伊藤裕のレビュー一覧
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■最新研究では老化には44歳と60歳の2つの大きな節目の時があるという。
■我々の体の様々な物質が年齢とともにどのように変化していくかを調べてみると、一定のペースで上っていく、或いは下がっていくものは全体の1割程度であり、それぞれの物質は特徴ある動きを示し、その変化量を見てみると、44歳頃と60歳頃に大きなピークが見られた。それぞれの物質がそれまで保っていたルーティンのリズムを大きく逸脱する変化が人生のある年齢で起こるということ。
■二つの節目でどのような物質が大きく動いたか。
44歳の節目。
①皮膚、筋肉
②心臓血管病に関わる因子
③脂質代謝
④アルコール代謝
⑤カフェイン代謝
60歳の節目。
①皮膚、筋肉
②免疫
③心臓血管病に関わる因子
④炭水化物代謝
⑤腎臓機能
⑥カフェイン代謝
■代謝の乱れと「負債病」
メタボリックドミノで認められる様々な病気は、そもそも生活習慣の乱れにより内臓脂肪が蓄積し、我々の体の「エネルギー代謝」(代謝は体の中の化学反応のこと)乱れることによって起こる。「負債病」の元凶は過剰な脂肪蓄積であり、まさにお腹の中に溜め込まれた脂肪は返済すべき「負債」そのものだ。過剰なカロリーは肝臓にも溜め込まれ、脂肪肝をきたし、「代謝」乱れが更に加速され、糖尿病、脂質異常症や高尿酸血症などを引き起こす。長い人生の中では、更に、脳の細胞の代謝も狂ってしまい、認知症が起こる。
■ミトコンドリアは栄養素の糖分と脂肪分を原料に、酸素の力でエネルギー源であるATPを作る。ATPこそが生物のエネルギー源であり、まさに生きていくための「お金」である。ミトコンドリアの力は、生きるための「お金」を生み出す力である。
■遺伝子は我々が生きるための設計図だとよく言われるが、そうではない。生きるための部品のカタログに過ぎない。
■遺伝子が傷ついて、それを修復した前と後では、「遺伝子の使われた方」変わってしまう。遺伝子の傷は修復され、元に戻ったけれども、その使われ方が変わるようになる変化を「エピゲノム変化」という。
■老化負債の本体は遺伝子の傷を修復しようとした結果起こるエピゲノム変化の蓄積である。
■「老化負債」の「返済能力」はエピゲノム変化を是正し、エピゲノム年齢を若返らせる力であり、ミトコンドリアの力に依存する。
■返済三原則。
失敗しない投資の三原則は「長期(投資)」「分散(投資)」「低コスト」の3つを守ること。老化負債の返済にも当てはまる。
■キーワードは「労」
生涯通じての、老化負債返済のキーワードは「労」。
1つ目の節目44歳頃では、「労」の一番目の意味の「ろうする」を実践する。
①ちょっときつい、更には、もう無理と感じるような負荷の高い運動を続けてみる
②なるべく仕事は立ってするようにする。椅子に座らない時間を長くする。
③腹八分目、それが無理なら、プチ断食に挑戦してみる。
④タンパク質をしっかりと取る。
⑤美味しいものを探して、いろいろな未知のものを食べることに挑戦する。
⑥興味があるけれども、気後れしてしまっているサークル活動や習い事などに思い切って参加して、いい仲間を作ることに挑戦してみる。
2つ目の節目60歳頃では、3番目の意味の「いたわる」を主にして体のケアをすること。
①味に対する感度を上げるために、ささやかでも「ホンモノ」を追求してみる。
②色に関する感度を上げるために、色彩に意識を向ける生活をしてみる。
③聴覚の感度を上げるために、これまで聞いたことのない、様々なジャンルの音楽を聴いてみる。 -
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ネタバレレビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。
今年の9月に日帰りの外科手術を受けて、しばらく動かないでいたので、体重増加、歩いた時の息切れなどが気になっていました。
