マガイの子

マガイの子

836円 (税込)

4pt

3.0

「ナバリ・イズミ神話大系」とも呼ぶべき独自の、魅力的な宇宙観。その新たな切り口から噴出する、新たな謎〈ミステリー〉と恐怖〈ホラー〉に戦慄せよ。
――綾辻行人


僕の姉は「取り替えられた」魔物なのか? 「マガイ」のおぞましい真実とは

「山に棲む『紛(まがい)』という魔性の獣が里の子供を攫って喰らい、己の子とすりかえる」「『紛』の子は見かけは人間だが、長ずるに従って徐々に獣の本性を表し、里に災いをもたらす」
現代社会では迷信扱いされる民話だが、鞍臥の人たちは今でも、心のどこかで信じている。なぜなら、あたしがその「マガイの子」だからだ――。

いまは東京で美大生をしている坂見風哩は、8年前に「お山」で従兄が惨殺された現場に立ち会っていた。従兄の死体は獣に食われたようだったが、風哩には事件時の記憶がない。腫物のように扱われる田舎を出たものの、不穏な出来事が周りで続いている。セクハラ教授とのトラブルで訪れた風変わりなスクールカウンセラーとの話で、夢に見る「マガイ」のことをついしゃべってしまい……。
一方、まだ鞍臥に住んでいる高校生の弟・怜治は、8年前に姉を助けてくれた円藤老人が、砂原という謎の研究者と最近共にいるのが気になっている。砂原ら「聖泉協会」の人間は「お山」の「磨崖仏」を調べているというのだが……。

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マガイの子 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年09月09日

    民間伝承、神隠し、怪物、異界……ホラー好きが思わず反応してしまいそうな設定だが、後半に至るに連れて目に見えて胡散臭さが倍増してくる。名梁はキングやクーンツといったモダンホラーを好んで読んだ事からそういったジャンルからの影響だろう。この影響が物語を無駄に大きくしてしまって恐怖を削ぎとってしまった印象が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年05月06日

    面白かったけど、たしかに作者独自の神話体系があるような感じ。ここを起点にまた別の物語も展開しそうな。ただ現代社会の問題に起因している感じはあるし、昔と今、時代は変わっても人間に潜む残酷さはそうそう変わらないとも感じさせられる作品だった。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年08月06日

    すごい独特な世界観!
    面白かったしラストまで気になって読み進めてしまったけど、、結局どういうこと??な箇所が多かったのが残念 
    弟のレイジはどこに行ったんだ?主人公はマガイの子じゃなくて、でもマガイを、だしてたのは誰なんや?

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