C・ダグラス・ラミスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
_/ 感想 _/_/_/_/_/_/
出版から時間がたっているので、今は状態が変わっていると思いますが、世界に目を向けると、文字が読めないひとがいたり、きれいで安全な水を飲まないひとがいたり、日本での生活とは大きな違いがあることがわかります。
それは、幾度となく聞いていることではありますが、あらためて、100人に置き換えて考えると、その割合には驚かされます。
いま、辛いと思えることは、きっと些細なことでしょう。
もっと、喜びを出していかなければなりません。
そして、できることに、手を差し出していかなければなりません。
この本は、それをわかりやすく伝えてくれます。
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Posted by ブクログ
有名な本だけど、勝手に説教臭いイメージがあり、敬遠していた本。
もっと早く読むべきでした。反省。
グローバルな世の中になったと言われて久しい。
自分たちは世界のことを良く知っていると思っているが、
この本に描かれているように、世界全体を数値で表してみると、全く自分の世界のイメージと乖離していることに気付く。
自分たちの身の回りの常識でしか認識できていない。
非常に狭い認識しか持っていない事に愕然。
特に以下のフレーズが心に残りました。
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もしあなたが
いやがらせや逮捕や拷問や死を恐れずに
信仰や信条、良心に従って
なにかをし、ものが言えるなら
そうではない48人より恵まれています
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Posted by ブクログ
経済成長を続けようとすることも軍隊を持つことも、少し人間的な感性を働かせればと非常識なことだと気付くはずなのだけど、恐れと欲望が蔓延した今の世の中ではこれが常識とされ、少し異を唱えただけで現実を見ない夢想家、更には危ない宗教家みたいな扱いをされてしまう。
ずっと感じてるけど、うまく表現できなかった社会への違和感を、これ以上ないほど分かりやすく文章にしてもらった感じ。他の人のレビューでも、この本に代弁してもらったという感想がいくつかあるけど、今の世の中の常識を非常識と感じる人が増えてきてるんだと思う。この本が早くコモンセンスになって欲しい。 -
Posted by ブクログ
個人的に、世界中の人たちに一度は読んでもらいたい本。多様な人種、いろいろな価値観、基本的人権の尊重、富やエネルギーの偏在・・・これらの事実を知り・理解することが、たやすくでき、自分自身がする「次の行動」について考えるきっかけになりました。
「世界の人口を100人とすることで、色々なことが見えてきます。」といった本です。
例えば、以下のようです。
世界がもし100人の村だったら、アジア人が何人で、アフリカ人が何人…。
世界がもし100人の村だったら、キリスト教徒が何人で、イスラム教徒が何人…。
世界がもし100人の村だったら、中国語を話す人が何人で、英語を話す人が何人…。
世界がもし100人 -
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Posted by ブクログ
「経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか」C.ダグラス・スミス 平凡社ライブラリー
2000年発行、2004年文庫に収録された本書であるが、ここに書かれていることは、現代でも充分に通用する、どころか現代こそ大切な指摘が多々ある気がする。
一章目において、著者は「タイタニック現実主義」について言及している。
現実主義的な経済学者が「タイタニック」に、全速力と命令しようとしている。「スピードを落とすな」と。これがタイタニックの論理、「タイタニック現実主義」です。なぜそれが論理的で現実主義的に聞こえるのか。とても不思議なことです。
ついこの前も、日本各地でこのような声が聞こえた。