C・ダグラス・ラミスのレビュー一覧

  • 経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか

    Posted by ブクログ

    経済政策だけでなく、国家の持っている軍事力や、
    環境問題など、いろんなテーマが入っている1冊だった。
    色んな問題が山積しているけど、それぞれについて
    問題がある状態が続いていると日常の常識として
    認識してしまっていることに気が付いたりする。
    この本は東日本大震災の前に書かれているけど、
    たとえば原発問題なども震災直後は大問題だったけど、
    最近は問題があるのが常になってしまっていて、
    そういったところに慣れがあるのが怖いと思う。

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    2013年10月15日
  • 経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか

    Posted by ブクログ

    題名に対する答えがあるわけではない。これまでの常識とされてきた発展に対して、それが正しいのか疑問を投げかけている。
    経済発展は貧富の差をなくすものではなく、生み出すもの。それまで経済発展という価値観のなかった社会にその価値観を植え付け、格差を生じさせることになった。
    文化を決めるのは労働者である大多数の人たち。

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    2013年10月09日
  • 経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか

    Posted by ブクログ

    著者が「新しいことを書いているわけではない」と注意書きを何度もしている。それはその通りだった。
    つまり「常識」について「批判的」になろうぜ!行動変わるぜ!と書いてある。僕はそういう著者のスタンスは全く否定するところではないし寧ろ同意するが、「じゃあそういうお前はどうなんだ!」という疑義が出てきたときに、少なくともこの本では答えられない。
    そういう意味では森岡正博「無痛文明論」は、似たような問題意識で書かれた本であると考えるが、記述者としての自分を単なる観察者ではなく、一人の存在者として措定して反省している分、紳士的に感じた。
    ただ、原発についての記述は(少ししかないけど)今読むと少し心に引っか

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    2012年01月26日
  • 経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか

    Posted by ブクログ

    反経済成長思想について、筆者の主張含めコンパクトにまとめられている本。「経済成長なき社会発展は可能か?――〈脱成長〉と〈ポスト開発〉の経済学」を読んだ後だったので、特に目新しい主張は無かった。
    「経済成長なき~」はかなり分量も多く、記述もやや難解なため、さくっと反経済成長思想について知りたい、と言う人はこちらに手を出してもいいかと。

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    2011年12月09日
  • ガンジーの危険な平和憲法案

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    「国家は、濃縮し組織した暴力である。個人には魂があるが、国家は魂のない機械である。国家の存在自体が暴力に由来するので、暴力から離乳することができない。」

    「彼の憲法には戦争放棄があるのではなく、その政治形態の構造自体から、戦争の可能性が最初から排除されている。」

    「非暴力とは、仙人や聖人にならないとできないことなのではなく、私たちがいつもやっている、通常の人間の付き合い方なのだ。」

    「支配者は、思考を停止させる言葉を作るのがとても上手だ。たとえば、内政干渉を「援助」と、乱開発を「経済発展」と、侵略を「人道介入」と、虐殺を「付随的損害」と、成功した弾圧を「平和」と言う。」

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    2010年01月30日
  • 経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか

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    戦争、発展、環境などをテーマに、「現実主義的」で「普通の国」になろうとしている日本へ、世界の「常識」とは何か改めて考え直させる。考え方として同意することが多いが、著者も述べているとおり特段目新しいことを述べているわけではなく、悲観する必要はないとは言うものの、具体的な方法論を提示しているわけではないので如何せん「理念的」で有効打に欠けるように思える。ただ、それが著者の意図したところでもあって、「現実的思考」の名のもとに理念を放棄すべきでなく、世界には異なる現実と常識があるのだということを示している。「無力感を感じるなら、民主主義ではない」たしかに。

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    2009年10月04日