板谷敏彦のレビュー一覧

  • 日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち―

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    面白い!文章・STORYが上手
    1.国際金融-1900年鉄道投資に過半 新興国投資日本も
    2.日露戦争の財政 伊藤博文だけが困難を認識
      金子堅太郎は協力要請を断る ルーズベルト人脈
    3.1902年日英同盟はロンドン市場を
      1899年第二次ボーア戦争で余裕はない
    4.NYヤコブ・シブ ロシアのユダヤ人迫害へ対抗
    5.日本海海戦の衝撃
    「サンクコスト」が日本国を滅ぼした
    満州は20億の金と10万の命により獲得(小村寿太郎)

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    2020年12月28日
  • 金融の世界史―バブルと戦争と株式市場―

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    2020/12/18金融の世界史 板谷敏彦 金融の歴史について博識
    人類は進歩せず 同じ過ちを繰り返している
    1.冒険貸借 航海ビジネス→プロジェクトファイナンス 
      利子ではなく保険料
      財産権の侵害 国王への貸付は踏み倒される
      →破産 預金封鎖も同じ
      エリザベス女王ドレイクの海賊ビジネス=ベンチャービジネス
    2.大航海時代で欧州の優位性 
      コロンブスの「多様性」vs中国「明の永楽帝」鄭和の大遠征
      価格革命-新大陸の銀・インフレ-新興勢力の活躍、
      印刷-宗教革命 
      グローバル化 閉鎖的な価値体系 異質が価値 利益をもたらす 資本が差異を失わせる
      東インド会社 

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    2022年02月24日
  • 日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち―

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    金融史を学びたく手に取った一冊だが、長編と言う事で読み始めるまでに時間がかかっていた。しかし、読み始めるととてつもなく面白く一気に読み切ってしまった。戦争をするためには資金が必要で、新興国日本が資金調達のため奔走し、日露戦争後には先進国の仲間入りを果たしていく姿は、明治と言う激動の時代を感じる。今ではなくなった金本位制が先進国の証だったり、国を超えた人とのリレーションが世界を動かして行くと言った世界観が日露戦争の裏側では存在していた。

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    2020年05月20日
  • 日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち―

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    すげえ面白かった。日露戦争における資金調達の模様を、当時日銀副総裁としてロンドンで実際に調達に奔走した高橋是清の動きを中心に紐解いていく。当時の国際金融市場の様子、日本の立ち位置、いかにして絶望的な状況から資金調達に成功し日露戦争勝利へ向かっていくのか、証券価格の推移と戦況を絡めてリアリティのある考察がなされている。具体的なお金の動きが絡むとすごく物事がビビットになるんやなと思った。単純に現存する資料をまとめているに留まらず、時節筆者の鋭い推論が展開されてて歴史の解釈ってのはこういうもんなのかと感心した。一流の登場人物たちはそれぞれ魅力的だが、ユニークな経歴と高いリレーション能力で日本の土台(

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    2019年08月23日
  • 日本人のための第一次世界大戦史 世界はなぜ戦争に突入したのか

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    第一次世界大戦の時代背景と現代は通ずるところがあるのではないかと興味を持っていて、この本では大戦に至る技術的、政治的な経緯が丁寧に解説されており、個人的にはとても良い一冊でした。

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    2019年01月07日
  • 日本人のための第一次世界大戦史 世界はなぜ戦争に突入したのか

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    あまり馴染みのなかった第一次世界大戦が、当時の歴史の流れでいかに必然であったのか、その時代の転換点の先に今がある、ということがとてもわかり易く書かれている。手元において何度も読み返したい本。

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    2018年09月30日
  • 日本人のための第一次世界大戦史 世界はなぜ戦争に突入したのか

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    第一次世界大戦の入門書として、大変良くまとめてあり、わかりやすい本です。教訓も沢山、小ネタもふんだんに盛り込まれています。

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    2018年03月08日
  • 日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち―

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    ネタバレ

    これはすごい本です。
    日本人全員が歴史教育課程で読むべきです。
    ドラマティックに語られる日本史において
    常々抱いていた疑問、
    「それ、誰が金を出してるの?」

