出して放浪に旅だった青年マッカンドレスの話。ノンフィクション。
    こういう人物がいた、ということを覚えていようと思った。死に際して彼は何を思ったのか。

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    2017年01月01日
  • 荒野へ

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    友人に薦められ読みました。

    裕福な家庭で育った青年がアラスカの荒野に足を踏み入れ、4ヶ月後に遺体で発見される。
    遺族や知人へのインタビュー、日記や遺品を通して青年の生い立ちを追ったノンフィクション小説です。

    なぜ青年は恵まれた生活を捨て、必要な装備をほとんど持たず無謀な旅を続けたのか。
    彼の死の原因とは。
    読みすすめるうちに謎が少しずつ解けていき、青年の人物像がいきいきとしてきます。

    よくある「本当の自分をさがすための旅」というのとは違って、彼は確固たる信念をもって旅をします。
    その信念がかなり極端なものなので、彼の行動はいびつで理解しがたいもののようにも感じます。
    しかしその極端さが青

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    2016年08月29日
  • 荒野へ

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    この「Into the wild」という原題は勿論、本書で何度も引用され、主人公が愛読していたというロンドンの野生の呼び声の現代である「Call of the wild」をもじったもものなのだろう。Call of the wildは、野生化という意味でwildを使っていたと記憶している。しかし、主人公の行動の意味は今一つわからなかった。何が彼を魅了したのだろうか。

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    2016年08月03日
  • 太陽がいっぱい

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    以前、アラン・ドロン主演の映画「太陽がいっぱい」を観て面白かったので、いつか原作を読んでみたいと思っていた。本屋で探しても見つからなく残念に思っていたら、最近新訳で再出版された。

    有名なリプリーシリーズの一昨目である本作は、原題は「太陽がいっぱい」ではなく「The Talented Mr.Ripley(才能あるリプリー)」。このタイトルのままだったら、きっとあの映画は日本ではそんなに流行らなかっただろう。
    「太陽がいっぱい」、このタイトルは素敵だと思う。
    リプリーが憧れたディッキーの暮らすイタリアの太陽の眩しさと、ディッキーそのものが眩しく見えたリプリーの思いとが重なっており、実に見事だと思

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    2016年07月02日
  • 太陽がいっぱい

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    もっと他に良い邦題タイトルがあっただろうと思う。
    イタリアでの晴天の下でヨットに乗ったり、酒を飲んだりする生活はとても明るくタイトルに相応しいが、あくまでこれは序章に過ぎない。

    放蕩息子の生活に嫉妬した主人公の生活に嫉妬した主人公が息子を殺害し、その息子に成りかわって生活をするというストーリーへと進んでいく。

    主人公が正義のために犯罪を犯したりする設定は割とあるが、単純に自分の欲のために殺人を犯すというのは珍しい気もする。

    後半からは他人へのなりすましがばれるかばれないかの瀬戸際にハラハラさせられる。果たしてばれずに逃げおおせることができるのか・・・

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    2026年02月08日
  • 太陽がいっぱい

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    アラン・ドロンの同名映画も知らず、そのリメイク版『リプリー』も知らず、海外文学が最近読みたいのと、版元が河出、カバーの絵のセンスから読もうと手に取った1冊。青く未熟で自意識過剰なトムの逃亡劇。なかなか良かったです。シリーズ化されてるらしいので続きを読みたい。

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    2025年11月19日
  • 荒野へ

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    ある青年のノンフィクション。「人はなぜ憎しみあうのか」からの派生で読んだが、 結末が明白でも面白かったのは、邪な期待感か。「清廉潔白」、モラトリアム、エディプスコンプレックス、情報戦。

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    2025年03月23日
  • 荒野へ

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    映画で観て主人公の青年がなぜ荒野へ向かったのか?その辺りの心理的なところがよく分からなかったので、本を読んで詳しく辿っていきました。

"社会での生きづらさ、理想となるものを求めて"

