C・ダグラス・ラミスのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ガンジーと云えば、「非暴力主義」の代名詞で知られる。キング牧師なども同様だ。
ただ、微妙なニュアンスではあるが、キング牧師は「非暴力直接行動」であり、ガンジーは「市民不服従」が正しいと思う。
この著書は、とても分かりやすい。
まず、暴力の定義、ガンジーの選んだ暴力。
マキャベリとの比較は非常に興味深いものだった。
帰納法、演繹法。この考え方は日常生活にも応用できる。
『ヒンド・スワラージ』も読んでみたい一冊。
このガンジーの行動を借りに日本に当てはめると、各省庁の全権限、役割を全ての都道府県に振り充てるって感じかな。
話変わるけど、不必要な省庁が何と多いことか。
でもまあ、都市型中央政 -
Posted by ブクログ
タイトル以上に、多岐にわたる問題について取り上げています。
大変考えさせられた本で、今の日本には特に必要なのではないでしょうか。
経済成長がなければ幸せになれない、豊かになれないということはない。
でも、そのためには価値観の転換が必要。3・11はある意味、私たちの価値観を改めて問い直す機会にもなったのだと思いますが、いつの間にか、問題点がすり替えられ、2年近くたった今、「経済成長」という言葉が踊っている。
だからこそ、今の時期、この本を一人でも多くの人に読んで欲しいと思います。
なるほどと思ったことはたくさんあるのですが、特にこの二つをあげておきたい。
・「南北問題」変わるべきは「南」では -
Posted by ブクログ
経済成長というテーマについて、マクロ的な・理論的なアプローチをしたものを期待するも(例:失業を減らすのに何故名目成長が必要か)、読んでみたら思いっきり思想的な本だった。が、それはそれで中々考えさせられる内容だった。
曰く、
◆経済成長というのは一つのイデオロギーでしかない。
◆『頑張って働いて、お金を貯めて、欲しいものを買うのが楽しい』という価値観(=労働と消費の美徳)は、決して人間にとって自然なものではなかったはずだ。
◆そして『経済成長』を正義とする価値観には、文化・伝統の破壊を正当化する暴力性があるとの由。
で、ここまでフムフムと読むだが、以降こう続く。
◆この経済発展イデオロギーは -
Posted by ブクログ
この本を閉じたあと、
自身が綱渡り的に支持してきた常識が、
使い物になっていない、それも私が産まれた時点で、既に、と
あらためて喪失感に追い込まれた。
改めて自身で思考せねばならぬ。
検証と、代案創出を続けねばならぬ。
周りの人との対話を後回しにしている余裕はない。
行動を起こし、続けなければならぬ。
悲壮感は要らない。
先ずは視点をもう少し遠くにする。
問題は必ず起こるという事、
そして、その解決を後回しにしない事。
出来れば、あの人もこの人も明るく生きて行く選択を、と欲張ってみること。
退く事、手放す事、逃げる事を戦術として持っておく事。
同じくらい、
問いただす事、拒否する事、待つ -
Posted by ブクログ
この長いタイトル。
最近、私が疑問に思っていたこと、そのまんまです。
「人生=お金」だと言われる中で、生きづらさを感じていました。
お金があればどうにでもなることと、お金があってもどうにもならないこと。その両方があることをわかっていても、私は後者を大事にできる人間でありたいなあ。(たとえば愛とかさぁ!)
そして、この本に書かれてある「豊かさ」の定義には、totally agree!
お金を得ることではなく、新たな価値観を得ることが、これからの人生を生きやすくすると思います。
個人的には、第3章が1番おもしろかったです。
言語は時代と共に変化してゆく…
developが元々は自動詞しかなく -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
その膨大な講話の中から、憲法にかかわる部分をまとめた『自由インドのためのガンジー的憲法案』が、六〇年前のインドで刊行されていた。
しかし、建国の父とまで謳われた聖人の憲法案は、今日に至るまで黙殺されたままである。
それは一体なぜなのか?
その謎を解く鍵は、産業資本主義の生産方式とライフスタイル、および国民国家の存立根拠とは相容れない幻の憲法案を、もう一度精査することにある。
日本国憲法第9条とはまったく異質なその戦争放棄思想は、金融資本主義が壊滅しつつある現在、異様なリアリティをもって我々に迫ってくる。
[ 目次 ]
第1章 最大のタブー(史上最大の非暴力勢力;議論の不在 ほか -
Posted by ブクログ
ネタバレ先日読んだ本のシリーズ本。
「世界の富の49%は1番のお金持ちのもとに、
39%は9人のお金持ちのもとに、
11%は40人の割と豊かな人のもとに、
50人の貧しい人のもとにあるのはたったの1%です。」という本書の内容を見て、
一部の会社が儲けたって意味がない、本当の意味で発展させるためには、、、という話を思い返した。その本質部分だ、と。
奪い合えば足らぬ、分け合えば余る→地球の有限な資源のこと、お金のこと、わかりやすく全体感を伝え、
環境破壊、経済格差が広がる中で税金等の解決に向けた仕組みまで言及。
通常版よりも更に深みを感じた。
このような社会全体の仕組み、構造を捉えで日々のニュースも何 -
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
ガンジーは、インドの独立にむけて、それこそ命をかけて、非暴力の抵抗運動をやって、国父と尊敬されていたのだが、でもまさにインドの独立の瞬間にその夢は挫折する。
ということなんだけど、インド独立時のガンジーの孤立の理由みたいなのは、今ひとつ、分からなかった。
この本は、その辺の経緯が明確に書いてあって、かなりよく分かった。
イギリスから独立しようとするなかでは、ガンジーの理想主義的なカリスマが必要だったんだけど、いざ、国を作ろうとしたときには、それはジャマだった。といっても、ガンジーは国民的なヒーローなので、神格化しといて、現実の政治では無視しよう、みたいな。で、ガンジーの言っているような地