佐藤伸行のレビュー一覧

  • 世界最強の女帝 メルケルの謎

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    世界最強の女帝 メルケルの謎
    著:佐藤 伸行
    文春新書 1067

    ビスマルク、そして、メルケル、その時々の危機によくもわるくも、ドイツは、ヨーロッパの盟主を世に送っている

    本書は、メルケルとはどういう政治家であるかを語ってくれる

    ■アンゲラ・メルケル(1954.07.17~)とは

    ・メルケルは演説がうまいわけでもなく、聴衆に情熱的に訴えかけるタイプではない
    ・メルケルは、カリスマ性とは無縁であり、ドイツの大宰相でありながら、派手なところはなく地味な印象を与える女性である
    ・ムーティー(お母ちゃん)というニックネームをもっている。メルケルに子供はいないが、ドイツの国母と言う意味に転化され

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    2024年07月23日
  • 世界最強の女帝 メルケルの謎

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    ドイツの首相メルケル。

    メルケルのことをほとんど知らなかったので、新書で簡潔に色々知ることができて、全編興味深く読めた。

    東ドイツ出身でロシア語に堪能。
    もともとは学者なのにある時期から政治に興味を抱き、政界に。

    メルケルを支援した政治家たちは失脚していくが、それに康応するようにメルケルは力をどんどんつけ、ヨーロッパを代表する、唯一無二の存在になっていく。

    流石に色々多様な側面を持ち、一筋縄ではいかない柔軟さ、タフさが垣間見える。

    メルケルは最初の夫の名字というのも知らなかった。

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    2019年05月04日
  • 世界最強の女帝 メルケルの謎

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    [読めぬ思惑,曲げぬ思念]第8代ドイツ連邦共和国首相として,2005年からその座を守り続けるアンゲラ・メルケル。謎に包まれた彼女の生い立ちと思考に迫りながら,外政を中心とした近年のドイツ政治を概観した作品です。著者は,ベルリンやハンブルク支局で時事通信社の記者として働いた経験を持つ佐藤伸行。

    その影響力に比してあまり日本では伝えられないメルケル首相の横顔が簡潔にまとめられているだけでも大満足。そして,「メルケルとは◯◯である。」と竹を割ったような解説をしておらず,多面的な評価を与えている点にも好感が持てました。タイトルからはなんとなくゴシップ感が漂ってきますが,内容はしっかりとしたものですの

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    2017年03月15日
  • 世界最強の女帝 メルケルの謎

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    ドイツで長いこと首相を務めるメルケルについて書いた本。
    2016年出版。

    東ドイツ出身でリケジョという異色の肩書きながら、今やEUの大統領みたいな位置づけの彼女について知ることができた。

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    2019年07月06日
  • 世界最強の女帝 メルケルの謎

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    メルケルという人物をもっと知りたくて手にしたが、やはり「良くわからない」。,謎の東ドイツ時代・物理学者から突然政治への鞍替え・中国との蜜月関係など、メルケルへの興味が、読書をする前よりも読書後の方が持つことができた。

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    2018年10月11日
  • 反グローバリゼーションとポピュリズム~「トランプ化」する世界 マル激トーク・オン・ディマンドvol. 11~

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    ネタバレ

    トランプ大統領の誕生は、米国における白人のマイノリティ転落に対する恐怖(白人によるアイデンティティ・ポリティクスの行使)、急速なグローバル化やインターネットの登場による中間層の没落(豊かだったものが貧しくなったという感覚、インタネットの登場による生活様式の共有への不信)といったより大きな問題を表象しているに過ぎない。こうした社会の流れや急速な変動への揺り戻し、(移民に対して非同化政策を採ったことに起因する)共有できる敵を常に必要とする従来のアメリカン・ウェイという観点から、トランプ政権が徹底して自国第一主義に走ることは当然の予想である。政治的正当性への不信も含めた民主主義の劣化、享楽化(ポスト

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    2018年07月08日
  • 世界最強の女帝 メルケルの謎

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    「メルケルさんと一緒にどこかお店に行って、もっと気の利いた洋服を
    買って着せなさい」

