石田英敬のレビュー一覧

  • 自分と未来のつくり方 情報産業社会を生きる

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    情報産業社会の中で、私たちがもっと自分らしく生きていくためにはどうしたらいいのか、というのがテーマ。

    宮沢賢治や『モモ』の話から始まって、哲学、資本主義、株価、情報テクノロジー等さまざまな観点から論じられており、非常に示唆に富む。

    数ある岩波ジュニア新書の中でも自分的には、ベスト3に入る良書。大人にもおすすめ。

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    2025年07月27日
  • 現代思想の教科書 ──世界を考える知の地平15章

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    現代思想の入門としては素晴らしいと思った。各章細かく、かつ丁寧にわかりやすく容易な文章で書いてある。また末尾には参考図書紹介もあり、興味がある分野から掘れるようになっている。良書。

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    2023年05月09日
  • 自分と未来のつくり方 情報産業社会を生きる

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    情報メディアをシャットアウトして、自分自身の思考を活動させるタブラ・ラサの時間をつくる。
    また自身の情報取得経路を振り返る。そうして自身を成り立たせている情報の生態系、回路の見取り図を手に入れる。そして現実世界で実際に多くの体験をする。最後に自分なりの表現方法で情報の世界に自身の考えを送り出す事で、情報環境を自分の環境とする事ができる。

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    2021年10月03日
  • 現代思想の教科書 ──世界を考える知の地平15章

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    素人でも読める現代思想の入門書やっとみつけた
    体系的にまとまっているので、
    以前他の現代思想を読みかじって「???」となっていたのがどういう歴史的流れでの話だったのかがなんとなく分かった

    なんとなくの全体像掴むのにいい本だとおもいました。

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    2021年08月08日
  • 新記号論 脳とメディアが出会うとき

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    ネタバレ

    東浩紀が師匠の石田英敬の構想をきく形で行われたゲンロン・カフェでの対談講義を書籍にしたもの。最新の知見にもとづいて、「記号論」を構想しなおしており、知的にとても刺激をうける。
    特に、脳とメディアの関係性は、自分の問題意識とあっている。
    一方、橘玲がかなり否定的に書いているフッサールやフロイトを肯定しているので、考えさせられる。

    第1講義 記号論と脳科学
    ・歴史的には、バロック記号論(ロックとライプニッツ)から現代記号論(パースとソシュール)を経て情報記号論に
    ・フォトグラフ(光)、フォノグラフ(音声)、シネマトグラフ(運動)のグラフは「書く」ということであり、記号として通底
    ・ヒトはみな同じ

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    2021年02月23日
  • 現代思想の教科書 ──世界を考える知の地平15章

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    現代思想を学ぶために古典をどの順番で読めばいいか教えてくれるまさに教科書。
    最初はわからない単語だらけだがここで引用されている本たちは「教科書に載るような本」ばかりなので、それらを読んではまたこの本を読み直すを繰り返すこと数年。少しずつわかるようになった!

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    2021年02月06日
  • 自分と未来のつくり方 情報産業社会を生きる

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    我々の生きる情報化社会がどのようなものかを高校生向けに説明した本。
    技術的無意識についての話、アナログ技術革命とデジタル技術革命の話、ミヒャエル・エンデの「モモ」の読解など、興味深い内容がいくつもある。

    同じ著者の「新記号論」を以前読み、そちらも大変面白かったが、そこで書かれていた内容がこの本にも出てくる。高校生向けなので表現が平易で読みやすい。
    電車の行き帰りの時間に読めた。

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    2020年11月09日
  • 自分と未来のつくり方 情報産業社会を生きる

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    中高生に、こんなにスリリングな話しができる大人は、なんてかっこいいのだろう!

    自分の脳が情報過多になっていることには、生理学的に気がついていて、別の部位を働かせることが有効だと思う。例えば運転。


    そしてオフライン!

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    2020年04月03日
  • 新記号論 脳とメディアが出会うとき

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    東浩紀の理解力バケモノか?
    わりとフロイトの話が多い。個々の説明はわかりやすいんだけど話があちこちに行くので、全体としてしっかり把握するには理解力がいるなあと思った。
    補論のGoogle広告の話についてはいままさにそういう仕事をしているから多少疑問に思うところもあったけど、そういう着眼点かあ、って素直に驚いた。ヘーゲルのピラミッドの話もはじめて聞いたけど面白い。
    理解できないところがあったとしても、現代のメディアを読み解くためのヒントがたくさん詰まっているので、読む価値は大いにある。

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    2019年09月23日
  • 新記号論 脳とメディアが出会うとき

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    悲しくなる本である。
    内容的には断然面白いのだけど。