生きづらさ、社会やコミュニティでの居心地の悪さ——これらは、生きていくうちに段々と分かってきたことです。私自身、五十年も人間をやってきたのですから。

    この生きづらさは、性質や体質による特質的なものが影響しており、またそこに運や環境における偶然性も大きく関わってくるものだと思います。では、それを理解したうえで、どう生き抜いていくか? それは「やり方次第」「演じ方次第」であり、それができるかど

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    2025年02月14日
  • 荒野へ

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    友人のおすすめ本。
    2008年に映画化もされてます。

    ノンフィクション。著者のクラカワー自身が登山家であり彼の経験したエピソードを交えることで、恵まれた環境から抜け出し数年の放浪の後1992年にアラスカで餓死しているところを発見される20代青年の軌跡がより鮮明に浮かび上がっていると思う。

    バックパックひとつ背負って世界中を旅するのとはまた一線を画した放浪の旅であり、そういう人種もこの世には少なからずいるということはわかった。決して破滅に向かいたいのではなく、あくまで本人にとっては前向きな生き方のようだ。

    所謂冒険家とは全然違う気がする。冒険家は最後は必ず生きて生還するために万全の準備を整

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    2024年02月24日
  • 太陽がいっぱい

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     1955年作。
     1960年、ルネ・クレマン監督による、アラン・ドロン主演の映画が名作としてすこぶる有名で、「太陽がいっぱい Plein Soleil」というタイトルはこの映画によるもの。小説の原題は「才能あるリプリー氏」という、ちょっとつまらなそうなタイトルである。
     犯罪サスペンスもの、ということになる。全体の3分の1辺りで主人公トム・リプリーが殺人を犯して、そこからサスペンス風になる。が、私は何となくこの小説に没入できなかった。主人公の性格が曖昧でとりとめなく思われ、その心の動きに近づくことが難しかったせいだろう。
    「犯罪を犯したのちの、追い詰められる切迫感」は、もっとシンプルな描写の

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    2023年05月02日
  • 荒野へ

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    実話に基づくノンフィクション。

    裕福な家庭に生まれ、成績も優秀。そんな彼はどうして、全てを捨てて、アラスカの荒野に分け入り、餓死しなければならなかったのか。

    人智を超えた自然の過酷さ。自分探しの旅は時として、命の代償を必要とすることがある。

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    2023年01月04日
  • 太陽がいっぱい

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    1960年にルネ・クレマン監督/アラン・ドロン主演で映画化(1999年「リプリー」として原作をほぼ忠実にリメイク)されたことにより、ハイスミスの最も有名な作品となった。1955年発表作だが、全編独特なトーンを持ち、時代を感じさせない。物語の舞台として、当時のローマ、カプリ、ベネツィアなどの名所を巡るため、観光ガイドとしても有用かもしれない。よく知られた粗筋は省略するが、先の映画とは随分と印象が違う。饒舌で冗長。犯罪小説と呼ぶには文学に偏り過ぎ、文学と称するには青臭い生硬さがある。

    主人公は、アメリカ人トム・リプリー25歳。幼い頃に両親を亡くし、守銭奴の叔母に育てられた。生い立ちは殆ど語らず、

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    2021年09月25日
  • 荒野へ

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    映画も観た。是非原作を読んでみたいと思い本書を手に取った。1日で読んでしまった。
    実際にはあまり主人公クリスの動機、死亡原因、詳細な行動履歴は分かっていないことが分かった。
    残された日記と彼と道中に出会った人物の証言から事実をもとに丁寧に行動経緯、動機が推測されている。映画ではあたかもその履歴がすべて本人の日記などから明らかなように描かれていたが、実際には多分に推測の部分も大きいということが分かった。

    「サハラに死す」にせよ、無茶な旅をして最後に死ぬとそれを批判する人たちも多い。
    しかし、自分には少し共感できる部分もある。皆そうではないのか?
    自分が何者か?自分の限界がどこにあるのか?知りた

