cocoのレビュー一覧
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いいもの読んだ気持ちになったり、ちょっと恐かったりそういう本だった。たくさん好きなのがあった。特に残っているものは「観察会」「笑うものが来る」「おかえりの蜂」「鉤虫」「おまっしらさん」「アイとハシとサカ」「黄昏れ」「陰の膳」「好かれる人」「浜辺にて」「山野辺道行」「松虫」「蜩」「雪の残る熊笹の向こう...続きを読むPosted by ブクログ
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怪談ではなく、里山の生き物(虫、動物、魚)をめぐる不思議な話。
虫は苦手だけど、各話での風習や言い伝え、怪談めいた話から伺えるその地の民俗が、気づきを与えてくれる点は良かった。
会話を追想する際の書き方が独特で、だれがしゃべっているのかわかりにくいものもあった。3人の筆者のうち誰かなのだろう。
学問...続きを読むPosted by ブクログ -
「たけくやしき」「憑物壺」「玉かんざし」の3篇が印象に残りました。
中でも「憑物壺」かなぁ。呪物を扱う恐ろしさと、その存在を受け入れていたということが怖いです。各地の狐憑きの伝承とかは、「憑物壺」の話のような家の存在があったからなんでしょうね。
そういえば、MASTER KEATONで狂犬病を利用...続きを読むPosted by ブクログ -
日高トモキチが文章を書いているということにまずびっくりした記憶。いや、漫画家の人が文章書くことが別に不思議ではないのだけども、そういう印象がなかったもので。
里山とは、集落、人里に隣接した結果、人間の影響を受けた生態系が存在する山をいう。深山の対義語(Wikipediaより)。
つまり、人と自然...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルのごとく。里山にまつわる、色んな方のちょっとした不思議な思い出や体験話。怪談のような怖さはなく、しんみりとした懐かしい気持ちになる。本当は夢だったのかもしれないし、未知の真実があるのかもしれない。何事もはっきりとはさせられない、その曖昧さがよい。Posted by ブクログ
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怪談よりの民話、伝承。
おばあちゃんから聞いた話の延長で起きたような里山の怪異譚。
蛇を苛めると恨まれる。私も信じてたし、この本でも蛇に土をかけて虐めた子供が大怪我した。
なのにうちの祖母は蛇に熱湯かけて殺したのに98歳。まだまだいきてる。
ちょっと怪談には物足りない。Posted by ブクログ -
こっちは、単行本にはならないだろうと思っていたので、喜びも大きいです。
わたしは、矢野 健太郎のケイオス・シーカーとオーカガスト・ダーレスで、クトゥルー神話に入ったクチなので、ハストゥール がお気に入りです。
とうことで、このマンガでも、ハスター好きです。
しかし、実際、神様なんて、なに考えてる...続きを読むPosted by ブクログ -
「今日の早川さん」でおなじみの、COCOさんのクトゥルー本。
可愛らしい、丸っこいキャラが登場する4コマ漫画形式なので、クトゥルーの入門書にオススメ…ではあるが、クトゥルー神話が何か分からない人は、多分そのまま入門しない方が良いかも、な逸品。Posted by ブクログ