虚淵玄のレビュー一覧
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【はじめに】
2016年にシン・ゴジラが上映された。ゴジラシリーズにしてまさに新約のゴジラであった。
その後、さらにSFアニメとして、制作上映されノベライズされたのがこの作品だ。
1. 怪獣黙示録
2. プロジェクト・メカゴジラ
3. 怪獣惑星
4. 星を喰う者
4編からなるアニメ版ゴジラのノベライズだ。
ゴジラに関しては、ハリウッドでその後制作されヒットしている。
このアニメ版のゴジラ、もはや語られることもない感じだ。失敗だったのか。。
【感想】
アニメ版ゴジラは、観た人の話を聞いて未だに観ていないが、ノベライズは読んだ。確かに厳しい評価がついたのもうなずける。
何でこれを紹介したいか。これ一巻目がとてもいいのだ。カマキラス、ドゴラ、ヘドラ、ガバラなどかつての特撮怪獣が新解釈に基づいて現代に蘇ったのだ。SFとして如何に人類が怪獣と戦い衰退していったのか。生き残った人類の証言を元にそれぞれの怪獣の特性や被害状況が明らかにされていく。自分としてはかなり痛快な展開だ。
人類の決定的な敗北は、ゴジラの出現から。
2巻目以降は、対ゴジラの負け戦の記録だ。人型異星人ビルサルド、エクシフが飛来し同盟を組みつつGメカ、メカゴジラなどゴジラ対戦兵器として怪獣と対等に戦いつつ消耗していく人類だが、その焦燥感、絶望がえぐい。そもそも核爆弾を使ってゴジラを殲滅する行為が地球そのものをダメにするじゃん。。。
ただ、コミュニケーションが取れない怪獣であり圧倒的暴力が支配する世界において人類が暴力あるいは破壊で対応する世界観が3巻目以降対戦相手がほぼゴジラに的を絞られた時、何だろう結果ありきで小説を描いているのがバレバレで一気につまらなくなった。
地に足がつかなくなった後半は異星人の宗教性や精神世界が際立ち、キングギドラを巻き込んでのドタバタ劇になってしまう。SFとしてはとても残念だ。主人公のサカキ・ハルオの熱い思いだけで最後までいってしまった。
1巻目の評価が、5段海中4だとすると2巻目は3、それ以降は評価がつけられない。
ただ、本当に一巻目は読んで欲しい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレアニゴジノベライズ完結。
未熟な主人公と価値観の違いすぎる異星人たち(地球人、ビルサルド、エクシフ、フツア)、そして破壊神ゴジラの織りなす奇妙な物語もこれで終了。
実写映画のシン・ゴジラはゴジラ映画の中でも正統派だが、この作品は外伝のようなものでした。それでも、人類史の中に怪獣(ゴジラ)を組み込み、連続性をもたせた作品として非常におもしろくプレストーリーの2巻と合わせて全4巻続けて読んでしまいました。
ゴジラのような怪獣は、作中では文明が進化しすぎた際に出現すると語られている。そうゴジラはただの怪獣ではなく神として描かれている。人類が神に成り代わろうとする驕り高ぶったそのサキはバベルの塔。意志の疎通もできない人型生物たちは、神の怒りを受ける。
正統派ゴジラシリーズが好きな人にとってはゴジラがアイコン化してしまっているので、納得できない人もいるかと思いますが、私はこのアニゴジはゴジラ作品の中でも1、2位を争う傑作だと思います。
ただ、☆4なのは主人公の憎しみが理解し難かったからです。なぜそこまで憎み続けるのかわからない。私はまだまだ未熟なようです。 -
Posted by ブクログ
正直鎧武は説明不足なところが多々あり、また、本放送時に映画やキカイダーの宣伝が話の流れと無関係に流れてしまっていたため、あまり好きな作品ではありません。
一応、本編、Vシネマ、劇場版を抑えた内容になっています。
特にVシネマは未視聴だと話についていけないと思います。
Vシネマで登場した黒の菩提樹と狗道供界との決着が主題ですね。
そのため、黒の菩提樹、及び狗道供界については、一応の説明はついていましたが、例えば武神鎧武とは何者で誰が変身していたかとか、仮面ライダーフィフティーンやコウガネ、ラピスがなぜ戦国ドライバーを持っていたのか、オーバーロードのラピスが人間の姿をしていたのはなぜか、ペコにマツボックリエナジーロックシードを渡したのは誰かなどなどに対するアンサーはありませんでした。
