池上重輔のレビュー一覧
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監訳者による、孫子の「彼を知り己を知れば百戦危うからず」との言から始まる。
本書の結論は、中国リーダの教訓から欧米が学べることもある かと。
気になった点は以下です。
・欧米は株式は分散されていて、株主のために短期の利益のために左右される。
中国は、起業家の株の保有率が高いので、長期的利益に主眼を置きやすい。
一時の赤字であっても、将来のプラスであれば、ためらいもなく投資を行う。
・欧米は、1:株主 2:顧客 だが、中国は、1:顧客、2:従業員
・中国人企業は勉強家、自己管理型学習、経験学習、リーダシップ・コーチングが
3つの柱。中国企業は、学習する組織。
・政府、特に地方政府 -
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Posted by ブクログ
日産自動車の業績をV字回復させ、カリスマ経営者と一世風靡したカルロス・ゴーン氏、彼が次世代のグローバルリーダーを育成するために開催した講座、GLOBAL RESILIENT LEADERSHIP PROGRAM(逆風下の変革リーダーシップ養成講座)をまとめた書籍である。
自身の経験と実績から、グローバルリーダーの定義、リーダーとリーダーシップの違いや強いリーダー、CEOの心得、必要な素質を実務でのケースに例えて解説している。
リーダーは完璧であるのか、リーダーの振る舞い、危機が迫ったときの解決法なども基本から解説されている。氏は、レバノン系の両親から産まれ、ブラジルで育ち、フランスで教育 -
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Posted by ブクログ
そうか、ゴーン氏は15年以上、日産の経営をしてきたのか。
来日した頃は、短期間で立て直して去っていくイメージを持っていたけど、彼の「リバイバルプラン」は、最初から中長期的に成長を維持するこたを目標としていたことに、本書を読んで初めて知った。
そしてその「強靭にしてしなやかな」リーダーシップに、思わず納得。
厳しい状況の時にこそリーダーは必要で、良いリーダーにとって大事な要素は、「胆力、思慮深さ、丁寧な説明」
私はその全てが未熟だ。
でも、必要だけど未熟だということが分かったのだから、その部分を鍛えたらいいということ。
勉強と練習はこれからだ。 -
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(2019/07/13)
2年ぶりに再読。すっかり悪者になってしまったゴーン氏ですが、彼の現実的なグローバル経営論はやはり説得力があります。グローバルな日本企業の経営は日本人がやるべきだが、経営陣の半分は外国人がよい、等。
(2017/06/19)
カルロス・ゴーン氏が、外部の幹部候補生を相手に実施している講義の模様を抜粋した1冊。経営学の専門家のコメントも混ぜられていて、実践的かつ理論的な面もおさえたビジネス書。
リーダーは結果にコミットすべきであるとか、部下とのコミュニケーションが大切であるという点は、よく紹介されるゴーン流のマネジメントである。グローバル人材になるには、やはり若いころか -
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Posted by ブクログ
ネタバレ複雑なビジネスの世界で、常に「最適の答え」を導ける力があれば…と思ったことはありませんか?
日々のノルマをこなすのに精一杯な人と、ゴール(目標)から逆算して目標達成のために必要な行動をとる人では、大きな差がつくのは明白です。
後者こそMBAの思考法。
戦略、マーケティング、組織作り、財務・会計などのあらゆる場面で、あなたのパフォーマンスは格段に上がります。
数字は嘘をつかないと言う言葉があるけれど、まさしくそうだと思う。
財務や会計からの観点で企業の状態を判断したり、流れや法則から読み取る事が出来るのは、過去の人々の大きな軌跡なのだと思う。
本書は実践的な物を厳選して載せてあると文頭に書 -
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p30 マネジメントとは、脳で知りながら、同時に心で理解し、勘を働かせるものです。それをするには「経験」が必要です。
p65 厳しい決断をする時は、「信念を持つ」「実行させる」「期待できる成果を示す」(略)1つ目は、これが最も重要なのですが、「自ら強い信念を持つ」ことです。厳しい決断を下す時には信念が必要です。ですから、最初に自分自身を説得しなければなりません。(略)もし、自分の決断しようとしていることに自分が納得できないのなら、やらないほうがましです。
p85 自分のコミュニケーションの仕方が、自分の持つメッセージより重要になることはありません。けれども、メッセージを効果的に発信できるように -