【感想・ネタバレ】山田太郎の話のレビュー

あらすじ

平凡以下だが令和のニューヒーロー、誕生!

自己主張が苦手なOL、及第点で満足している中学教師、野心を抱くホスト、ブラック企業で病んでしまった青年……。そんな彼らの共通点は、山田太郎に出逢ってしまったこと! 山田太郎は、中学の宿題「十年後の目標」に、「一生懸命、生きています」と書くほどのリアリスト!? 家族を残して家出してしまった父の代わりに、山田太郎は妹の学費を稼ぎ、母の介護費用を支払うため、職を転々としていた。その愚直なまでの姿勢が、かかわっている人間たちを変化させていく。生きづらさを感じる時代にあらわれた、令和のニューヒーローの物語!

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Posted by ブクログ

すごく良かった。
真面目に実直に生きた山田太郎の話。

生きることの意味とか難しいことは分からないけど、「一生懸命に生きる」。ただそれだけでもいいのかもしれないなと思いました。

自分も、まず目の前のことから一生懸命やらないとな

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2026年04月17日

Posted by ブクログ

ただただ真面目に実直に、一生懸命生きている山田太郎と、人生の一時期に彼と関わった8人のお話。
面白かった。でも笑いながら読んでたら、不意打ちを食らってぐっとくる。
どの章も「面白いなー」「いい話だなー」でも読めるけど、8人のうちの誰かは強烈に読み手に刺さると思う、その誰かは人によって違うだろうから、読み終わった人たちと語らい合いたくなる。
一生懸命生きているのになんかうまくいかない、器用に乗りこなせない、自分ばっかり損をしている気がする、そういう人の救いになる本だと思う。

最後の一行を読み終えた後すぐ2周目行きたくなるのが水沢作品の凄いところ。
2周目読みながら答え合わせする楽しみも残されている、連作短編大好き民大歓喜の小説です!

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2026年03月27日

Posted by ブクログ

山田太郎の人生は、お世辞にも恵まれているとは言えない。でも、それを悲しむでもなく、誰かを恨むでもなく、ただ淡々と、自分にできることをやり続ける。
そして、その気持ちいいくらいの真っ直ぐさが、崖っぷちな人たちの心をじわじわと変えていく。でも本人には、たぶん人助けした自覚なんてなくて。そこがまた、たまらなくて…。
こういう人が現実にいてくれたらいいのにな、会ってみたいな、って。子どもの頃、絵本の主人公に抱いていたような気持ちで、そう思ってしまいました。
連作小説という形式もよくて、いろんな人の目線から彼が描かれるから、読むたびに「あ、こういう見え方もあるんだ」って新鮮な気持ちになれる。気づいたら自分も、彼のことをいろんな角度から好きになっていました。

わたしが特に心に残ったのは、ロバと藁のお話。普段から背負いすぎている人は、すでに積載量ギリギリな状態だとは、自分では気づけないことが多い。そこに、最後の方でナホコさんの新たな解釈が加わって、すごくよかった…!(ネタバレになるからここに載せられないのが本当に残念)

「一生懸命に、生きる」って、簡単なようですごく難しい。でも、この本を読んだあとは、それが前よりちょっとだけ、できそうな気がしました。

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2026年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いや、どんなお話…とこんなにもタイトルから内容が想像できないことも珍しいなと思いました。
読み終えて、山田太郎めっちゃ良いやつ…!
良い人ではなく、良いやつと呼びたくなってしまうのは何故でしょうか。
特別優れているわけではないけれど、
なぜか惹きつけられる人物。皆に愛される人。
生きていてほとんどの人が、お金持ちだったら!顔が良かったら!頭が良かったら!などと思うことがあるはずです。
けれど山田太郎のような人にはいくら望んでもなれない。あの実直さと、まさに山のように高く海のように広い心は望んでなれるものではないなと思います。
水沢さんのことは「君が眠りにつくまえに」で知ったのですが、本作は水沢さんだからかけるお話しなのかなと思いました。
他の方が同じような人物で書いたとすると、山田太郎は暑苦しかったり少し鬱陶しくなりそう。
真面目すぎるくらい真面目だけど、読んでいて親しみを持てる山田太郎は水沢さんが書いているから、な気がしました。

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2026年04月06日

Posted by ブクログ

山田太郎は、名前から想像していた通りの人物だった。

引退した野球部員のような伸びかけの坊主頭にずんぐりとした体つき。
鈍重で愚直、なのに、とても魅力的だ。

この物語は、そんな山田太郎と出会った8人の視点で描かれる連作短編集。

彼はヒーローのように大きな事を成し遂げるわけではない。
それでも、彼に出会った人たちは、ほんの少しだけ変化していく。

恋に落ちるタイプではないが友人になりたいなと思わせる不思議な人。

ある時は探偵に、またある時はホストに変身して何度も笑わせてくれた。

純粋で善良な山田太郎。
またどこかで会いたくなる。

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2026年03月26日

Posted by ブクログ

山田太郎が、中学生の頃と学校を辞めて、いろんな職を経て亡くなるまでの話である。

その時々に山田太郎と出会った人が、彼について語るが、最初の登場から強烈な印象を受ける。

ずんぐりむっくりとした体型に坊主に近い髪型で、最初からおっさんか?と思うのは、ぬぼっ〜とした顔なのか雰囲気すべてなのか、賢いのか、馬鹿なのか、だけど妙に気がきくし、いろいろと気遣いできる人なのかとも思う。

誰もが彼を邪険にしないし、無視しないし、良い人なんだろう。
彼と関わったすべての人が、彼の悪口など言わない。
そしてどの仕事についても真面目で一生懸命なのだ。


中学時代に『十年後の自分』は…一生懸命、生きている。だったが、多分彼の目標は、いつ聞かれたとしても「一生懸命に、生きる」ことだろうと思う。






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2026年03月14日

Posted by ブクログ

山田太郎はクセは強いが、特別すごい人ではない。
ただ、誰の心にもあるだろう「善良さ」を持ち合わせていて、出会った人たちの人生を、ほんの少しだけ明るくしてくれる。
私たちの実生活も同じように、人との関わり合いによって、開けていくのかも。
そんな希望を感じさせてくれるお話でした。

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2026年02月18日

Posted by ブクログ

読む前に何という題名の小説なのかと考えさせられました。山田太郎スーパーヒーロー的な物語が展開していきます。ホストクラブでの活躍、妹の学費を稼ぐこと、母介護費用の支払い職を転々とする様子こんな形もあるんだなぁとつくづく感じました。物語の展開にニューヒーローの誕生に拍手喝采です。あなたもぜひ読んでおもしろい展開を楽しんで下さい。

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2026年01月18日

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