ここ数日間、食事をなるべく8割におさえ、毎日、速足で20分歩くか、自転車で30分走るを続けただけで、昨日、内科の月に一度の定期健査で「自転車で坂道を走ってきてこの血圧なら全く問題ありません。体重もひと月で2キロ減っていますね」といわれました。これからもできるだけ続けていこうと思います。
以下要点を抜粋。
・臓器たちを最初に躓かせるのは肥満だ。現在、実に世界の死亡の原因の50%以上は肥満によって起こされる病気であるといわれている。
・ある臓器が倒れると別の臓器も次々とやられていく。これをメタボリックドミノと呼んでいる。
・病気や老いに抗する方法があるとすれば、たったひとつ。わたしたちのミトコンドリアを生き生きとさせることだ。
・メタボが行きつく先は結局、血管病なのだ。
・ミトコンドリアの疲れと老い。軽い運動でも息が切れたり、足が腫れたりする。
・メタボリックドミノの進行と阻止には、ミトコンドリアの機能を回復させることが鍵を握っている。
・カロリー制限説では、通常食べている量を7割から8割にすれば、長生きできることが示されている。
・「いつもお腹が減っている感じ」にしてください。
・食べる量を変えないで運動してやせるのは無理、絶対に。しかしメタボ対策では、運動は減量と違った意味で実は大変重要なのである。一カ月間のベットでの安静で弱った体は三カ月間のリハビリをしないと元に戻らない。
・高効率ミトコンドリアが特に増えるのは「ちょいきつめ」の運動。ただ食べるものを減らすより、積極的に、体を動かすよほうが、ミトコンドリアをより活性化できる。
・「ちょいきつめ」の運動をすると、ある程度の活性酸素が発生してしまう。この程よい量の活性酸素が、実は「体を鍛える」のだ。
・きつめの運動をしたときには、苦しいが、まだ耐えられる。しかし、狭心症や心筋梗塞のときには、死ぬほど痛い。それほど、大量の活性酸素が障害された脳や心臓から発生しているのだ。
・適度な運動はミトコンドリアを鍛えてくれる。活性酸素に対抗する力を蓄えてくれる。理想的には、きつめの運動をできるだけ長く続けることが望ましい。少し息がはずむけど、会話はできるような、いわゆるニコニコペースの運動。
・こうした少し強めの有酸素運動を一回20分~40分、週、2~3回くらいから始めるのがよい。ウオーキングやジョギングなど。まず3か月、そして6カ月継続すれば必ず体力レベルは上がり、ミトコンドリアを鍛えることにつながる。 -
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ネタバレ老化負債の返済能力はエピゲノム変化を是正して、エピゲノム年齢を若返らす力でミトコンドリアに依存する。44、60歳の老化の節目に思い切った投資を。
44歳の節目では、チャレンジ精神をもってちょっと無理そうに挑戦する。トライあんどエラー。これでいいのか?と自問。安定を取る態度を捨てる。自分のしたいことをする。腹八分、無理ならプチ断食。タンパク質しっかりとり筋肉貯金。おいしいものを求めていろいろな未知の味探求。低酸素、カロリー制限でミトコンドリア元気に。チャレンジを通していいストレスを受けて老化負債返済能力を高める。自分に合ったこと、自分がしたいことに挑戦しテストステロンアップ。
血圧、血糖値など測定できるものは大きな揺らぎがあるか確認を。大きな揺らぎののちに病気が発症する。
健康に関する本を複数読んでいく中で、相反する内容が出てくることがある。1冊の本に固執せずに、読み比べて自分なりのベン図を作り利用していくことが重要。また今もてはやされていることが数年後には覆ることもある。
メリハリのある山あり谷ありの生活はワクワク感を与える。ワクワク感がエピゲノム変化を元に戻してミトコンドリアを元気にするホルモン分泌を促す。ストレスとはルーティンを変えようとする力。ルーティンから大きく外れるとストレスが多くなるP155。
P145 に老化対策をしたサルと何もしなかったサルの写真がある。正直、どっちが若いのかわからない!サルは見慣れてないからわからんのよ・・・もっと写真が欲しい。親近感わくのは老化対策してないサルのほう。・・・年齢と好感度の関係ってあるんだろうか?年寄は年寄に好感度を高く持つとか・・・?
