ねじめ正一のレビュー一覧
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還暦を迎えきりりと鉢巻きを締め直すかのような著者と、いよいよ介護が必要になった老母のことなど。
これまで、老母と中年の娘といった関係の物ばかり読んできて、切羽詰まり、ある時は母を憎み、自分も体調を崩し、やっと見送ってホッとする…という本が多かったので、男性はやはり少し違うなと思ったのだった。
まずは、前向きなご自身の還暦生活だが…
(やっぱり団塊の世代はたくましいですね)
初タカラヅカで大いにはまったり、還暦のジュリーのコンサートを2回にわたってエッセイに物したり、俳句を始めて夫婦共通の楽しみを見つけ、娘さんから深夜のカラオケに誘われて、親子ながらお互いに気を使い合って絆を深めあったり。
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朝日新聞読書欄で女優の富士真奈美さんが紹介していた。好きなんだよね、富士真奈美さん。華やかで、でもどこか土着的で、そして知的で。その富士さんが勧めてるんだから、これは読まなくちゃ。
いや参った。圧倒された。息を詰めて一息に読んでしまった。この内容からして話題になったはずなのに、まったく引っかからなかったのはなんでだろ?戦後詩史に名を刻んだ人たちが実名で描かれるモデル小説で、北村太郎(あまり知らない…)を主人公に、詩誌「荒地」同人で友人の田村隆一(好きだー)や鮎川信夫、そして、彼らをめぐる女性たちや家族の姿が描かれている。
ここにあるのは事実そのままではないだろうが、かなりそれに近いと思われ -
Posted by ブクログ
今、野球解説者の中でもっとも実況解説を聞きたいと思わせるのが落合博満。ぶっきらぼうな物言いだが、深い意味がある。当たり前のことではなく、誰も気づかないことに注目する。とにかく解説内容が為になる、聞いてよかったと思わせる稀有な存在。
ねじめ正一「落合さんはやっぱり敵の中に入って光る人。だから、自分は嫌われているという思いがあると思う。」
もしかして、むしろ嫌われる様に喋っているのでは、という気さえする、群れを嫌う孤高の野球職人。
彼は小さい頃から野球の才能に恵まれるも、上下関係や練習嫌いでなかなか才能が開花するチャンスが来ない。高校の野球部監督の口利で受けた東芝府中の野球部も臨時工という身分。そ -
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「凄い人」は沢山いて「尊敬する人」と「なりたい人」がいる。
落合博満氏は自分が持っていないものを持っている「尊敬する人」の一人だ。
「凄い人」だと思うが「尊敬する人」でもなく「なりたくない人」もいる。ホリエモンなどがその代表例だ。
落合博満氏は「なりたくない人」ではないが、なりたくても「なれない人」だと感じる。
「落合氏ならどう考えるか?」がほぼ分からない。
どういう人なのか理解できないのだから、落合氏のようには絶対になれない。
本書は、
「サンデースポーツ」での落合博満と山川穂高の対談。
および、ねじめ正一と川相昌弘、女優:冨士真奈美、絵本作家:武田美穂との落合博満に関する対談。
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