名梁和泉のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
三津田信三さんがそれぞれの作家さんに怪談のテーマを伝えて、「自分が一番怖いと思う怪談を書いてください」とお願いした怪談アンソロジー。
どういう怪談が好きかによって好みの作品が別れそう。
単純に一番怖かったのは
澤村伊知さんの『サヤさん』かな。澤村さんへのテーマは霊能者怪談。
なんと言うか、ゾクリとする怖さがあった。
でも、一番好きだなと思ったのは民族学怪談をテーマに書かれた霜島ケイさんの『魔々』
村の言い伝えとか、風習って恐いと思う内容って結構あったりしませんか。
村人にとっては禁忌だったりする事とか。
そう思う怖さがこの作品にありました。
霜島さんは初めて読む作家さんでしたが、他の作品 -
Posted by ブクログ
このアンソロジーを一言で表すなら、「とても怖い」。とにかく怖い描写や不気味な描写が多い。
澤村伊智『サヤさん』ある霊能者に出会った小学生の話。前半の怪異に襲われる不気味さ、不条理さと、後半の物語の真相、謎の残るラスト。どれをとっても怖い。『予言の島』を事前に読んでおくとなお良い。
加門七海『貝田川』実話の様な怪談、その真偽は不明。フィクションだと思っているのに、そうだと断言することが出来ない。
名梁和泉『燃頭のいた町』「現世」と「異界」の境界が曖昧になり、いつしか怪異に襲われる。だが、この話は怪異より人間のほうが怖いと思う。
菊地秀行『旅の武士』旅をする武士を中心として語られる時代劇怪談。連続 -
Posted by ブクログ
七人怪談は、7人の作家さんがテーマを与えられ、それにそった内容の怪談を書くという形式になっていた。
澤村伊智 霊能者怪談
加門七海 実話系怪談
名梁和泉 異界系怪談
菊地秀行 時代劇怪談
霜島ケイ 民俗学怪談
福澤徹三 会社系怪談
三津田信三 建物系怪談
それぞれ怖い作品であったが、どれも読みやすくあっという間に読み終えてしまった。
霜島ケイさんの話では、主人公の行動によって最悪とも思える結果になってしまう。その後のことは書かれていないが、これから何が起こるのか想像するだけで恐ろしい。
でも、自分が主人公の立場でも同じように考えるだろうし、対応すると思う。その当たり前の行動が取り返しのつ -
Posted by ブクログ
ネタバレ澤村伊智 霊能者怪談
投稿文から浮かび上がる霊能者。面白かった。さすが。
ヒトコワではないが、ダメだと思いながらもずるずる先延ばしたり、無視したりする心理がめちゃくちゃわかる。
加門七海 実話系怪談
実話かフィクションか。実際に足を運んで写真をとって、写真が変化する。怖かった。
名梁和泉 異界系怪談
燃頭はフィクションだったが、子供達の想像力や願いによって実在化するのが良いし、黄泉というのも良いが、戻ったところで、っていうラストも良い。
菊地秀行 時代劇怪談
淡々と場が映り話が進んでいく。まあまあ。
霜島ケイ 民俗学怪談
住もうとした家がおかしいのは嫌だなあ。猿かもという思い込み、思い -
Posted by ブクログ
三津田信三の元にホラー界屈指の作家6人が
集まり、各々、テーマ別の怪談を描く……(; ´⊙Д⊙)ゾワッ
バラエティーに飛んだ7作品でした!
個人的に面白かったのが、
『サヤさん』澤村伊智
新居に越してきた家族に起こる祟り
そしてあの!霊能者が現る!!
いや〜まさかねあの人が出るとわ笑笑
内容もぼきわんが来るみたいな感じで面白かった!!
『燃頭のいた町』名梁和泉
ひょろひょろな長身にフラフラな足取り
見たものを震え上がらせるという亡者
その名も……燃頭!
サイレントヒルの様な話だった
燃頭が追っかけてくるーーー!
いや〜中々面白かったぁ〜('▽')ヨカッタ
『 -
Posted by ブクログ
7人の作家によるホラーアンソロジー。
編者の三津田信三が、それぞれのテーマで「自分が最も怖いと思う怪談を書いて下さい」とお願いして出来上がった一冊。
澤村伊智「霊能者怪談」
加門七海「実話系怪談」
名梁和泉「異界系怪談」
菊地秀行「時代劇怪談」
霜島ケイ「民俗学怪談」
福澤徹三「社会系怪談」
三津田信三「建物系怪談」
霜島ケイ「魔々」と名梁和泉「燃頭のいた町」が面白かった。
「魔々」田舎の古い家に一時的に住むことになった主人公が夜な夜な天井や壁からの異音に悩まされ、リフォーム業者に調べてもらうと、塗りつぶされた壁の向こうに階段があり、屋根裏には白い布が被さった神棚が…怪しさ満点。民俗学怪談好き