    東ドイツの副報道官に就任した時、東ドイツ最後の首相デメジエール
    にこんな言葉を言わせた女性が、ドイツ初の女性宰相になるとは誰
    も想像しなかったのではないだろうか。

    だぶだぶのスカートにサンダル履き、無造作な髪形。外見を気にしな
    さ過ぎる女性が、自分の副報道官だと知った時、デメジエールはさぞ
    驚いたことだろう。

    元々は物理学者だったアンゲラ・メルケルが何故、ドイツ首相になり、
    EUのみならず世界の指導者のなかでも無視できない存在にまで
    登り詰めたのかを読み解くのが本書。

    なのだけれ

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    2017年08月23日
  • 世界最強の女帝 メルケルの謎

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    4選しそうな状況で一気に読み終えた。
    マルケルの謎というよりも、
    なぜメルケルの本がこれほどまでに少ないのかも謎だったが、
    これを読むことでその理由も理解できた。

    ドイツ統一も「そういやこうだったな」も思い出せてよかった。
    今ってなんかバラ色すぎるでしょ、
    壁が崩れた瞬間だけピックアップして、
    その後の困難ほとんどないよね。
    何年かぶりにトラバントという単語を思い出した。
    (本にはトラバントは出てこないけど)

    ドイツと中国は歴史的に見ても親密だが、
    なぜか日本ではその認識がないことは大きな問題。
    きちんとした歴史認識が必要という著者の主張もよくわかる。

    でも結局メルケルってなんなの、とい

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    2017年08月11日
  • 世界最強の女帝 メルケルの謎

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    これはよい本だった。
    日本人は漠然としたドイツへの親近感を持っているものの、その実、ドイツのことはよく知らない。いわんや、メルケルという政治家をや。

    メルケルという政治家を通じて、ドイツとEU、ドイツと中国、ドイツと日本というものを理解する助けになった本だと思う。

    無邪気にドイツに親近感を感じていたことを恥ずかしく思うばかりだ。

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    2017年01月29日
  • 世界最強の女帝 メルケルの謎

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    2005年にドイツ首相に就任したアンゲラ・メルケルについての本。
    前半は彼女の生い立ちと首相になるまでを主に、後半は彼女の外交など首相としての機能について述べている。

    メルケルが東ドイツ出身だという事実すら知らなかった自分にとって、色々なことを知ることができた。もちろんこれはあくまで一個人としての意見ということを踏まえても、たくさんの知識を得ることができたと思う。
    読書ラッシュの先駆け(これから読書を本格的に始めようとする自分)にとっても、小さなトピック毎に話がまとまっていて非常に読みやすい作品だった。
    ただ1つ気になったのは、著者がつい1年前に大学教授に就任したばかりだということ。若

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    2016年11月14日
  • ドナルド・トランプ 劇画化するアメリカと世界の悪夢

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    ネタバレ

    白人の非熟練労働者が移民に敗れ、中高年男性の自殺率が急上昇している背景があり、恐怖心を煽って人心掌握を目指したという経緯がよくわかった。
    読む時機を失したが。
    1999-2014 年の自殺率が、全体で +24%、45-64 歳白人男性では +43% という数字は、重い。

    結婚するたびに極端に自分に有利な婚前契約を結ぶ慎重さが、予想外。しかし黴菌恐怖症は哀れに感ずる。握手恐怖で選挙運動をするのは、大変だったことだろう。

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    2016年10月11日
  • 世界最強の女帝 メルケルの謎

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    メルケルのこと知らなかったんで,前半の経歴部分,勉強になる。
    西独で出生後,牧師である父の仕事の関係ですぐ東独へ移住,壁崩壊までひっそりとリケジョをやっていた。
    壁崩壊ごろ政治活動開始,「東独出身の女性」ってことで,統一ドイツ誕生とともに大抜擢。
    東独最後の首相デメジエール,東独出身で統一ドイツの閣僚クラウゼなど,メルケルに目をかけて引き立ててくれた先輩たちが過去のシュタージへの協力や不正会計で失脚していく中,メルケルの躍進は止まらない。
    最終的に彼女は政治的大恩人,コール首相を告発で蹴落とすことで遂に党首にまで昇り詰める。
    ちなみにメルケルは前夫の姓で,離婚後も3年使ったその姓を元には戻さず