かつて死因の上位だった、高血圧による脳卒中・心筋梗塞では、医療技術向上により減少に。
2024年8月スタンフォード大学のShenらの研究で、44歳と60歳が老化を決める節目であることが示された。44歳のピークは男女ともあり、女性の閉経に関する体の変化とはまた違うことが明らかになった。44歳の節目では以下5つの衰えが現れてくる。
①皮膚筋肉
②心臓血管病にかかわる因子
③脂質代謝
④アルコール代謝
⑤カフェイン代謝
60歳の節目とともに、筋肉、皮膚の変化があげられていた。44歳の変化は60歳の変化より大きい。44歳の小さな変化に気が付くことが大切。例えば、
・脂っこいものがたべられなくなった・お酒に弱くなった・便秘気味になりだした・便秘気味・昼まで眠るようになった・夜中目が覚める・億劫になる・やってみたいより、このままでいいと思うように・「よいしょ」といって足りあがり・歩いていて追い越される・手すりを持つように・風邪が治りにくい、しんどいなど。
またこれらのことを否定するようとしたり、まずい自分の生活を変えなきゃと思う時も該当する。
男性の更年期障害が注目されていている。男性ホルモンは徐々に低下していくため、なかなか症状が自覚されにくい。性欲低下・眠れない・頻尿・うつっぽい、仕事にやる気が起きない。これまでの自分のルーティーンに変調があるときは男性ホルモンの測定を。男性ホルモンは、本人がいやだと感じることで低下する。やりたいことを思い切ってやり、わくわく感を持つ、夜は照明を落として暗くする(夜間の光で男性ホルモンは低下する)。太ると男性ホルモン減るのでやせる。
腸と腎臓は体の中で最初に老化する。
ウェアブルデバイス、アプリで自分の健康に向き合う。血圧・血糖値の測定を。測定するという行為自体で、生活習慣が無意識に改善されることが知られている。
動物実験では母体のリズムと、胎児のリズムが同期するのが明らかになった。胎児は母親の臓器の一部のようにふるまう。リズムの乱れた生活は胎児のリズムも崩れ
出生時体重減、大人になりカロリー摂取が過剰になると、肥満・糖尿病になりやすくなった。
健康~未病状態になるにはリズムの揺らぎがある。血圧や血糖などがいつもの波動から逸脱した状態になった時が老化負債の始まり(P83-85 ここでは透析患者の血清あアルブミン値の変化についてあげられている。透析前の濃度が正常な状態の時点で、すでに、ばらつきが大きくなっている。このグラフ面白いので再読したときは確認を)
代表的な負債、(小さいことでも積み重なると大変。注意しよう)
血糖値スパイク、血圧モーニングサージ、夜間高血圧、睡眠負債(部屋まっくっらで、まずは量)
負債が積み重なって起きる負債病
脂質異常症、高尿酸血漿・痛風、脂肪肝・代謝不全関連脂肪性肝炎(マフルド)、認知症・アルツハイマー病)
負債病の元凶は過剰な脂肪蓄積。
ミトコンドリアの記述があるがもう少し詳しく知りたい。
エピゲノム変化 遺伝子の傷は修復され、元には戻ったけど、その使われ方が変わるようになる変化。”エピ”とは「その上」
P127 図11 P130 エピジェネティック・クロック。最大寿命が長い動物ほど、メチル化率の変化のスピードが緩やか。
老化の度合いは、その人の歴年齢よりエピゲノムの変化の割合のほうがより相関する。(ここでの老化度合いとは免疫細胞の数、皮膚の状態、脳萎縮の程度、体重など)
腎機能は体全体の老化の状態をよく反映する。
臓器の若返りは食、運動、マインドフルネスより。
食カロリー制限7-8割に。サーチュインという酵素の働きで、遺伝子のメチル基ををはがす。これによりタンパク質の機能が変わり、ミトコンドリアが元気に。
スルフォラファン、クルクミン、カテキン、腸内細菌の産生する酪酸、キウイフルーツ、地中海食。和食。
老化負債返済の基本はホルモンバランスを整え、いいリズム感を持ち、ストレス対応力を身に着けること。
ホルモンを整えるには昼に十分の働き、夜十分に寝ること。