    日露戦争における、
    その疑問を完璧にクリアにしてくれました。
    副題の通り「高橋是清と欧米バンカーたち」の
    活躍(暗躍?)が見事に描かれております。

    他の著作も読んでいきたいと思う。

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    2018年01月27日
  • 日本人のための第一次世界大戦史 世界はなぜ戦争に突入したのか

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    第一次大戦に関して戦闘そのものよりも各国の様々な動き、経済や産業など中心によくわかりました。 ナポレオン戦争やその後の欧州内での戦争からすでに遠因はあり、第二次対戦の遠因はこの第一次大戦にあるということも。 中東の混乱もこの第一次対戦頃から現在に至るということも。 19世紀以降になると当事国だけでなく貿易相手国や隣国へ影響も大きいということ。 そして外交能力が高くなくては自国の経済や国民を豊かにすることもできません。

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    2018年01月02日
  • 日本人のための第一次世界大戦史 世界はなぜ戦争に突入したのか

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    第一次世界大戦通史を豊富なデータ、グラフ、図でわかり易く解説している良作。時代背景も詳しく説明されているので読み物として面白い。日本人にとっては第二次世界大戦に比べると印象の薄い第一次だが、ヨーロッパからする世界大戦とは第一次のことであり、第二次と連続した大戦だったということが理解できた。第一次の経過と戦後処理に多くの教訓が残されている。

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    2017年12月03日
  • 日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち―

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    めちゃくちゃ面白かった。そしてすごい勉強になった。日露戦争はホントに奥深い。

    ・日露戦争近くの頃、ロシアのGDPは日本の3倍だったが、1人あたりGDPは日本と略同水準。
    ・日本の金本位制導入後の初めての外債発行は失敗だった、IR不足、リスクプレミアムの不足、有力マーチャントバンクに頼ってなかったこと等。
    ・東京、ロンドン、NY、何も金融は狭い所で営業していたが、昔は証券の受渡しが手渡しだったから。
    ・19世紀のイギリス、シティではなくもっと狭い「ロンバード街」
    ・19世紀のイギリスの発展は、中産階級の増加で民間資本が形成→銀行を通して産業資本として貸出に回った。
    ・金本位制はデフレ、金の供給

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    2016年05月06日
  • 日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち―

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    高橋是清自伝によると日露戦争開戦前の戦費の見積もりは4億5千万円だった。戦前の1903年の一般会計歳出は2億5千万円程度、当時の銀行預金残高は7億6千万円ほどである。日露戦争臨時軍事費特別会計の決算額収入17億余りの内外国債で6億9千万、内国債で4億3千万を調達している。金本位制度を守ることは外国で公債発行をするための必須条件であり、例え内国債の発効であっても裏付けとなる準備金つまり金かあるいは金と等価とされるポンドを持ってなければならない。日清戦争を例にとると戦費の1/3が外国に流出しているので同じ比率だと当初の見込みでも1億5千万が流出する。当時の日銀所有正貨は1億1700万円で開戦時に正

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    2014年09月13日
  • 金融の世界史―バブルと戦争と株式市場―

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    メソポタミアで農耕が始まった頃に原始的な徴税のしくみが生まれた。穀物の再分配のためには記録が必要になりシュメールの粘度板には在庫管理だけでなく不動産取引も記録され所有権移転のしくみがあった。ハムラビ法典には銀や穀物の貸し借りに対する利子の規則が定められている。ちなみにまだ貨幣は発明されていない。小麦であれば順調にいけば1年後には当時のメソポタミアでは20倍以上に増える。1年後の小麦が貸した方から借りた方に移転していると考えれば返す時には量を増やして返すのは当然のように思える。これが利子の発明だったのかもしれないのだ。

    コインの発明は金、銀を一定の比率で同じ重さに切り分けたものから。原料費と額

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    2014年02月24日
  • 金融の世界史―バブルと戦争と株式市場―

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    金融マン必読。
    本のタイトル通り「金融の世界史」について非常に具体的かつ分かりやすく書かれている良書。

    短期的な証券マン思考を改めるには、このような「金融史」を学ぶ方が良いと思う。

    日々の株価推移、為替推移などのチャートのみを追うだけでは、歴史の一部分を切り取ってみているに過ぎず、なぜ現在の金融経済の世界が出来上がっているのか?という連続性を改めて認識できる本。

