水沢秋生のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
情念が形となり、その形が人格を持つものと考えられた時、それはしばしば幽霊と考えられてきた。この小説はそのことをモチーフにおいて、郊外の駅に現れる謎の少女が軸となった小話をつないだ短編集であり、それらが一貫したストーリにもなっている。
少女は高校2年生である。読者はそれがかつてこの駅で殺害された美少女であると考えさせられるが終末になってそれが裏切られる。多くの伏線を張りながら話が進み、それが少しずつ解かれていくという話である。
少女の在籍した学校をめぐる人間関係や時間を超えた人と人のつながりを書いているの面白い。やや趣向に凝り過ぎた感じがするのはファンタジーの部類にはいる作品としては仕方な -
Posted by ブクログ
凛太郎は中学・高校で付き合っていた女性に触れた瞬間、未来が見えてしまった。しかも、バッドエンドばかりだ。その体質故、恋愛とは無縁の大学生活を貫いていた。
しかし、大学2年の大晦日の夜、ともに花火を見に出かけた同級生に告白と同時にキスをされた瞬間、凛太郎は、またもやとんでもない未来を見てしまう。
その結末を変えるべく、凛太郎は奔走するのだが……。
相手に触れると未来が見える、予知能力を持った青年の恋愛小説。
登場人物がみんな愛情深く優しく前向きで、良い人たちばかり。主人公と家族の関係も素敵です。
辛い未来を予知しながらも、それを回避しようと奔走する主人公と、主人公が何かを隠している事を察し -
Posted by ブクログ
山間にある、時計塔のある高校の最寄りの駅。高校の時計塔の裏の部屋で幽霊を見たものは、願いがかなうという。そんな高校近くの駅に、高校2年だというが、同級生にはいない、オレンジのリボンをつけた少女が話しかけてくる。彼女に友人との悩みを、亡くなった娘の話を聞いてもらううちに、真実に出会う。
幽霊ネタのほのぼのファンタジーアンソロジー小説。プロローグで事件性をほのめかして来るので追加まえてしまうものの、1本目から普通の青春小説という感じで、あれ?ダッシュボードのナイフとは?と思ってしまう。
数本読んだところで、なるほど、駅に現れる少女はそうなんだな、と悟るが、なかなかこれという話にもならないので、 -
購入済み
学園ミステリーもの
よみがえりものというカテゴリーに入りそうな学園ミステリーもの。
切ない最終シーンが印象的であるがそこへ持ってゆくまでのストーリー展開がやや冗長。
もう少し話を切り詰めればストーリーの切なさ、いとおしさが際立ってくると思う。