鎧武はいかにもおもちゃを売り上げるために仮面ライダーを量産しただけという感じがするんですよね。
虚淵玄が脚本ということで、ヴェドゴニアをそのまま実写化するくらいのものが見れるかと思ったのですが。
本作でも唐突に死者が蘇るは、敵が強化するはでそこは正直ついていける内容ではなかったです。
虚淵の信者であればありがたがる内容かとも思いますが、先に読んでいたウィザード、フォーゼの小説と比較すると、話にまとまりが無く、展開が唐突な気がしました。
面白いわけではなく、原作をなかったことにする内容というわけではないのですが、もう少し長くても良いので、きれいに完結させて欲しかったかなと思います。 -
Posted by ブクログ
GODZILLAシリーズの完結編です。
怪獣同士の大決戦を期待して読み始めましたが、思っていた以上に重たく、かなり人間側の感情に寄った物語でした。
ハルオがずっと抱えてきたゴジラへの憎しみですが、ここまで来ると「倒すこと」が目的ではなく、もう生きる理由そのものになっていて、その執着が少しずつ自分自身を壊していくように見えました。
ギドラも単なるラスボスではなく、人間の絶望や弱さを利用する存在として描かれていて、不気味さのほうが強く残ります。
ゴジラ作品として見ると派手な戦闘はかなり少なく、思想的なやり取りも多いため、正直もっと怪獣同士のぶつかり合いを見たかったという物足りなさもありました。
それでも最後まで読むと、これはゴジラを倒す話ではなく、「憎しみを手放せるのか」という物語だったのだと感じました。
ハルオの最後の選択には賛否が分かれると思いますが、簡単に割り切れないからこそ、読み終えた後もしばらく考えてしまう一冊でした。 -
ネタバレ 購入済み
あくまでもノベライズ
賛否両論わきおこしたアニゴジのノベライズの下巻。
文章は非常にあっさり気味でひたすら淡々としており、迫力ある豊かな文章表現を求めるのであればオススメはしません。そちらはアニゴジ前日譚の小説の方に任せるとして……こちらはノベライズなだけあって台詞や展開は一部分を除いて非常に忠実であり、「あれあそこってどんな感じだっけ?」みたいなのを手軽にチェックできるファングッズ、アイテムとして揃えておくのが良いと思います。
アニゴジについて誰かと語ったりしたいときには持っておくといいかも。
2章のゴジラに特攻することに躊躇するハルオの心理状態の説明など、補完されて保管されている描写・設定も多くありますが、流石にそれを目当てで購入するほどかというと正直微妙です。
※以下ネタバレ
しかし何より興味深いのは、ミアナとマイナのごんぎつね展開がなかったことになっていること。素直にミアナがヒロインになっており、また妻との間に子供を作る展開が無かったことになっている点でしょう。
こちらのノベライズがいつごろ執筆されたのかは疑問ですが、あのごんぎつね展開をオミットする意味はそうそう無いでしょうし、もしかしたら脚本が作成途中で急に変わったのかも? そういった裏事情が垣間見えて面白いです。(「第1章のエンドロール後に登場した少女は実はミアナでなくマイナだった」という説明が監督からありましたが、ちょっと無理ありますもんね……) -
Posted by ブクログ
本作のゴジラは、生体電磁パルスによるシールドを
体表に張り巡らせている
だからあらゆる兵器が通用しない
しかし、電磁パルスの波長が弱まる一瞬をとらえれば
攻撃を通すことはできる
主人公ハルオ・サカキはそのことを理論的仮説として発表し
また、その際に
EMPプローブ…電磁パルス発生ニードルを打ち込むことで
ゴジラの体内に高周波を発生させ、爆発させる作戦を立案したのだった
いわゆる「電子レンジの原理」である
よくわからんけど
そのように、2万年ごしの打倒ゴジラを果たすべく
ハルオたちが奮戦する一方
富士山麓に放棄されていたメカゴジラは
地球上で進行する「全生命体のゴジラ化」とでも言うべき事態を察知し
ナノマシンを用いてそれに対応する形態へと進化を続けていた
未来兵器、とはいえ一般兵器のタクティクスで
ゴジラを倒そうと試みることには賛否ありそうですね
エメゴジの例もあるし…