角井亮一のレビュー一覧
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◯ロジスティクスの観点から見てカクヤスモデルが優れているのは、商材をお酒など飲料品と一部の食材に限ることで、店舗そのものをストックポイントに位置づけた点にあります。(60p)
◯ロハコは「データを活用したマーケティングの研究・実践ができる場(プラットフォーム)という位置づけで、多くの大手メーカーを巻き込み、友好的な関係の構築に成功しているのです。(177p)
◯ワービーパーカーやボノボスは、ネットと店舗のそもそもの位置づけを改めました。店舗は商品を売る場所、買う場所ではなく、自社のブランド価値を伝え、最上のサービスを提供する場所として再定義し、店舗で商品を確かめた後にネットで購入するスタイ -
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ネタバレ多様な注文方法に、多様な配送手段を提供し、商品を届ける仕組みをオムニチャネルというのだと理解した。
多様な注文方法とは、スマホでも、PCでも、店頭でも注文できること。
多様な配送手段とは、自宅でも、コンビニでも、店頭でもどこでも受け取れること。
つまるところ、オムニチャネルの難しいところは、ロジスティクスの考え方を根本から見直さなくてはいかないということ。そして、多様な配送を行うためには、多くのユーザに利用してもらわないと配送費のコスト的な観点から成り立たないということ。
ただそれを行うには、企業の変革も求められる。例えば、店舗同士を競わせている時、EC用の受け渡しは売上としてカウントされる -
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物流について以下の3トピックを中心に述べている.
・物流の基本機能(1章)
物流会社あるいは物流部門が,物を受け取ってから届けるまでに必要な機能.
・競争優位を実現する物流の取り組み事例(2,3,4章)
ビジネスモデルに沿った物流戦略立案の重要性.
・物流管理を行う上でのポイント(5,6章)
QCD向上のためのKPI設定や人材育成.
営業や調達など,物流と近い部門の人が読んでおくと役に立つのではなかろうか.紹介事例ではB2Cのメーカー・小売業の事例が多いが,B2Bや物流会社にも十分に参考になると思われる.
個人的には,物流システム担当者として,基本的な業務知識を得るのに役立った. -
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現代の消費社会を支える物流に関して学びたいと思い本書を手に取りました。
本書は実例の紹介することをメインに、消費者である読者が日常生活と関連付けて物流に関して学べる本です。取り扱われる企業の分析内容が適切な詳しさであり、素人にも差別化ポイントがわかりやすいと感じました。
書名からは味付けの見えない本書ですが、実際の中身はかなりビジネスや経営に寄った内容です。物流は技術でもあると思いますが、その点への記述はかなり薄目です。また、同じ企業に関して言及される際毎回同じ説明が書いてあったり、想定されている読者の日常生活がやたら金持ちの生活であったり、テンションの読めない本だとは感じました。 -
Posted by ブクログ
仕事でも物流部門とやり取りを多くしているが、現場対応に終始している物流部門に対して、どのように改善提案していけば良いのか見えなくなって手に取った本。
内容としてはロジスティック勝者?でもある小売り企業を中心とした戦略と取り組みの紹介
各社の戦略がそれぞれ独自性もあり、リサーチされている内容は興味深い。また、各企業のトップや責任者の言葉も流石というか納得させられるものばかりであった。
一方で、(冒頭に書かれていた言葉を借用すると)
「ロジスティクスは最後の暗黒大陸である」というドラッカーの言葉に対して、その暗黒大陸をどう見極めて、見えるようにしていくべきなのかの説明がほぼなく、尻切れトンボ感