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日産自動車の業績をV字回復させ、カリスマ経営者と一世風靡したカルロス・ゴーン氏、彼が次世代のグローバルリーダーを育成するために開催した講座、GLOBAL RESILIENT LEADERSHIP PROGRAM(逆風下の変革リーダーシップ養成講座)をまとめた書籍である。
自身の経験と実績から、グローバルリーダーの定義、リーダーとリーダーシップの違いや強いリーダー、CEOの心得、必要な素質を実務でのケースに例えて解説している。
リーダーは完璧であるのか、リーダーの振る舞い、危機が迫ったときの解決法なども基本から解説されている。氏は、レバノン系の両親から産まれ、ブラジルで育ち、フランスで教育を受け、世界でビジネスを行うというグローバルリーダーの鑑であるといえるだろう。
数多く出版されているビジネス書の中でも本書は、グローバルな視点での経営を行う者、グローバルリーダーについて学びたい者にお勧めしたい。非常にわかりやすく記された良書といえる。
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カルロスゴーンの経営論についての一冊。
ゴーンへの質問と回答の方が、学問的な項目よりも為になるし面白かった。
どんな状況でも結果を残し続ける事、チャレンジな事を始めた時には自分でも徹底して携わる事、仕事の本質にという概念を明確化して本質に従って行動する事の重要性を認識する事。
ゴーンさんは結局日産の社長は解任されちゃってるけれど、やはり凄い人なんだなっていうのは間違いない。
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渦中の。しかしEVを広めた決断と実現力は本物。社内で抵抗のありそうなことは、決断しようとしていることを伝え、反応を踏まえて対応を考えた上で決断する点は自分たちも真似したい点。視野については短期から長期に移るのではなく、同時に考える。
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そうか、ゴーン氏は15年以上、日産の経営をしてきたのか。
来日した頃は、短期間で立て直して去っていくイメージを持っていたけど、彼の「リバイバルプラン」は、最初から中長期的に成長を維持するこたを目標としていたことに、本書を読んで初めて知った。
そしてその「強靭にしてしなやかな」リーダーシップに、思わず納得。
厳しい状況の時にこそリーダーは必要で、良いリーダーにとって大事な要素は、「胆力、思慮深さ、丁寧な説明」
私はその全てが未熟だ。
でも、必要だけど未熟だということが分かったのだから、その部分を鍛えたらいいということ。
勉強と練習はこれからだ。
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(2019/07/13)
2年ぶりに再読。すっかり悪者になってしまったゴーン氏ですが、彼の現実的なグローバル経営論はやはり説得力があります。グローバルな日本企業の経営は日本人がやるべきだが、経営陣の半分は外国人がよい、等。
(2017/06/19)
カルロス・ゴーン氏が、外部の幹部候補生を相手に実施している講義の模様を抜粋した1冊。経営学の専門家のコメントも混ぜられていて、実践的かつ理論的な面もおさえたビジネス書。
リーダーは結果にコミットすべきであるとか、部下とのコミュニケーションが大切であるという点は、よく紹介されるゴーン流のマネジメントである。グローバル人材になるには、やはり若いころから、複数の国、文化の中で育ったり、働くことが有効ではある、と言われると、その通りすぎて困るのだが、外国人が日本企業のトップを務めることに関する言及は興味深かった。やはり会社のトップは自国人であるほうが、マネジメント上は有利であり、その上で、海外とのビジネスを進められる人材が理想的だという。
もはや、グローバルを考えずに済む企業、業種は日本にはなく、否応なしに、グローバル化は進む。ゴーン氏の言うことに謙虚に耳を傾ける必要はあるな、と感じました。
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ゴーンさんの講座での聴衆からの質問に回答する形式で書かれており、内容を章立てまとめてある。各章には大学教授のアカデミックな解説が入るという感じの本。正直、アカデミックな解説は難しくてよくわからず飛ばして読んだが、ゴーンさんの聴衆への回答はとても分かりやすい。最後に志賀さんがまとめているように、「思慮深く大胆な意思決定」「本質と大義」「経営手法は基本に忠実」が本書のポイントとなる。本当はこれだけではないと思うが、まずはこれを実践できるかが経営者の手腕が問われる。
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p30 マネジメントとは、脳で知りながら、同時に心で理解し、勘を働かせるものです。それをするには「経験」が必要です。
p65 厳しい決断をする時は、「信念を持つ」「実行させる」「期待できる成果を示す」(略)1つ目は、これが最も重要なのですが、「自ら強い信念を持つ」ことです。厳しい決断を下す時には信念が必要です。ですから、最初に自分自身を説得しなければなりません。(略)もし、自分の決断しようとしていることに自分が納得できないのなら、やらないほうがましです。
p85 自分のコミュニケーションの仕方が、自分の持つメッセージより重要になることはありません。けれども、メッセージを効果的に発信できるようになるためには、やはりコミュニケーションという手段が大切なのです。
p148 真のリーダーは危機で厳しい判断を下し、人の嫌がることをさせる。そして持続的に成果を出し続ける
p193 会社にとっての危機は、社員にとっての好機なのです。
p241 ゴーンの思慮深くあり大胆である意思決定の背景には、常に「本質と大義」のいうものが存在しています。(略)どのような大変さや厳しさを伴う意思決定であっても、そこに「本質と大義」が存在しさえすれば、根底から覆るようなことにはならず、必ず周囲の人達に共感してもらうことができます。
p274 成功している人と失敗している人の大きな違いは、物事がうまくいかなくなっていることに反応できるかどうかです。(略)けれども、物事がうまくいかなくなっている兆しが見えていても「どうしようかな。ちょっと待ってみようか」と何もせず、さらに問題が明確化しても「まだ様子見だ。動きたくない」と何もしないでいると、大失敗を経験してしまいます。物事がうまくいっていないという兆しをどれだけ早く検知して、それに対してどれだけ正しく行動を起こせるかが問われます。
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カルロス・ゴーンへのインタビューを交え、彼の経営ポリシーに迫る1冊。
ビジネス書として内容は大変良いと思えるし、
書かれていることに対しても概ね納得できる良い本。
あの事件が起こる前であれば、そう思えるが、今はもちろん異なる。
正直もったいないと思える半面、今の事件に繋がる彼の考え方も垣間見える。
ある意味、別の観点から楽しんで読むことのできる本かもしれない。
Posted by ブクログ
ー そうならないために、常に自分が正直に感じたことや、信念として抱いていることに沿った判断や行動をとるのです。そうすれば一貫性は高く保たれます。
熟慮することと正直であることが、判断や行動の一貫性を作ります。そして、一貫性があるからこそ、リーダーシップは維持されます。短期間しかリーダーの役割を担わないということであれば、一貫性を保つことはそれほど重要にはなりません。
しかし、10年、20年とリーダーとして会社を経営し続けるのであれば、一貫性を持っていないと、周囲の人達がついてきてくれません。長きにわたりリーダーを務める人にとって、一貫性があることは重要です。 ー
なるほど、今となっては、ゴーン氏が主張する“一貫性”とやらの意味がよく分からないが、リーダーシップ論としては面白い。
白々しさを味わうにはちょうど良いタイミング。
今だからこそ読むべき一冊!
やっぱ、権力は腐敗するんですかね。