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    2014年01月04日
  • 日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち―

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    日露戦争の際の資金調達に関して、当時日銀副総裁であった高橋是清とそれに随行した深井英五の活躍は多くの人が知るところだが、『是清自伝』などの記述には曖昧で不明な部分も多い。とくに高橋とユダヤ人資本家ヤコブ・シフとの関係はよくわかっていなかった。

    本書は先行研究に依拠しながらも、シフをはじめとする欧米のバンカー達の立ち位置や考え方にも多く言及し、当時の国際的金融市場の中でこの日露戦費調達がどのような形でおこなわれたのか、またそれが日本にとってどのような意味を持ったのかを丁寧に、かつスリリングに叙述している。複雑でわかりにくい部分も図表を多用しながら解説しているので、初心者にもとっつきやすいのでは

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    2013年10月27日
  • 日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち―

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    高橋是清が日露戦争時にそのような働きをしたということを本書で初めて知った。
    手元にあった山川の日本史教科書(詳説日本史)では、高橋是清の名前は原首相刺殺後のp.301「立憲政友会の高橋是清は後継内閣を組織したが短命に終わり、」と二・二六事件のp.327「斎藤実内大臣・高橋是清蔵相・渡辺錠太郎教育総監らを殺害し、」の二箇所のみであり、日露戦争p.272-273の項では触れられていない。

    当時の世界情勢、金融の様相、日露戦争の経緯を知れるのみならず、近代社会の成立を捉える上で金融を知ることが肝要であり、金融史を知ることで動的な世界の歴史がわかるということを実感させた一冊だった。

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    2013年05月12日
  • 日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち―

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    ■ 日露戦争を始め戦史モノは兎角、軍事面を中心に語られるのが主流の中で、戦争を遂行するための資金調達に焦点を当てるのは、新しい視座に富んでおり、内容も含め名作と言える1冊。
    「坂の上の雲」はあくまでも小説だということ。

    ・各戦役におけるマーケットについての意外な反応。
    ・ロシア帝国の20世紀初頭における立ち位置
    ・血の日曜日事件そのものの内容以上にマーケットに与えた影響の大きさ。
    ・新資料発見におけるロジェストウエンスキー提督の再評価。

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    2013年04月30日
  • 日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち―

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    【「坂の上」までの物入り】日本にとっては文字通りの総力を費やすこととなった日露戦争。しかし、工業化も道半ばの日本にとって、もっとも重要な「金」の工面の見通しが立たなかったことから、高橋是清と深井英五は欧米バンカーとの交渉を通じて日本国債の発行を行うよう政府から指令を受ける。いかにして彼らは魅力に乏しかった日本国債の市場を開拓していったのか。金融という新鮮な観点から、日露戦争を鋭く切り取った話題の一冊です。著者は、投資顧問会社を2006年に設立した板谷敏彦。


    名著。戦地からはほど遠い国債金融市場を舞台として繰り広げられたもう一つの熱い(されど極めて静かな)戦いに、読者の知的好奇心がぐらぐら揺

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    2013年04月27日
  • 日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち―

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    日露戦争における外債発行の裏側、高橋是清の役割など、これまでと違った視点で分析している。クーンローブ商会とシフ。モルガン、ロスチャイルドの役割、当時の国際関係が垣間見ええる。良書。

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    2013年01月12日
  • 日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち―

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    高橋是清による日露戦争時の海外公債発行の模様について、当人の自叙伝や世の中に広まった「通説」によらず、複数の資料を基に、著者が真実と考えるところが書かれている。高橋の苦労話だけでなく、当時のファイナンスの中心であるロンドンやニューヨークの金融プレイヤーの実態なども分かりやすく紹介されていて、興味深い。
    それにしても、国を運営するというのは大変だ。今よりもずっと非民主的だと思われる明治時代においても、正貨が足りないから悪条件でも起債しなければならないのに、新聞には条件が悪いと書かれ、だからといって、資金不足の実態をさらけ出せば、ますます資金が集まらなくなって条件が悪化したり、戦争を止められなかっ

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    2012年06月07日