歳をとると20代の方に比べ網膜に届くブルーライトの量が30パーセントまで低下する。昼間に十分にメラトニンが抑えられないためメラトニンの分泌リズムに障害が出る。
ホルモンには90分周期のものがある。90分ルールを意識するとストレスを感じることなく生活の活力が生まれる。
エピゲノム変化を抑え、ミトコンドリアを元気にするホルモン♪
グレリン 空腹時間を12-14時間保つ。
ナトリウム利用ぺプチド お風呂に入るとトイレに行きたくなる原因。血圧を上げるアンジオテンシン作用を抑える。適度な運動で分泌増。1日20-30分隣の人と話ができるぐらいの運動を。1回にまとめなくても、分割してもいい。
オキシトシン 浮気防止ホルモン。嫌いな人とふれあっても増えない。ペットでもOk。
セノリシス 老化細胞を除去する技術。これによりできた薬剤をセノリティクスという。
老化細胞は自分を長持ちさせ少しでも長く働こうとする。また炎症を引き起こす物質を出し、周囲のがんになりそうな細胞を攻撃しようとする。(これをSASP サプス Senescence-Associated Secretory Phenotype 老化関連分泌形質と呼ぶ)
免疫チェックポイント阻害薬がセノリシスに利用できるかもしれないという報告もある。
言葉 マルフド セノリシス サプス アンジオテンシン ナトリウム利用ぺプチド -
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腸と腎臓は老化が進みやすい。
P16は細胞分裂を抑えるたんぱく質。腸と腎臓はP16の出現が早い。
外気に触れる臓器はがんになりやすい。脳腫瘍はまれな病気。
原核生物には、死がないが、進歩もない。真核生物になって、死と引き換えに進歩できるようになった。
腸と腎臓は、ミトコンドリアが衰えるために老化が早い。臓器の老化はミトコンドリアが決めている。
腎臓は酸素不足、腸は食べすぎがストレスになる。
メタボリックドミノ=臓器連関で様々な臓器に障害が生じる。腸の時間が早くなり、血管に障害が生まれると、
腎臓の酸素が少なくなる=慢性腎臓病。腎臓が悪くなると心臓が悪くなる。心腎連関。腎臓が悪くなると、腸も悪くなる。
便秘の時、大黄甘草湯はよく効く。排尿障害は牛車腎気丸や八味地黄丸。不眠は加味逍遥散。
後天的に遺伝子の作用を変えるのが、エピジェネティクス。老化を進める悪い習慣が蓄積しやすい。
新生児の体重は、母親に似るようにできている。
心地よいと思える出来事を蓄積することで
エピジェネティクスによって臓器の老化を遅くできる。
女性は不快な思いの処理を大脳皮質で行う。男は偏桃体で短期記憶として扱う。なるべく忘れてしまおうとする。
65歳を過ぎたら、過去のいい思い出に浸ることで臓器を長生きさせる。
テレビよりラジオ。聞くことで思考を鍛えられる。テレビは画像で伝えられるため、思考しなくなる。
努力すれば改善する数値=血圧、中性脂肪、血糖、HDLコレストロール。
LDLコレストロールが高い場合は、薬を飲むべき。
腎臓の疲れは、尿中アルブミンでわかる。30㎎以上は微量アルブミン尿、300㎎以上は顕性アルブミン尿。
臓器不全の場合は、直前に臓器が頑張る時期がある。心不全の前には、心肥大が起こる。 -
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味蕾は、喉の奥にもある。飲み込む時に味わう。
ハエやちょうは、足先に味蕾がある。こすり合わせているのはそのため。
十二指腸に運ばれる順番は、炭水化物、タンパク、脂肪の順。だから脂肪は胃にもたれる。腹持ちがいい。
女性ホルモンによって水分が余計に吸収されるため便秘になりやすい。
血液分配は、消化器が30%、腎臓が20%、脳、骨格筋が15%。
P16タンパクは老化の指標。がん抑制遺伝子。強く発現すると細胞が増えにくくなっている=細胞が老化している。
P16が働かなくなるとがんになりやすい。
腸と腎臓は最も早くP16が発現する=老化が早い。
慢性腎臓病は心不全や脳卒中になりやすい。