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    2021年09月20日
  • 太陽がいっぱい

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    かつてはアラン・ドロン主演で映画になり大ヒットし、最近はマット・デイモンが主演してリメイク(題名は「リプリー」)された映画の原作。
    アメリカ人の青年トム・リプリーは家柄も地位も定職も持たず、薄汚れた部屋で、その月の部屋代にも事欠く生活をしていたが、友人のディッキー・グリーンリーフを連れて戻るようディッキーの父親に頼まれてヨーロッパに渡る。
    ディッキーの父親は造船会社を経営する資産家で、ディッキーはその御曹司。
    自分の生い立ちに比べて恵まれすぎているディッキー。トムは父親から渡された報酬が目当てでいたが、ディッキーに対する嫉妬心からか、ディッキーを殺してしまう。
    殺人の隠蔽のためにトムはディッキ

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    2020年11月01日
  • 荒野へ

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    映画化もされたノンフィクション。ある裕福な育ちの若者が放浪の旅の末、荒野で遺体となって見つかる。彼は自殺したのか、何かを求めていたのか。「ただの無知」「自己責任」といった当然想定できる批判を受けつつも、著者は若者の「冒険心」という観点を基に、彼を理解しようと取材を重ねる。そういう試み自体はとても大切なことで、大いに支持するが、全体の構成が好みじゃなくて辛い。彼の旅ルートをひたすら辿る前半で興味が薄れてきてしまったかな。結局、この若者の評価を覆すようなインパクトはあまりなかった。映画見ようかな

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    2019年09月04日
  • アメリカの友人

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    太陽がいっぱいは、名前くらいは知ってるけど、実際の中身はよく知らない。と思う。
    というわけで、続編として読むんではなく、単に新しい話として読ませていただいたわけで。
    でもって、背表紙に書いてある、天才的犯罪者、というところも読んだうえで、判断させてもらうならば。
    天才っていうか完全に行き当たりばったりの人生じゃないか。もしかしたらデビュー当時はそういう設定でうまくいってたかもしれんけども、今はもう往事の面影もなく、なんていうか単に勢いで生きてる感じで。普通に自分の家で殺しもやるわ、人んちでも何も考えずに殺すし、コナン君いなくてもどうにかなるっしょ、これ。
    でも学ぶところがあるとすれば、ともかく

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    2019年04月22日
  • アメリカの友人

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    マフィアがらみの話なので暴力的な行動も多く、
    死体もゴロゴロだが。。。
    前の事件から、それほど間を置かず、こんな危険なことに
    それも、自ら必要もないのに勝手に飛び込んで
    より深く巻き込まれるなんて。
    そもそも、きっかけは根拠の薄い猜疑心から出た
    ほんのいたずらに近い『ゲーム』でしかなくて、
    それなのに、他人を悪に引き込み、悩み苦しませ
    人生や家庭を崩壊させ、負の暗い影を落とす。
    ドロドロ粘り気を帯びて嫌悪感を覚えそうな物語だが、
    うまく片づけたり、立ち回れた後等にリプリーが思わず
    笑いだしたりするので、読者はいつの間にか
    リプリーの世界観・人生観を自然に受け入れて、
    リプリーの視点で世界を眺め

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    2018年08月07日
  • 荒野へ

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    こういった物語に熱くなれるほど若くない自分に気づきさみしくなった。

    クリスが無知なのか、純粋なのか、ちょっとした間違いが全てを台無しにしてしまったのかは、分からないが、今の私にはあまり共感できる感情は湧き上がらなかった。

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    2018年06月04日
  • 荒野へ

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    初めは、なんて自分勝手な生き方をした青年なんだろうとまったく共感できずにいらいらしました。でも読み進めていくうちに、彼はストイックに文明から自らを遠ざける、まるで修行のような行いをしていたように思えてきました。確かに自然は脅威でありながら美しく惹かれます。宗教のようだと思いました。読後には彼の行動をただ批判することはできませんでした。主観を入れす平等に読者に事実のみを与える、すぐれたドキュメンタリーだと思います。

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    2016年09月22日