佐宗鈴夫のレビュー一覧

  • 荒野へ

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    久しぶりに、読み続けるのがつらいけれど、投げ出してはいけないような気がする本だった。

    とても理解することは出来ないけれど、少なくとも若者が生きる意思に溢れていたのだったということを伝えたのなら、価値があったのだろうと思う。

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    2024年10月05日
  • 太陽がいっぱい

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    破滅に向かってほしいのに、全然向かってくれない!彼が不安に思う未来に対してヨーロッパ描写の何と美しいことか!リプリーを応援してないはずなのに周囲の人の間抜けさにイライラさせられる!
    ただのヤバいやつをこんなに魅力的に見せられるとは!

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    2024年04月27日
  • 荒野へ

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    訳者も後書で書いていますが、著者が本文で述べている「できるかぎりでしゃばらないようにしている。それは充分成功していると思う。」というノンフィクション作家の姿勢に好感を持ちました。翻訳もとてもスムーズで読みやすかったです。著者、翻訳者の他の著書も読みたいと思いました。

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    2024年01月20日
  • 荒野へ

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    ネタバレ

    1992年にアラスカの放置されたバスの中で遺体で発見された一人の若者。
    この若者がなぜそこで亡くなったのかを追い求めて、ノンフィクション作家の著者が足跡をたどる。
    若者が旅の途中で出会った様々な人の証言や家族との関係から、若者が何を求めていたのかが浮かび上がってくる。
    彼は荒野に魅せられ自分ひとりの力で生きていこうとしていた。

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    2023年04月10日
  • 太陽がいっぱい

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    これは完全犯罪と言えるのだろうか…
    トムの衝動的で突飛な殺人と、臆病なまでに練るに練られた計画的な偽装工作の連続。
    そして、あまりにも幸運すぎる逃亡劇とその最後。

    この作品では、事件自体の完全さというよりも、トム自身の感情の浮き沈みと、はたまた何があってもうまく立ち回る身のこなし、そして綻びをうまく拾っていく彼のスキル等々、“トム”という人間にスポットライトを当てることでこそ、主人公の魅力が表に現れ、非常に興味深く感じられる作品になっている気がする。

    誰かを演じることでしか(ここでは“ディッキーだが”)今の自分を保てない不安定とも言える精神状態、自分から墓穴を掘るような言動や行動に走りかね

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    2022年08月01日
  • 荒野へ

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    「空へ」の著者、ジョン・クラカワーのノンフィクション。

    1992年アラスカの荒野に置いてある廃バスの中で餓死した死体が見つかった。

    そこで死んだ青年は、大学卒業とともに有り金を寄付し、放浪の旅に出て、最後にアラスカにたどり着き、自分の力だけで荒野で生活することを目的とし、荒野に分け入っていった。

    死体が見つかって、著者は雑誌に寄稿する。
    反響が予想以上に大きかったため、改めて死体の主「クリス・マッカンドレス」の足跡をたどる。

    冒険とは何か、自分とは何か?

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    2022年02月16日
  • 太陽がいっぱい

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    ルネ・クレマンとアラン・ドロンの映画「太陽がいっぱい」は封切られた時に観た。映画全盛時代ゆえ鮮明に覚えている。テーマ音楽と明るい青い海とドロンの美貌が強烈な印象だった。

    マット・ディモンのリメイク「リプリー」はTVで観た。これはこれで「トム」と「ディッキー」の関係を同性愛的に色濃く描いていて陰影があった。マット・ディモンの雰囲気があずかりあるのかもしれない。

    パトリシア・ハイスミスの原作「太陽がいっぱい」を読んでまた異なった感想を持った。「トム」が「ディッキー」を殺すに到る心理が丁寧に描いてあり、犯罪の良し悪しでなく、わかってくるものがある。

    「トム」の不幸な生い立ちとあがいても上昇しな

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    2021年09月04日
  • 太陽がいっぱい

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    ネタバレ

    三人称で書かれているけど 気分は犯人目線なので
    すっかり犯人気分になり ハラハラしながら進んでいった。最後は予想外

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    2021年08月14日
  • 荒野へ

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    物質や経済に支配された今の自分の暮らしが恥ずかしく感じるくらいの、クリス・マッカンドレスの生き方、価値観。簡素な幸福に気づき、それを誰かと共有する生き方を志向したいと強く思った。映画化された『Into the Wild』は絶対に観るべき作品であると断言しておきたい。

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    2023年01月01日
  • 太陽がいっぱい

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    ネタバレ

    昔映画の『リプリー』を観たことがあったけどほとんど記憶がなかったので新鮮な気持ちで読めた。

    リプリーが二件の殺人を犯すまではとても面白く読めたけどそれ以降は少し冗長に感じたかな。
    追い込まれるスリルはあったけど。

    特にディッキーと仲良くなってから次第に憎悪に気持ちが流れていくあたりは圧巻だった。
    リプリーはどうしようもなく身勝手で運が良いだけの犯罪者だとはおもうけど、ディッキーの同性愛嫌悪の態度も読んでいて気分が悪かった。
    あんな態度をとられ続ければ辛くなって憎むのも当然だと思えた。
    だからといって殺すなんてのはどう考えても許されないことだけど。

    フレディが階段を引き返してくるときのハラ

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    2021年02月04日
  • 荒野へ

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    ○感想を
    手にしてから完読するまで約3ヶ月かかかった。それは、中断することも多かったから。
    人の一生は短い。
    彼は24年で幕を閉じた。
    名前を変え、お金も寄付し、ほぼ徒歩で歩みアラスカへ旅へ出かけた経緯や周りのエピソードなど交えたドキュメンタリーである。自然の怖さも感じるし、地球の未だ見ていない人が殆ど歩かない地に単独で入っていくことは、彼にとって勇気でもなく、自然な行為だったのだと思う。
    主人公以外にも遭難したり、自然のなかで餓死していく他者も登場したが、このあたりが一番覚えていて読み進めが早かった。途中人との関わりやマックでバイトしたりして稼いだり、そうした人道的な内容もあるからリアルを感