生物は食べるために生きている。
ナマコは腸だけで脳はない。ナマコの皮膚にはサポニンという毒がある。このわたはナマコの腸。
生ものはO157などの恐れがあるが、消化吸収が悪い。
火を使うことで、消化の苦労が少なくなった結果、脳が大きくなれた。
宇宙では1年分の老化が1週間で進む。
ホメルシス効果=多すぎると有害だが、少ない量にはプラスに働く効果。ミトコンドリアを増やす運動、ほどよい量の活性酸素、など。
O157はベロ毒素を出す。胃酸にやられない。ベロとは真実。ベラは美しい、ベムは妖怪。
下痢と便秘では便秘のほうが怖い。がんが隠れていることがある。下痢をしている盲腸炎はない。
点滴では栄養補給はできない。200カロリー程度。
中心静脈栄養または胃ろうが必要。
食事時間は守る、夜中は食べない。
空腹は、胃が空になってグレリンを出し、それを脳が感じるから。胃がないとグレリンが出ないので空腹を感じられない。グレリンの拮抗ホルモンがレプチン。
グレリンの投与で元気になる=ミトコンドリアを増やして細胞を元気にする。
グレリンとレプチンの声を聴きとれる体になること。
オピオイドは体が作り出す麻薬。オピオイドの誘惑に負けて食べない。おなかが空いているという感覚を持てるように。
前腸仮説=十二指腸と空腸を通らなくするとカロリーの吸収が少なくなる。
後腸仮説=回腸、大腸でGLP1が分泌される=糖尿病の治療につながる。
インスリンが多すぎると寿命が縮まる。インスリン感受性が高ければ、あまりインスリンが出ない。糖を摂りすぎない、大食いしない。
身体を鍛える、とはミトコンドリアを元気にすること。
ちょっときつめの運動でミトコンドリアを鍛える。
塩分、糖分、脂肪分を控える。
満腹を目安にしない。腹8分目は、ちょっと足りないくらい。
腸内細菌のためにオリゴ糖=吸収されず腸内細菌の餌になる。プレバイオティクスのひとつ。ごぼう、たまねぎ、アスパラガス、大豆、ねばねば食品。
カロリー制限は、CRとIFの2種類がある。
絶食時には、オートファジーがフル稼働する。
肝臓を直接よくする薬はない。 -
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心臓はどんな動物でも一生で20億回の心拍を打つ。心拍数の速いものほど寿命は短い。ネズミの心拍数は1分間に300回程度、人間は50-80回。脈が遅い人の方が長生きの傾向にある。
心臓は体の各臓器に酸素を供給する為、1分間に5Lの血液を送り出している。心臓自体は全体の5%しか血液を使わない。血液の消費量第1位は腸で全体の30%。第2位は腎臓で20%、第3位が脳と骨格筋で15%。腸と腎臓が老いやすい臓器。
腎臓では、糸球体というフィルターで汚れた血液が濾過される。このプロセスにはエネルギーはいらない。結果、1日100Lの原尿が作られるが、人間の1日の尿量は1-2Lなので残りの99%は再び吸収されて再利用される。この再吸収に多量のエネルギーを要する。
大腸は無酸素の世界であり、酸素があると生きていけない嫌気性菌の楽園を作り出している。
臓器を動かすエネルギー源であるATPは、細胞の中のミトコンドリアで作られている。ミトコンドリアは、栄養素である糖分や脂肪を原料にして、酸素を使い、効率よくATPを作る。だが、ミトコンドリアは原発のようなもの。酸素は大量のATPを作る為に必要だが、使いこなせないと活性酸素と呼ばれる危険な物質に変わり、細胞内に放出される。この活性酸素はタンパク質や脂肪を変性させたり遺伝情報を保管している核酸を傷つける。これが老化。
生命は38億年前に誕生した。この原核生物は細胞内に核を持たず、どんどん分裂していく為、「死」が存在しなかったが、単純に増えるだけの世界であり、「進歩」がなかった。
生物がミトコンドリアを獲得するのが21億年前。ここで生物は核を持った真核生物になる。我々の祖先であるこの古細菌とミトコンドリアの祖先アルファプロテオバクテリアは別々のもの。
