あらすじ
平凡以下だが令和のニューヒーロー、誕生!
自己主張が苦手なOL、及第点で満足している中学教師、野心を抱くホスト、ブラック企業で病んでしまった青年……。そんな彼らの共通点は、山田太郎に出逢ってしまったこと! 山田太郎は、中学の宿題「十年後の目標」に、「一生懸命、生きています」と書くほどのリアリスト!? 家族を残して家出してしまった父の代わりに、山田太郎は妹の学費を稼ぎ、母の介護費用を支払うため、職を転々としていた。その愚直なまでの姿勢が、かかわっている人間たちを変化させていく。生きづらさを感じる時代にあらわれた、令和のニューヒーローの物語!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
山田太郎が、中学生の頃と学校を辞めて、いろんな職を経て亡くなるまでの話である。
その時々に山田太郎と出会った人が、彼について語るが、最初の登場から強烈な印象を受ける。
ずんぐりむっくりとした体型に坊主に近い髪型で、最初からおっさんか?と思うのは、ぬぼっ〜とした顔なのか雰囲気すべてなのか、賢いのか、馬鹿なのか、だけど妙に気がきくし、いろいろと気遣いできる人なのかとも思う。
誰もが彼を邪険にしないし、無視しないし、良い人なんだろう。
彼と関わったすべての人が、彼の悪口など言わない。
そしてどの仕事についても真面目で一生懸命なのだ。
中学時代に『十年後の自分』は…一生懸命、生きている。だったが、多分彼の目標は、いつ聞かれたとしても「一生懸命に、生きる」ことだろうと思う。
Posted by ブクログ
山田太郎はクセは強いが、特別すごい人ではない。
ただ、誰の心にもあるだろう「善良さ」を持ち合わせていて、出会った人たちの人生を、ほんの少しだけ明るくしてくれる。
私たちの実生活も同じように、人との関わり合いによって、開けていくのかも。
そんな希望を感じさせてくれるお話でした。