海部陽介のレビュー一覧
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新たな下顎骨化石を発見し ダチョウの卵殻 錐きり 死者に対する儀礼行為というのも、如何にもホモ・サピエンスらしい行動である。 ニア大洞窟 中華料理用の燕の巣を採取する為に なかがいにん仲買人 舟型棺 植物珪酸体の分析から 定型性に乏しい剥片石器が主体の文化が広がっていた ロシアのアルタイ山脈にあるデニソワ洞窟の発掘キャンプで 一般に赤道に近い地域に暮らすアフリカ人などは、細身で腕と脚が長い体形をしているが(その方が体熱を放散しやすい)、高緯度地域の集団では胴長短足の傾向が強く、中でも北極海沿岸に暮らすイヌイット(エスキモー)は極端にそうであることが知られている。 中国や韓国からは、原人もしくは
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北京原人やジャワ原人、ネアンデルタール人とか、またはアウストラロピテクスやピテカントロプス、そんな名前は知ってるけど何がどれでいつ頃いたのかは全く知らない。この本ではそのあたりがわかりやすく書かれている。てっきり、全部つながってて時代の違いだけだと思ってたわけだけど全く違った。「別の種類」だった。要は人類は1種類じゃなかったわけでこれには驚いた。今いる人間はすべてホモサピエンス。この種類。あとはいない。絶滅したわけだ。同じ人類だったはずなのに。これはミステリーだなと思う。フローレンス島にしたフローレンス原人はホビットと呼ばれていて身長は1mしかなかったのだとか。これも驚きだな。今でも黒人や白人
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ネタバレ昨今の興味にマッチした一冊。ツボにハマって楽しく読めた。
『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(森達也著)でも考察してる生命の起源、遠い将来の姿は答の得られない命題だし、宇宙の中で知的生命体は我々の他にいないのかは、まだまだ解明されない謎だ。
一方、我々(ホモ・サピエンス)は、この地球上において我々だけなのか?という本書の問いは、完全な解答は得られていないまでも、どうやら「我々だけではない」という可能性が見出されてきた(「なぜ?」という問いの答としては不十分だが)。
そう思えるだけで、非常に明るい未来の見える楽しい一冊だ。
アジア各地における最新の発掘実績、最新科学的手法を用い -
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「我々はなぜ我々だけなのか」
我々人類がアフリカに端を発したホモ・サピエンスと言う種であることは知っての通りである。また、ネアンデルタール人は人類と共存した時期もあり、絶滅してしまっているがいろいろと研究が進んでいる。
その一方で、アジアに存在した北京原人やジャワ原人についてはそれほど知られておらず、研究も進んでいないように思える。
しかし近年インドネシアでジャワ原人の化石と石器が見つかっていて、ジャワ原人から進化したのではないかと思われるフローレンス原人の化石の一部も見つかっている。そして、人類が繁栄する前に多様な原人が存在したことがわかりつつある。
本書はジャワ原人を中心としたアジアでの原