伊藤裕のレビュー一覧
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■最新研究では老化には44歳と60歳の2つの大きな節目の時があるという。
■我々の体の様々な物質が年齢とともにどのように変化していくかを調べてみると、一定のペースで上っていく、或いは下がっていくものは全体の1割程度であり、それぞれの物質は特徴ある動きを示し、その変化量を見てみると、44歳頃と60歳頃に大きなピークが見られた。それぞれの物質がそれまで保っていたルーティンのリズムを大きく逸脱する変化が人生のある年齢で起こるということ。
■二つの節目でどのような物質が大きく動いたか。
44歳の節目。
①皮膚、筋肉
②心臓血管病に関わる因子
③脂質代謝
④アルコール代謝
⑤カフェイン代謝
60歳の -
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ネタバレレビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。
今年の9月に日帰りの外科手術を受けて、しばらく動かないでいたので、体重増加、歩いた時の息切れなどが気になっていました。
ここ数日間、食事をなるべく8割におさえ、毎日、速足で20分歩くか、自転車で30分走るを続けただけで、昨日、内科の月に一度の定期健査で「自転車で坂道を走ってきてこの血圧なら全く問題ありません。体重もひと月で2キロ減っていますね」といわれました。これからもできるだけ続けていこうと思います。
以下要点を抜粋。
・臓器たちを最初に躓かせるのは肥満だ。現在、実に世界の死亡の原因の50%以上は肥満によって起こされる病気であると -
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NMNという老化防止に期待されるサプリがあって、老化防止なので即効性がないのは仕方ないのだが、故に結果が分からない。また、エビデンスがはっきりしないため、国によっては粗悪品の流出を抑止すべく、法規制している。そもそも、体内で生成可能。なので、私は迷いながら、このサプリに頼らない事にしている。
で、じゃあこの技術が進化する時代に、お金や知識を使って、年を取らないようにするにはどんな方法があるのか。頭に入れておくべき、「教科書的な基本」が本書には書かれている。
老化っぽいなと感じる観察の対象は、髪、肌、内臓、血管、脳、筋肉、骨、精力。
ある程度共通しているのは、程よい運動、良い睡眠、腹八分目 -
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腸と腎臓は老化が進みやすい。
P16は細胞分裂を抑えるたんぱく質。腸と腎臓はP16の出現が早い。
外気に触れる臓器はがんになりやすい。脳腫瘍はまれな病気。
原核生物には、死がないが、進歩もない。真核生物になって、死と引き換えに進歩できるようになった。
腸と腎臓は、ミトコンドリアが衰えるために老化が早い。臓器の老化はミトコンドリアが決めている。
腎臓は酸素不足、腸は食べすぎがストレスになる。
メタボリックドミノ=臓器連関で様々な臓器に障害が生じる。腸の時間が早くなり、血管に障害が生まれると、
腎臓の酸素が少なくなる=慢性腎臓病。腎臓が悪くなると心臓が悪くなる。心腎連関。腎臓が悪くなると、腸も -
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味蕾は、喉の奥にもある。飲み込む時に味わう。
ハエやちょうは、足先に味蕾がある。こすり合わせているのはそのため。
十二指腸に運ばれる順番は、炭水化物、タンパク、脂肪の順。だから脂肪は胃にもたれる。腹持ちがいい。
女性ホルモンによって水分が余計に吸収されるため便秘になりやすい。
血液分配は、消化器が30%、腎臓が20%、脳、骨格筋が15%。
P16タンパクは老化の指標。がん抑制遺伝子。強く発現すると細胞が増えにくくなっている=細胞が老化している。
P16が働かなくなるとがんになりやすい。
腸と腎臓は最も早くP16が発現する=老化が早い。
慢性腎臓病は心不全や脳卒中になりやすい。
生物は食べる -
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心臓はどんな動物でも一生で20億回の心拍を打つ。心拍数の速いものほど寿命は短い。ネズミの心拍数は1分間に300回程度、人間は50-80回。脈が遅い人の方が長生きの傾向にある。
心臓は体の各臓器に酸素を供給する為、1分間に5Lの血液を送り出している。心臓自体は全体の5%しか血液を使わない。血液の消費量第1位は腸で全体の30%。第2位は腎臓で20%、第3位が脳と骨格筋で15%。腸と腎臓が老いやすい臓器。
腎臓では、糸球体というフィルターで汚れた血液が濾過される。このプロセスにはエネルギーはいらない。結果、1日100Lの原尿が作られるが、人間の1日の尿量は1-2Lなので残りの99%は再び吸収され -
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半信半疑な点も多かったが、星座と胆汁の話は目新しくて興味深かった。比喩の多さには好き嫌い分かれそう。たまに感情的すぎる表現もあり?
・腸は体の器官のなかで30%もの血液を消費する。ダントツ一位で血液を使うため、血管が傷つくと腸までダメージを受ける。
・腸内細菌のおかげで本来なら消化できないものまで栄養素として使えるようになった。共生関係であるが、体が弱っている時は逆にばい菌をバラまく可能性もある。腸内転移。
・ミトコンドリアは筋肉を動かすのに必要なエネルギーATPを作り出す。酸素が必要になるので、少しきつめの運動をすることによりわざと酸素不足の状態を作り出すとミトコンドリアが鍛えられて長生き