生物はミトコンドリアを持つ事で初めて大きなエネルギーを得る事ができ、急速に複雑化、進化した。こうして「死」も生まれた。
生物がミトコンドリアを獲得するようになった理由は、当時の地球上には酸素が発生するようになり、大半の生物にとってそれは有害物質であった。だが、ミトコンドリアの祖先の細菌だけは、ブドウ糖や脂肪などの材料を与えると酸素を使い、ATPを多く作り出せた。そこで、古細菌がプロテオバクテリアを受け入れる事にした。
古細菌の子孫は嫌気性細菌として、今では無酸素の大腸の中で我々と共生している。
腎臓と腸の疲れはミトコンドリアの疲れ。臓器の寿命はミトコンドリアが決めている。
46億年前に地球が誕生してから生物が生まれるまでに要した時間は8億年だが、単細胞生物から多細胞生物が生み出されるのに14-16億年もかかっている。それほど複雑なプロセスであった。
植物は太陽エネルギーを取り込んで自ら無機物から有機物を作り出す独立栄養生物。動物は他の者を殺して食べる従属栄養生物。
細胞が集まって臓器が生み出されるには、集合体として形ができていないといけない。その為にはやみくもに細胞が増えるだけではダメで、ある細胞群は削り取られなければならない。この全体の為に個が犠牲になる事を、多細胞真核生物では細胞のアポトーシス(予定死)という。この細胞の死刑執行人こそがミトコンドリア。ミトコンドリアが疲れると、死ぬべき細胞が死ねなくなる。すると新陳代謝が障害され、臓器の機能が衰える。
ストレスは、臓器がその場で考えて「いつもと違う」と判断すると、その情報を脳に伝える。脳は、この現場の意見を聞き、異常事態と判断して初めて緊張し、各臓器にストレス反応の命令を出す。
メタボはストレスに対する臓器の過剰反応の病気。
腎臓が悪くなると、仲間である心臓も悪くなる。(心腎連関)
腎臓が悪くなると、酸素を運ぶ赤血球を作らせるエリスロポエチンが作られなくなるので貧血になる。
五臓
肝、、、自律神経の調節、肝臓の解毒、視覚、筋と運動機能
心、、、神経症状、心臓の働き、血液循環、味覚
脾、、、消化器官、手足の循環症状、口脣症状、水分代謝
肺、、、呼吸、鼻、皮膚、水分代謝の一部
腎、、、泌尿、生殖、聴覚、骨、関節、老化
五臓は互いに関係しあい、アクセルをかける関係(相生)とブレーキをかける関係(相克)になっている。
相生、、、肝→心→脾→肺→腎→肝
相克、、、肝→脾→腎→心→肺→肝
臓器は臓器自身が考えた事を記憶している。心臓移植された女性は偶然知り合った心臓提供者の夫と親しい関係になり、自分の嗜好が心臓提供者に似てきている事が分かったと話している。
心臓移植の際、切断した血管はつなぎ直すが、神経は放置される。心臓移植患者が心筋梗塞の痛みを感じないのは、心臓を支配する神経が切断されているので、心臓の痛みが脳に伝わらない為。だが、移植された心臓は、自分の記憶を伝える為に、神経を手繰り寄せ、二年かけて切断された神経を再生させた。
ミツバチは女王バチと働きバチから成り立つ階級社会を作っているが、全てメスで遺伝子は同じ。幼虫の時に働きバチが分泌したローヤルゼリーを与えられ、それを食べた幼虫だけが女王バチに成長する。ローヤルゼリーの中には、ハチの体を女王バチにするエピジェネティックスの変化を起こす物質が入っている事が明らかにされている。たとえ遺伝子は同じでも、エピジェネティックスによる変化で、女王バチは他のハチの1.5倍の大きさになり、寿命は20倍になる。このローヤルゼリーは、種類の違うハチの幼虫に食べさせても女王バチに成長する。
エピジェネティックスの変化は、植物では世代を超えられる。
爬虫類は、生きていく為に必須の呼吸と循環を司る脳幹が発達し、哺乳類になると、脳幹の上の情動を司る大脳辺縁系が発達した。ここで初めて感情を持った生き物になった。
脳の進化は、まず脳幹ができてまともに生存する事ができるようになり、次に大脳辺縁系ができて生きる意欲が生まれ、最後に大脳皮質ができて欲望をコントロールする人格を持つようになった。
