白川克のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
勤めている会社のシステムがあまりにもアナログで非効率が目立つので「何とかしたい」と思っていた今の自分にズバリ刺さってきた本。副題に「エンジニアではないあなたへ」とあるように、システムを変える・構築するプロジェクトを動かす者が心がけなければならないことが、実務面も含めて説明されている。
技術的なことは難しい(エンジニアに任せるしかない)が、エンジニアという人種やシステム会社の考え方、立ち位置をよくよく理解していないとコミュニケーションギャップにつながり、それが致命的なミスを招く。ビジネス書の類は失敗談はほんの少しで成功談ばかり書く方が多いが、本書は失敗談が半分近く、かなり生々しく人間の心理にま -
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データアナリスト職です。BI帳票を開発業務として取り組んだ経験がなかったため開発工程を体系的に知るのは初めてでした。
BI帳票を開発業務として取り組むと工程が多くなりスピード感が失われ、ビジネスの期待値に届かない事が多い思いを持っていたのですが、これまでの歴史が積み重ねてきた開発のノウハウがBI帳票開発にも応用することで活きるケースがあると感じました。
例えば、開発機能(帳票)の優先順位を機械的にジャッジすることで既存帳票の現状踏襲を防ぐ。いまある帳票は数値を今まで見れていたからと無批判に作ってしまうことを防ぐ。そうした進め方ややり方もあるという学びがあります。
読んだ上でBI帳票作成の -
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Cambridge RAD という、ウォーターフォールとアジャイルの中間的なシステム開発&導入手法について述べた書籍だ。本書の中では特に要求定義のCambridge RAD版である「Scopeフェーズ」のくだりが素晴らしかった。中盤まるまる「社内調整が捗るような要求定義のスプシまとめ」のノウハウに費やされており、(1){ビジネスベネフィット, 組織受入体制, 技術的容易性}の三項目別に優先度{High, Middle, Low}を決め、(2) その優先度の総合点に応じて{優先的にやる(白), 遅れてやる(灰), やらないとキッパリ伝える(黒)}の三色に塗り分け、(3) 社内関係者を説得
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Posted by ブクログ
ものすごく役に立つことが書いてある本。
データ移行は大変だよとちゃんと書いてある!
「カネと労力を使っても、使われないシステム、使えないシステムは最悪」は、私も実体験としてあるので、この本の「関係者をいかに巻き込むか」の方法論は本当に助かる。PMBOKかじり程度なりに、私が「使われないシステムは最悪」の信念でやってきたことの答え合わせができた感じ。間違ってなかったし、さらにステージが上げられる。
この内容をシェアしてくれる著者、ありがたい。早速FMは仕事で作ってみたし、今進めているプロジェクトで巻き込まないといけない人たちの顔が浮かんだし、地道にコツコツやらないといけないことへの覚悟ができ -
Posted by ブクログ
思ったよりボリュームがあり、とりあえずp.94まで心に残ったことをメモ。
・真っ先に具体化すべきことはなにか?
・現時点でどの程度具体化すべきか?
→社内でプロセス化ができいるベンダーほど、意外と意識できてない視点だと思った。プロセスはあってもプロジェクト単位で個々に検討しないとね、というのを改めて本文で指摘された気がした。
・why→how →what
・p.36 システムをどのくらい導入する場合のメリットデメリットをパターンする作業、導入範囲とコストの天秤
→この判断はシステム作る側は判断できないのに、その判断を押し付ける顧客側の多いこと!うんうん唸ってしまった。
・p.55 導入したら