サタミシュウのレビュー一覧

  • 私の奴隷になりなさい
    「隷属というのは、他のものに対して寛容になるということ」。この言葉だけ聞くと不思議に思うかもしれないけれど、最後まで読めば納得できる。
    評価が分かれるのはSMを扱っているからだと思う。作品の出来不出来ではなく、読者が受け入れられるか受け入れられないかが評価に影響を与えている。
  • 私の奴隷になりなさい
    性癖をジャンル、と呼ぶその世界には共感できなかったが、至る所に出てくるさりげないセリフに男女という性別を超えた人間性に対する普遍性を感じ、官能的な描写以上に心に刺さった。
  • 私の奴隷になりなさい
    名著再読シリーズ。
    官能小説界の金字塔。
    こんな夢物語あるわけねーと嗤うか、不思議なリアリティに息が詰まるか、読む人を選ぶ本作ですが、後者の方には主体性と従属、そして世界観について感受性の実りの多い逸品です。

    ちなみにリリーフランキーの解説も最高。
  • 私の奴隷になりなさい
    またもや書店レビューに釣られ購入。
    SMの奥にあるモノをチラッと見せられた感じで、衝撃的でした。抱いていた偏見が変わったかもしれません(笑。
    関係性が重要で結構深い世界なんだなーと、ちょっと目からウロコです。
    このシリーズを1冊ずつ順番に読んでる途中です。
  • 私の奴隷になりなさい
    サタミシュウ、本名重松清。だそうです。たしかに言われてみれば重松清っぽい。
    家族ものばっかり書いてるわけじゃあないんですね。
    で。この本ですが、エロの皮を被って随所でいいこといってる気がします。騙されたと思って読めばいいです。
    最終的には大沢祐香でジャケ買い!
  • おまえ次第
    2009年の29冊目。 某作家が変名で書いているSM小説の3作目。オチが結構笑えます。表紙がライトな感じなので、書店でも気軽に購入できます。
  • はやくいって
    前3作のスピンオフ作品かな。
    一番好きなのは最初の「はやくいって」。何となく雰囲気が好きです。それぞれの間に挿入されてるのは繭子の日記なのかな。
    ほぼ、それぞれの脇役の人達の話なんだけど、唯一『私の奴隷になりなさい』の香奈が主人公のがあって、あんな風に終わるとは思わなかった。ビックリした。今後続編が...続きを読む
  • ご主人様と呼ばせてください
    『私の奴隷になりなさい』の続編。
    前作の「僕」が「私」になっていて、「僕」は「私」の妻「明乃」の不倫相手。
    前作で「ご主人様」が「香奈」を調教(で良いのかな?)しつつ、間接的に「僕」をも変えてしまった結果。変えられた「私(僕)」が「僕」を使って「明乃」を調教して、同時に「僕」も変えてしまう。逆かな?...続きを読む
  • おまえ次第
    『私の奴隷になりなさい』『ご主人様と呼ばせてください』ときてコレ。
    前作の「僕」が主人公の目黒。全2作とはちょっと色が違うけど、でもおもしろかった。「行為としてではないSMの関係性(隷属)」ってジャンルってことなのかな?それが当然のこととしてできる人とそうでない人がいる。SとMは同じみたいな事があっ...続きを読む
  • 私の奴隷になりなさい
    前から気になってたんだけど、買うのを忘れてた。で、やっと購入したのですが。
    すごく面白かった!内容は確かにエロい。でもちゃんと下地があるエロさって言うのかな?う〜んと、感情がある。“隷属する”ってのは性的な意味じゃなくて、だれでもあるんだろうなぁ。と思ったり。ご主人様の言っている事に、なんとなく納得...続きを読む
  • ご主人様と呼ばせてください
    面白かった。
    やっぱりエロいし、きわどい表現も多いけど、
    気持ち悪くなるっていうよりは刺激を受ける感じ。
    「解説」のAV女優さんの見解に、妙に納得させられると同時に、
    「あ、私だけおかしいんじゃないんだ」って安心した。
    女の子は、誰かに隷属することで安心できるっていうのがすごくよくわかる。
    でも、そ...続きを読む
  • ご主人様と呼ばせてください
     本名では、ベストセラー連発している某作家が変名で出版している「SM青春小説」(何だそりゃ)の第2作です。
  • 私の奴隷になりなさい
    この本は、とても興味深い本だ。

    エロいことをたくさん書きつづっているにも
    かかわらず、爽やか。

    著者が最も言いたいことであろう、
    「関係性」というキーワードはしっかりと
    読者に刻みつけられる。

    こういう本を読むと読まざるとにかかわらず、
    常識って何なんだろうな、とよく思うことがある。

    続編の...続きを読む
  • ご主人様と呼ばせてください
    最高SM青春小説笑笑の2作目です。
    2作目はどんなジャンルにおいても大抵ケチがつくもんなんですが、そこは最高SM青春小説なので、あっさり上がったハードルを超えてきます。
    荒唐無稽さは前作の比ではなく、頭に??が浮かぶ展開は言わずもがな、うっすらと全貌を見せ始める世界観に壮大ささえ感じさせれ終わります...続きを読む
  • 恋するおもちゃ
     ちょっと分類のこまる小説、特殊な性趣向を持つ者同士が出会ったら・・・これほど幸せはないのである(笑 周囲に迷惑がかからなければそっとして置いた方が良いかもね、小説的にはすこぶる面白い。
  • SでもMでもなくこれは恋とか愛
    エロ小説だと思って買ったのに、恋愛小説だった。クソ、クソ、クソ。おもしろかったぞ。

    という事で美樹シリーズ第三作。さらに10年後のお話。

    この本のテーマは夫婦のセックスレスだと思う。
  • 私の奴隷になりなさい
    清々しく、切ないSM小説。

    技術的・物理的にあり得ない描写には目をつむりましょう。
    人妻に恋した僕に、ついつい感情移入してしまいました。
    最初は単なる上辺だけなぞったエロ小説かと思いきや、最後はうんうん頷きながら読んでました、納得のエロ小説でした。

    作者の言うとおり、「SMとは、嗜好では...続きを読む
  • ご主人様と呼ばせてください
    前作よりよかった。

    この覆面作家はただものではないですよ。
    一体、誰なんですかねえ?
    もはや凡庸の官能小説とは比較できない高みに到達しちゃってますよ。

    自分の王国で、奴隷を傅かせるなんて、もしかしたらノーマル人間だって夢想したことあるんじゃないのかな??

    あとがきを書いた大沢祐香ちゃ...続きを読む
  • 私の奴隷になりなさい
    話題のあれなので前から気になっていて、檀蜜周りが騒がしくなってきたので読んでみたのですが、すごいよく考えられてる中身で普通にかなりおもしろい。リリー・フランキーの解説通り、『青春小説』的な部分がすごいあってぐちょぐちょしてない。精神論とか、スポーツ系の部活みたいな印象。

    表紙が大沢佑香なの。
  • 私の奴隷になりなさい
    官能とはいいますが、単なるえっち小説とは違います。
    何を受け取るかは人それぞれだけど。
    せっかくですので、奴隷の気持ちで楽しみましょう。