大脳辺縁系の主役は報酬系と呼ばれる神経回路。「記憶」はこの領域で生み出される。つまり、記憶に残るには気持ちいいという感情が必要。
五感を通じて脳に伝えられた感覚情報は最大4秒程度しか保持できない。この膨大な情報の中で意味がある情報であると選択された情報だけが短期記憶として大脳皮質の前方にある大脳前頭野で記憶されるが、その保持は20秒程度。
短期記憶で保持できる量は5-9個程度。短期記憶の情報を長期間脳に格納しておくかどうかの判断をするのが大脳辺縁系にある海馬。海馬に送られた情報は1ヶ月程度保持され、審査を通過した情報のみが再び大脳皮質に送られ、長期記憶として保存される。
恐怖を伴った記憶は通常の記憶とは異なり、大脳辺縁系の別の領域である扁桃体に格納される。
海馬で長期記憶に残すか決めるのが報酬系。気持ちいいと感じられる経験が記憶となりやすい。脳にとっての報酬は脳が「美しい」と感じる事。
「欲しい」「それなしではいられない」「美しさ」を感じる脳領域は重なっている。
美しさを感じる事ができる人は美味しさにも敏感で太らずにすみ、健康になれる。
男性は物を見たとき、左右どちらかの脳のある一部が活動して、見えた物の中で一点に注意を集中する傾向がある。女性の場合、左右両方の脳が共に活動して、いろいろな要素を考慮でき、広い視野を持つ事ができる。
男性は数学的推論作業、人物と背景を区別するテスト、物体のイメージを頭の中で回転させる事、目標に命中させる事に長けている。女性は言語作業、社会的な判断、共感、協力のテストや組み合わせを作るテストが得意。「美しさ」はバランス感覚の中で感じられる。
女性は不快な思いの処理を大脳皮質で行い、言語化して長期記憶として処理するが、男性は扁桃体で短期記憶として扱うのですぐに忘れる。
バランス感覚の中で「美しさ」を求め、強い記憶力を養い、しっかり生きる姿勢が女性の長生きにつながっている。
女性は仲間を大切にしてうまくやっていく事に長けている。女性ホルモンには他人の顔色を伺う力を生み出す作用がある。
顔色をうかがう能力と美しさを感じ取れる能力は極めて近い。
睡眠時間が5時間未満だと高血圧になりやすい。
大腸癌は進行が遅く、胃がんは速いので毎年の検査が望まれる。
見る、聞く、話す力の全てを奪われたヘレンケラーが求めたたった一つの力は「聞く力」であった。コミュニケーションで一番大切な能力は人の話をよく聞く事。
臓器の寿命を延ばす方法は、自分にとって美しいと思えるものを探し求める事。気持ちいいと思える事に心を動かす自然な姿勢を持つ、つまり童心に返る事。
「老いる」とはエピジェネティックス変化による記憶が蓄積されていく事とも言える。
若い時に身につけるべき正しい「姿勢」
年老いてからでもできる正しい「呼吸」
ヒスイの硬度は6.5で、ダイヤモンドの10より低いが、どんなに硬いものにぶつかっても欠ける事はない。なぜならヒスイの靭性は8でダイヤモンドの7.5をも上回っているから。ヒスイの内部は針状の小さな結晶が複雑に絡み合っており、全ての鉱物の中で最も割れにくい。ヒスイの強い靭性が強く生きる上で大切。 -
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半信半疑な点も多かったが、星座と胆汁の話は目新しくて興味深かった。比喩の多さには好き嫌い分かれそう。たまに感情的すぎる表現もあり?
・腸は体の器官のなかで30%もの血液を消費する。ダントツ一位で血液を使うため、血管が傷つくと腸までダメージを受ける。
・腸内細菌のおかげで本来なら消化できないものまで栄養素として使えるようになった。共生関係であるが、体が弱っている時は逆にばい菌をバラまく可能性もある。腸内転移。
・ミトコンドリアは筋肉を動かすのに必要なエネルギーATPを作り出す。酸素が必要になるので、少しきつめの運動をすることによりわざと酸素不足の状態を作り出すとミトコンドリアが鍛えられて長生きできるらしい?
・「胆汁」「時間医学」「断食」は長寿、メタボ、糖尿病治療のキーワードになりそう。