西村寿行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
祖母の家にあった古い本。
読み終わって、はて、自分の中でどういう位置におけばいいんだ?と思ったけど、誰もレビューしてないのね。
前半は、次々起こる大量殺人の脅威、パニックになる群集に焦点があたり、矜持をかけて挑む警察物といった感じ。丸の内線霞ヶ関駅で青酸ガスによる事件も起きて、もしや約20年後のサリン事件を予期していたとは、鋭い!?と思ったが。。。
だんだんサドマゾの館だとか、そこへの潜入操作だとか、最後には犯人の目的は美女を集めた楽園を作ることだったとか、でまるっきりスポーツ新聞連載のようになり、最後は機関銃を手に刑事達が楽園に突入してエンド。
混乱しつつも、一気に最後まで読めてしまう勢いと -
Posted by ブクログ
生きる ということを拒絶した人々の話。
瀬田 という人物は 生きる ことは
権威 になることだと思っている。
あとは、生きることに 閉ざされた人々であり
なにゆえ 閉ざされているのか 不明に近い
状況である。
作者は そのことを物語にするが、
生きることを閉ざしているのは、精神である
といっているが、その一言で片付けられない問題だ。
時々 安易なシーンがでてくるが、テレビ化を
予定して書かれている。そんなところに
この本の 位置をひくめている。
医学を目指す人々のひとかけらも存在しないような
医療そのものの腐敗にメスを入れたあるようだが
批判し、暴露するが 解決の糸口はみいだせない。 -
Posted by ブクログ
代々「狐憑き」の家として見なされた出雲家の少女・阿紫。村八分にし家族を残酷に奪い去った村の人間に対し独り復讐を挑む彼女のまで前に現れたのは、くたびれた3人の中年男だった。彼らは阿紫の復讐に手を貸すことに決める……。
「狐憑き」がテーマということで時代物かと思いきや、舞台は昭和。もちろん、オカルト的要素は描かれるのが、その一方で「憑き物」というラベリングによって村八分という差別の図式が形成されていく、そのメカニズムが明確に描かれている。それは往々にして、村において成功した「分限者」に向けられる妬みや僻みから発生したものであることを知って寒々しい気持ちにさせられた。その人間の心の中に巣食う醜さを -
Posted by ブクログ
昭和40年代にモンスター級にヒットしたハードボイルド小説。高倉健主演で映画化もされたので上の年代には有名だが、さすがに私の世代だと知らない方も多いのでは。ちなみにこの映画、中国でも「10億人が見た」と言われる大ヒットだったらしいです。
【あらすじ】
「この人がうちに入った強盗です!」
街中で見知らぬ女性から指さされた時、東京地検のエリート検事である杜岡広人の人生は崩れた。国家権力に追われる身となった杜丘は、あるときは北海道で羆と闘い、あるときは盗んだセスナで飛び立ち、あるときは歌舞伎町の繁華街をサラブレッドで失踪し、ある時は人食い鮫が跋扈する海に断崖から飛び込みながら、自分を陥れた黒 -
ネタバレ
懐かしいなぁ…。
映画化されて、中国で大ヒットした話で有名ですが、北海道の自然で襲ってくるヒグマが、笑ってしまうほどの見事な着ぐるみで、そのシーンだけは爆笑しますww。
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購入済み
がっかり(星1の評価もできない
久々に西村寿行を読んでみたが実にがっかりとしか言い様がない。
この作家は陵辱シーンが好きみたいで頻繁に出てくる。
状況的に自然な流れならば仕方ないが、とにかく読者がそれを望んで
いるがごとく不自然さは無視しても、それを書きたいらしい。
しばらくがまんして読んでいたが、途中でうんざりさが頂点になり
ついに読むのを断念した。
西村寿行は面白いのも何冊かあったが、実に残念だ。
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