2つの試合を収録した第7巻。どちらもピッチャーの活躍が目立つ試合でした
豪腕の久保田が支える熊谷実業は久保田の性格を反映するかのような野球をするチーム
荒々しく力強く、それでいてまっすぐ。そのせいか守備には難があるようで
そういった明確な弱点が有るなら、県内最速であろうと今の新越谷の敵じゃないよな
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継投策も上手くハマってるようだし
久保田は負けたあとの姿も清々しいものだったね
梁幽館は千羽鶴とデータブックを託したけど、彼女が託したのは一個のボール。ピッチャーとしてのプライドが見えたシーンでした
続いて戦うことになるのは以前練習試合をした柳大川越
以前登場した際は朝倉の活躍に焦る大野という表面的な構造が目立っていた印象だけど、こうしてしっかり描写されると朝倉と大野が対立しているといった印象は全く受けず、むしろ大野が役割の違いを受け入れた上で部の纏め役として君臨しているといった印象を受ける
どうやら大野は乗せられやすいけど、物事をスパッと決めて部の方向性を形作る存在のようだね
そんな柳大川越がしてきたのは詠深対策
これまで新越谷は弱小であるがゆえに相手に傾向を知られず、逆に相手のことをよく調べ上げた野球をしてきた
それが柳大川越は詠深の癖を調べ上げてしっかり対策
データを取る側から取られる側へ
新越谷にとっては試練となる試合になりそう
そして二つの試合の中で見え始めた疲労感
新越谷は人数が少ないながらもそのチームワークに因って勝ち上がってきた印象の有るチーム。それがここに来て人数の少なさが仇となってしまうとは……
この人数問題は一朝一夕で解決できるものでないことを考えると、更に勝ち上がることは難しく感じられるが……