坂田靖子のレビュー一覧

  • サタニックブランチ 変人探偵エム

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    イギリスで古家具屋を営む主人公ルディは、
    可愛い彼女との結婚も間近なのに、
    買い取った古道具つきの悪魔にとりつかれてしまった。
    困った主人公はひょんなことから、学生時代の同級生エムが
    よろず相談所をしていることを知る。
    が、彼は首席だったくせに昔から変人で――

    前作「ベルデアボリカ」がシリアスなファンタジーだったので
    肩の力のぬけたこの作風もなつかしい感じで楽しかったです。
    きつね目のエム、台詞やルディとのやりとりの反応などなかなか面白いキャラクターなのですが
    この一冊だけではキャラが立ちきれてないような…気になる人物ではあります。

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    2013年03月30日
  • ライム博士の12か月

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    邪魔モノ=ゴミとしてUFOから廃棄されたロボットを拾った、発明家のライム博士。
    メフィストと名付けられたロボットと、
    お人好しな博士の生活がユーモアたっぷりに描かれた短編連作マンガ。
    鉄面皮のメフィストが、実は地球での暮らしに順応しようと、
    そっと努力(?)している様子が何ともカワイイ。
    悪魔祓いに血道を上げる牧師さんもおかしい(笑)
    ところで、ちょっと厚めの文庫だと思ったら、半分は別の作品、
    お坊ちゃまと小悪人の話「ヒューイ・デューイ物語」だった。

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    2014年02月10日
  • 月と博士

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    月光の毒に静かに冒されたのか、
    月の満ち欠けに見入り、魅入られてしまった博士の話「月と博士」を初めとする
    玄妙にして不条理でファンタジックな掌編マンガ集。
    シュール系ネタには、
    ちょっと昔の諸星大二郎作品と雰囲気が似ているものもある、
    かと思えば吾妻ひでおかっ、とツッコミたくなる瞬間も(笑)

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    2013年09月17日
  • クリスマス・キャロル

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    オリバーツイストについで読んだ、ディケンズ。Xmas前日、七面鳥が食べたくなりました。あしたの効果測定が受かったら、ご褒美に買いに行こう!

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    2011年12月23日
  • 京都みやげ一冊いかがどす?

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    タダの本の続刊のようです。中村軒についてはネタを追加しています(P102)。土産物も著者の手になると、本当に持ち帰るべき土産物や【みやげばなし】となります。坂田靖子さんのイラスト付きなので、ファンは必携! えっ、どっちのファンだって?
    この本の味付けでS28が利いています。
    大島弓子の『綿の国星』(P60)、木原敏江の『アンジェリック』(P94)、もちろん、坂田靖子の『マーガレットとご主人の底抜け珍道中』(P124)。
    でも、驚いたのはシモーヌ深雪さんの写真付き(P107)。上御霊神社のコンサート(2010年5月)で一人ゴージャスだったのを思い出しました。

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    2011年04月28日
  • ライム博士の12か月

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    発明家ライム博士とUFOから捨てられた粗大ゴミ、
    いやわがまま気ままなロボット・メフィストの奇妙な同居生活を描いた連作短編。
    シュールというかナンセンスというか、そんな印象を受けた1冊でした。
    わがままだけど憎みきれない、でも傍にいたらイライラが募りそうなメフィストが
    イイ味出してます(笑)。


    【収録作品】
    ・ライム博士の12ヶ月
    ・ヒューイ・デューイ物語

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    2010年09月14日
  • ベルデアボリカ 1巻

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    ネタバレ

    坂田作品を読むのは初めてなのですが、なんだかいろいろ衝撃でした。まさかのジュネ。あとツヴァスは人間出来過ぎです。面白かった。

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    2011年07月18日
  • D班レポート

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    知能犯・パスコーリ、理論派・アイルショー、小心者・マッシュ、朴訥・ムサイ、フェミニン・トロップの五人からなるD班が巻き起こす騒動を描くコメディ。
    読んでいてエーリッヒ・ケストナーの『飛ぶ教室』を連想した。

    悪戯小僧たちは記号化されたシンプルな絵柄でありながらイキイキとしている。
    校長先生をはじめとする振り回される大人たちもなかなか素敵。

    ただ「悪戯では済まないだろ」というものも多く、少し倫理観の線引きにギャップを感じた。
    特にE班の少女たちね。女性の理不尽さみたいなものを強調して描かれているのだが、あまりにも醜悪に戯画化されすぎており、しかもその報いを受けないこともあいまって、抵抗感を覚え

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    2009年10月07日
  • エレファントマン・ライフ

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    失業中のジャッキーの夢は,アフリカに行って動物の写真を撮ること。勤めに出ている妻に代わって家事をこなす彼は,引っ越しを手伝ったことから隣人のエルシー,ダニエルと知り合う。しかしどうみても2人はゾウ!不思議な隣人との交流をユーモラスに描く表題作ほか,9編収録。どの話も不思議でユーモラスでシュール。読後は爽やかです。

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    2009年10月04日
  • バジル氏の優雅な生活 2巻

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    バジルさんが執事のアダムスさんに  

    『 アダムス、私は毎日“書き取り”をやらされたせいで本を読みたくなるまで5年かかったよ 』 

    (バジル氏の優雅な生活・第2巻「ロンドン橋」・白泉社文庫より)  


    朝ゴハンの時話してはりましたが、これはいつもスッゴイうんうんとうなづいてしまう。

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    2009年10月04日
  • マーガレットとご主人の底抜け珍道中 旅情篇

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    「ちょっと出かけてくるわね」と奥様「どこへ行くんだい?」とご主人「ちょっと南極まで」と奥様。好奇心の趣くまま世界中を駆け巡るマーガレット奥様、あわてものの主人タルカムとの愉快な旅。どんなトラブルも楽しんで、何かを発見できる超極楽主義者達。

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    2009年10月04日