水沢秋生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ただただ真面目に実直に、一生懸命生きている山田太郎と、人生の一時期に彼と関わった8人のお話。
面白かった。でも笑いながら読んでたら、不意打ちを食らってぐっとくる。
どの章も「面白いなー」「いい話だなー」でも読めるけど、8人のうちの誰かは強烈に読み手に刺さると思う、その誰かは人によって違うだろうから、読み終わった人たちと語らい合いたくなる。
一生懸命生きているのになんかうまくいかない、器用に乗りこなせない、自分ばっかり損をしている気がする、そういう人の救いになる本だと思う。
最後の一行を読み終えた後すぐ2周目行きたくなるのが水沢作品の凄いところ。
2周目読みながら答え合わせする楽しみも残されて -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本にでてくる先生がすごく良かったっ!!
好みは分かれると思うけど、私は好きやな~
ウサギが殺される事件の犯人を見つけるべく
ジュンペイとヨータは動きだし、そこで犯人と思っていた
女の子、ヒナと仲良くなっていく
大人になってからと、子供時代の話が絡み合い
なるほどな~と思う性格もあれば、
おとなになってかわったと思う人もいて
どんな先生が担任になるかでも、大きくかわるし、
人生どうなるかワカランなぁと思った(笑)
自分を少しでも認めてもらえて、理解してもらえる友達
それだけで、強くなれるんよね
自分が居心地良い場所を探して、そこにいていいんよね
普通のことのように思うけ -
Posted by ブクログ
子供の頃の約束は、たいていいつの間にか忘れ去られてる。
「いつまでも友達でいようね」「絶対忘れないよ」純粋な思いでかわされた約束も、いつしか膨大な時の流れの中に埋没していく。
私も転校生だったから、水沢日菜の気持ちが自分のことのように思える(彼女はもっとしんどい人生の重荷を背負っているけど)。
誰かと積極的に関わることから遠ざかっていた彼女が、ジュンペイとヨウタに出会って友達の楽しさを思い出す。3人の別れのシーンはとても切なかった。きれいごとを言わないヒナが、その年で人生の真実を知ってしまっているヒナが悲しかった。
小説の構成としてはありきたりなのかもしれないけど、私はこういう「後日譚」の構 -
Posted by ブクログ
ネタバレいや、どんなお話…とこんなにもタイトルから内容が想像できないことも珍しいなと思いました。
読み終えて、山田太郎めっちゃ良いやつ…!
良い人ではなく、良いやつと呼びたくなってしまうのは何故でしょうか。
特別優れているわけではないけれど、
なぜか惹きつけられる人物。皆に愛される人。
生きていてほとんどの人が、お金持ちだったら!顔が良かったら!頭が良かったら!などと思うことがあるはずです。
けれど山田太郎のような人にはいくら望んでもなれない。あの実直さと、まさに山のように高く海のように広い心は望んでなれるものではないなと思います。
水沢さんのことは「君が眠りにつくまえに」で知ったのですが、本作は水沢 -
Posted by ブクログ
山田太郎が、中学生の頃と学校を辞めて、いろんな職を経て亡くなるまでの話である。
その時々に山田太郎と出会った人が、彼について語るが、最初の登場から強烈な印象を受ける。
ずんぐりむっくりとした体型に坊主に近い髪型で、最初からおっさんか?と思うのは、ぬぼっ〜とした顔なのか雰囲気すべてなのか、賢いのか、馬鹿なのか、だけど妙に気がきくし、いろいろと気遣いできる人なのかとも思う。
誰もが彼を邪険にしないし、無視しないし、良い人なんだろう。
彼と関わったすべての人が、彼の悪口など言わない。
そしてどの仕事についても真面目で一生懸命なのだ。
中学時代に『十年後の自分』は…一生懸命、生きている。だっ