▼あらすじ
腕の良い大工の山城の性癖は30歳以上のノンケの童貞を奪うこと。
でもセックスの際には独自の細かいルールがあった。
そんな山城が職場で出会ったのが一級建築士で謎多きエリート・八代。
彼から見た山城の第一印象は変態。第二印象は食えない人。
しかし、そんな二人が一度きりのセックスで終わるはずが
...続きを読むなく…。
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ストーリーの完全度:★★★★☆
執着攻め度:★★★★★
ビッチ受け度:★★★★☆
エロ度:★★★★☆
萌え度:★★★★☆
総合評価:★4.8
積み本崩し。丸っと一冊表題作でした。
『綺麗にしてよ』に続いてこちらを読んだのですが、こちらもめちゃくちゃ面白かったです。
CPもストーリーも自分好みで、今回も表紙買いして正解でした。
受けがビッチというだけあってエロ度は高めなんですが、エロだけでなくストーリーも割としっかりしているので読み応えもそこそこあると思います。
何よりもストーリーの構成が上手く、モノローグや言葉選びにセンスを感じました。読ませるお話だと思います。
あとは今回、脇キャラが非常に魅力的だと思いました。超毒舌の後輩や元ヤ◯ザの棟梁など皆、個性豊かで読んでいて楽しかったです。
特に後輩くんは受けの事が仄かに好きだったのかな…?キャラが立っていて個人的にとても気になる存在だったので、彼のスピンオフが出るなら読んでみたいなぁと思いました。
ただ、実のところ私、さちも先生のイラストはそんなに好きじゃないんですよね…(^^;)
カラーイラストは上手いなっていつも思うんですけど、キャラの描き分けがあまり得意じゃないのかモノクロになると似たようなキャラが多いなぁって思ってしまって…。
じゃあ読むなよって話ですが、表紙が素敵だと何だかんだで手を出してしまうんですよね、これが…。結果、ストーリーも面白いですし、読んで良かったとは思うんです。
私が心の底からさちも先生のファンだったら、今回の作品は満点評価を付けていたかもしれないだけに、ファンじゃない自分に残念というか何というか…。
あとはこの作品、最終的に二人ともセフレ以上、恋人未満な関係のままで終わってしまっているんですよね。
もうほぼ恋人同士みたいなものじゃん…って思うくらいにはラストで良い雰囲気にはなるのですが、この巻だけだとやや不完全燃焼ですね。
でもこの作品、評価が良いだけでなくドラマCD化までされているようですし、お話的にはまだまだ広げられる余地が十分残ってると思うので、待っていればいつか続編が出ると信じてます。
前回、『綺麗にしてよ』が今まで読んできたさちも先生の作品の中で一番好きだと書いたのですが、今はプリンシプルが一番かな(笑)
二冊続けて面白かったのでかなり満足です。どうか続編が出ますように…。