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    2021年02月02日
  • 荒野へ

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    あなたは思いきってライフスタイルを変え、これまで考えてもみなかったこと、あるいはなかなか踏ん切りがつかずに躊躇していたことを大胆にはじめるべきだと思っているからです。多くの人々は恵まれない環境で暮らし、いまだにその状況を自ら率先して変えようとしていません。彼らは安全で、画一的で、保守的な生活に慣らされているからです。それらは唯一無二の心の安らぎであるかのように見えるかもしれませんが、実際、安全な将来ほど男の冒険心に有害なものはないのです。生きる喜びはあらたな体験との出会いから生まれます。

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    2021年01月13日
  • 荒野へ

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    映画を観たあと、数年経ってから読んだ。良くも悪くも原作のほうが筆者の思い入れが強く現れているような気がする。アレックスという一人の人間の心のうちに少しでも寄り添おうとして、細かな手かがりでもとにかく全部拾っていく。人間の行動を簡単に表面的に理解して心理学用語で分類して片付けるなんてできないと改めて感じた。
    壮大な自然に憧れたり、文明に嫌気が差すことはあっても、人と人とのつながりは心に絶対に必要な要素なんだろうなあ。

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    2020年12月19日
  • 荒野へ

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    大学を卒業後、ヒッチハイクを繰り返しながらアラスカへ辿り着いた青年は一人で荒野へと足を進める。結果、彼は荒野に置き捨てられた廃バスの中で孤独死し、アメリカ中を震撼させることとなる。

    いったい彼はなぜ荒野へ足を運んだのか?そして荒野での廃バス生活の中で何が彼を孤独死させる要員となったのか?極めてミステリアスなこの出来事を巡って描かれるノンフィクションが本作である。

    アメリカ出身の稀代なるノンフィクション作家、ジョン・クラカワーの出世作である本作では、若かりしクラカワー自身の姿が孤独死した青年に重ね合わされている点が魅力的である。かつて、若きクラカワー自身は登山を通じて自己のアイデンティティを

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    2020年12月12日
  • 太陽がいっぱい

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    ミステリー小説、という事前情報だけで読み進めた。
    主人公リプリーはクズと評されることも多いけれど、誰もが持っている側面の一つを演じているに過ぎないように思う。
    彼は偶然にも機会と、閃きがあった。
    きっとそれだけなのだ。
    そのように思う私もまた、クズの素質があるということなのだろうか。
    犯人視点の小説は久しぶりで、いつ捕まってしまうのか、いつ罪が露見するのか、最初から最後までドキドキが止まらなかった。

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    2020年04月15日
  • 荒野へ

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    なんとなく、パーシグの「禅とオートバイ修理技術」とかチャドウィンの「パタゴニア」辺りを彷彿とさせる、辺境・放浪ノンフィクション。

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    2020年03月27日
  • 荒野へ

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    主人公のひたむきな気持ちに心を惹かれていく。家族をもった自分と比べて、自由に生きていく主人公の行動には、若干の羨ましさを感じる。

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    2020年02月17日
  • 死者と踊るリプリー

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    ネタバレ

    "天才犯罪者、最後の物語”

    リプリーの数々の悪が暴かれ、異常な日常が崩壊する様を
    目の当たりにできるのか、というわけではない。
    作者が亡くなったからシリーズが終わってしまった、
    というだけ。
    リプリーは過去の犯罪の暴露の危機(?)に
    『ジワジワ』『執拗に』追い回されて
    怯えたり焦ったりするかと思いきや、鬱陶しいと
    イラついたり、妙に興奮したり、解決するために
    助力とを準備したり、でも日常はあくまで平穏に
    普通の人として過ごしている。
    過去が暴かれることより、日常が乱されることの方が
    問題の様だ。
    純粋で、俗で、あまりに普通なマダム・アネット
    (癒し系)があってリプリーの危ういバラン

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    2018年10月16日
  • 荒野へ

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    先が気になって仕方ない気分にさせてくれる一冊でした。最後の解説で映画になっている事を知り、DVDを借りましたが、本が先で良かったと感じました。きっと、映画を先に見ていたら、主人公のバックボーンに共感できず、原作に手を伸ばすこともなかったでしょう。
    心のままに生きるために選んだ道、誰にも理解されないはずの孤独な道程は、荒野を目指すクリス・マッカンドレスを温かく包もうとする人々との出会いに満ちています。さらに作者の過去がオーバーラップされることで物語の奥行きが広がり、『若者の愚かさや無知から引き起こされるくだらない事件』という、世が貼り付けたレッテルが丁寧に剥がされて行く展開に、青年時代をとうに過

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    2018年09月26日
  • 荒野へ

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    毎度感じることで、いい加減学習しろよってところですが、やっぱり途中経過がくどく感じてしまう。エンタメノンフ、殆どそうなんです。徹頭徹尾、ハラハラドキドキしっぱなしでした、みたいな作品、すぐにはパッと思いつかないかも。これって自分の感性の問題なのか、それともつまらないならそこは読み飛ばせばよい話なのか。読み飛ばしのスキルを身につければいいのかもですね。なんかもったいないって思ってしまう自分がいて、でもそのために使う時間の方が、もっともったいないんだってことも分かってたりして。難しいところです。脱線しまくりましたが、答えは何と、蓄積性の神経毒でした。ロマンを追い求める冒険心のせいとか思っていたんで

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    2017年03月31日