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    2016年05月08日
  • 世界最強の女帝 メルケルの謎

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    ドイツの現首相アンゲラ・メルケルの生い立ちや政治の分析等を通じて、彼女の「謎」に迫るとともに、現代ドイツの政治的・経済的なパワーや、その問題点にも触れる。

    東ドイツで育ち、30代半ばまでは地味な物理学者に過ぎなかったメルケルは、突如政治の世界に飛び込み、瞬く間に頭角を現していき、今や「欧州の女帝」と言っても過言ではなくなった。

    本書は、メルケルの生い立ちから現在のドイツ政治に至るまで彼女を追いかけていくが、結局、彼女が何者なのかはよくわからないという結論に達する(原因の1つとして、彼女に関する文献や資料の乏しさが挙げられるだろう。)。
    例えば、彼女が関わった大物政治家たちは皆失脚していった

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    2016年03月24日
  • 世界最強の女帝 メルケルの謎

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    メルケル自体がニュースで見る程度の印象や知識しかなく、彼女の政治人生がこれ程異質な物だとは知らなかった。
    移民政策や原発廃止といったメルケル政権での政策が現ドイツでは負の側面として目立っているが、民衆の民意を汲み取る能力があり、語学にも長け、勉強熱心で合理的な彼女に興味が湧いた。
    自分自身も枢軸国としてドイツに対して好意的な感情を抱いていたため、ドイツの日本を無視した外交や親中的なアプローチに驚きを感じた。

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    2025年08月21日
  • ドナルド・トランプ 劇画化するアメリカと世界の悪夢

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    かなり批判的な書き方に思えるが、ドナルド・トランプ、その先祖を含めた伝記。人となりがよくわかる。お酒、カジノ、大学などホテル以外の事業も手がけていた事を知った。トランプが去っても第二のトランプを産む土壌がアメリカにはあるとの指摘が妙に納得できてしまった。

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    2019年03月04日
  • 世界最強の女帝 メルケルの謎

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    そんなにおもしろーい!てほどでもなかったけど、メルケルさんというか、ドイツ統一後のドイツの政治状況が概観できて良かった。
    しかしプーチン大統領はえげつないなあ…

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    2019年02月22日
  • 世界最強の女帝 メルケルの謎

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    女性グローバルリーダーのトップに君臨するメルケルさんですが、詳細全く知らなかったので読んで見たら逆に謎が深まってしまった。。。
    シュタージによる徹底監視の東ドイツで育ったことで、安易に人を信じず人を見る力を養い、自分のことも謎に包む姿勢は性格と環境がいかに大きいものかと知った。ドイツでは珍しくないというが別れた夫の姓をここまで世界中に示すのも現在の夫とのプライベートを隠すためなのだろうか。

    語学や記憶力、探究心が高いだけでなく、タイミングを待ち、ドイツ国民のためにブレない姿勢がたくましいので、やはりリーダーとしてはついていきたくなる人なのだろう。歴史的な罪の意識を抱えつつ、折れない所を見極め

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    2017年11月20日
  • 世界最強の女帝 メルケルの謎

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    著者も告白するように核心には迫れていないけれども、バイアスで見逃している事実を教えてくれもする、凡庸であるが不誠実でもない本だ。

    メルケルの政治の原理をとらえるのが困難であった代わりに読者に差し出されたものとして、特徴的なのは2つほどある。

    1つは関わった権力者たちが次々と失脚してきた、あるいはその引き金を引いてさえいるメルケルの足跡や、プーチンのモノマネをするお茶目な姿といった、ややゴシップよりの記事。もう1つは、ドイツの歴史および地政学を踏まえたドイツ政治そのものの変遷。

    これら2つはともに中々興味深いものを選んでおり、「メルケルの謎」というタイトルに近づかなくても一応これで満

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    2016年05月03日
  • 世界最強の女帝 メルケルの謎

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    松島みどり議員が、国会中にこの本を読んでいたことが何かの記事に書いてあったので、読んでみた。
    メルケルってよく知らなかったが、なぜこの人がドイツの最高権力者に上り詰めたのか不思議に思う。この本を読んでもその秘密は分からない。

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    2016年04月24日