    問題は、捨てたもんじゃないでしょ、という東さんにたいして、衆寡敵せず、と言うほかないことなのだ。
    安易に感染する縁無き衆生には、インテリゲンチャの言葉は届かない。
    度しがたいバカを救えるのか、と問えば、無理でしょ、と言うほかない。

    それと、文系がどうこういう理系の輩、というのは、所詮9割のクズの側でしかない。
    理系という鎧を身にまとえば無敵になれる、などという脳天気な勘違いをしている時点で終わっている。

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    2019年08月09日
  • 新記号論 脳とメディアが出会うとき

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    とても面白いけども、疑問も色々と湧いてくる。
    ちょっと極端に過ぎるところもある。
    今の情報化社会の過大評価もある。
    なぜ人文系が、記号論か、時代に対応できないのか、それは、世の中の多様化、というか、多様性の顕在化、に、答えられないからではないのか。

    情報記号論を考えていくにあたって、バロック記号論まで遡らなければ、というものの、本当にそこまででいいのだろうか?
    メディアを、アナログメディアやデジタルメディアとして、写真、映画、ウェブにしてるけど、書物だってメディアなわけで、そこが最後まで気持ち悪い。
    書物をメディアと考えてないので、コンピュータの構想されたバロック記号論を遡る原点としてるけど

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    2019年05月05日
  • 新記号論 脳とメディアが出会うとき

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    人間が作り出した記号は、インターフェイスを通じて機械と交流するものになった。機械のために変換した記号ゼロイチが人間社会に逆流して侵食、感染していく中で、人文学が果たす役割と自由について。

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    2019年04月30日
  • 新記号論 脳とメディアが出会うとき

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    衝撃の一冊だった。情報学環で石田先生の授業を受けたこともあったので懐かしくもなった。閉塞が叫ばれる、思想界ひいては人文学であるものの、石田先生が接続を試みる脳神経学的アプローチは思想に新たなアクチュアリティを付与する。

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    2019年04月27日
  • 新記号論 脳とメディアが出会うとき

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    フロイトの再解釈からつながる記号の逆ピラミッド面白いわぁ。本の中でもツッコミ入ってたけど第3講義の後半を先に読んだ方が全体像がわかる笑

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    2019年04月20日
  • 大人のためのメディア論講義

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    オーソドックスなメディア論とは一線を画している。

    コンピュータの歴史はライプニッツまで遡る。
    知覚できないものがリアルだと感じる不気味さ。
    文字ベースから身体ベースでコミュニケーションするシステム。
    文化産業。

    今の自分を俯瞰するために、リフレクディブになるために有用な本でした。

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    2019年03月18日
  • 現代思想の教科書 ──世界を考える知の地平15章

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    ネタバレ

    近代は理性によって活字や書物により知を総合した人文知の時代であった。ポストモダンはこの西欧を中心として構成された理性に対して懐疑を投げ掛けたのであり、そしてポストナショナルはこのモノリンガルな知の前提を崩壊させた。そして理性によって自然や野蛮を支配し、合理的な秩序を打ち立てることが出来るというヒューマニズムの原理を否定したのがポストヒューマン状況である。 これから目指すべきは非統合的な総合知であり、すなわちネットワーク型、横断型の知である。

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    2017年07月03日
  • 自分と未来のつくり方 情報産業社会を生きる

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    ジュニア新書は相変わらずジュニア向けでないハイレベルな本を出してきます。
    エンデのモモをベースに議論が進みます。
    最後の章は非常に参考になった。

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    2011年02月06日
  • 現代思想の教科書 ──世界を考える知の地平15章

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    現代思想の重要課題を15章にわたって解説。
    「思想」が決して机上の空論ではなく、私たちが生きる社会にしっかりと根ざした、アクチュアルなものであることが良く分かる。
    扱っているテーマはどれも難しいものだが、非常に平易に書かれているため、初学者にオススメの一冊。

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    2010年08月05日
  • 大人のためのメディア論講義

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    6回の講義をまとめて本にしたものであり、東大の典型的な本である。記号論(新しいと著者は主張)に基づくメディア論であるために、コンピュータ開発を目指している大学生にはどうかとも思う。また、教育への言及がわずか2ページなので教員養成系の学生には物足りないであろう。
     この本のいいところは、01ですべてのものが示せることを提案したのは300年前のライプニッツである、ということで、このことは情報の教科書にあるかどうかは確認が必要である。

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    2024年09月07日
  • 現代思想の教科書 ──世界を考える知の地平15章

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    記号論を専門とする著者から見た現代思想史
    非常にコンパクトにまとまっており、分かりやすい。最後の2章は対談

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    2024年02月17日