小谷太郎のレビュー一覧
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読書録「人類を変えた科学の大発見」4
著者 小谷太郎
出版 中経の文庫
p223より引用
“ 発明者にノーベル賞までもたらしたロボ
トミーは、時代が変わって全く逆の評価を得
ることになりました。私たちがいま疑問を抱
くこともなく利用している科学技術や知識だっ
て、次の世代には恐怖と非難の対象となるか
もしれません。”
目次より抜粋引用
“物理分野の人類を変えた重要な発見
生物分野の人類を変えた重要な発見
化学・元素分野の人類を変えた重要な発見
天文・宇宙物理分野の人類を変えた重要な
発見
医学分野の人類を変えた重要な発見”
理学博士でNASAへの勤務経験もある著者に
よる、人 -
Posted by ブクログ
「科学は止めどなく進展し、全世紀には不可能だったことが可能になり、かつての謎が今では解決済みです。学校で習った知識は一瞬で時代遅れです。
しかし一つの謎が解かれると、宇宙は新たな謎をいくつも現します」
という言葉が「はじめに」の章に置かれている。宇宙論はまさしくそのような学問である。ダークマターやダークエネルギーはその例だろう。
もともとはブラックホールの存在も論理的には予言されていたとはいえ、実際にあるかどうかわからなかった。それも最近、直接的に観測できるようになったというニュースが流れていた。
どうやら天の川銀河の中心には巨大ブラックホールがあるらしいということまでわかっている。本書で -
Posted by ブクログ
小谷太郎(1967年~)は、東大理学部物理学科卒で、理化学研究所、NASAゴダード宇宙飛行センター、東工大などの研究員のキャリアを持つサイエンスライター。
本書は、ウェブメディアの日本ビジネスプレスに2016年2月~2018年9月に連載された記事を基に、その後の最新情報を取り入れて、大幅に加筆修正されたもの。
本書の特徴は、日々進歩する宇宙科学分野で、ここ数年で発見された様々な事実を中心に、2018年末の時点で「宇宙はどこまでわかっているのか」を、平易に解説しているところである。既知の宇宙論については必ずしも詳しい説明はないので、宇宙についての1冊目の「入門書」というよりも、宇宙に関する知識を -
Posted by ブクログ
これは、予想と違ってなかなか面白い本だった。
まだ解明されていない物理の問題、特に宇宙に関係が深そうなものを、ざっと並べてわかりやすく説明してくれる。謎の部分に迫るところまでの定説になってる部分の解説も要領よくまとまっている。入門と今後の課題を一気に知ることができるお得な一品。
ニュートリノ振動/ブラックホールの情報パラドックス/エヴェレットの多世界解釈/ダークマターとダークエネルギー/量子重力理論/人間原理
これらを、どの立場にもあまり肩入れしすぎずに、ちょっと皮肉を効かせた評価をしている。
ほぼ定説に近くなってるインフレーションモデルをトンデモに近いマルチバースの説明にしか出してこないとか -
Posted by ブクログ
科学の本はあまり難しくなければ大好きなのだが、数字に弱いため、出てくる数字がすごく大きかったり(宇宙や地球の歴史など)小さかったり(原子より小さいもの)するととたんに具体的に想像するのが難しくなってしまうのだが、この本はそういう人向けに、大きな数字を(比率はそのままに)小さくしたり(地球がメロンだったら、月は4メートル先にある梅の実)、大きくしたりして(原子核がパチンコ玉なら原子は上野動物園の広さ)イメージできるようにしてくれる。ありがたい。
内容は多岐に渡るので、一気に読むと最初の感動が薄れるというか、ありがたいと思わなくなってしまうので、手元に置いておいて、気になるところを時々読み返す -
Posted by ブクログ
ネタバレ理系の人にありがちな、振る舞いを紹介。
でも「理系」と言っても色々な分野があるので、全部には「あるある!」とは思えませんでしたが、
ドップラー効果、共洗い、キムワイプ、花火
などは、共感してしまいました。
4つの数字を四則演算で、10にするというのもわかります。
子どもの頃通っていたそろばん塾で「クリプト」というカードで10にする
ゲームをやってました。
でもそのときは、括弧を使った計算は禁止でした。
なんと、べき乗、べき乗根もありだとは!
つい、車のナンバーとかでやってしまいます。
他に私の周りの化学系あるあるは
・お酒を注ぐときラベルは上向きに。
瓶にベッタリ手をつけず、なんとはなし -
Posted by ブクログ
ありがちな理系人の言動・振る舞いの数々を紹介。理系と言っても分野は多岐に亘るし,全部があてはまる人もいないのだが,何となく「ワカル」「あるよね~」とほくそ笑んでしまうネタが多い。ドップラー効果とか,「共洗い」とか,キムワイプネタとか。
一見相矛盾するようなネタも。一方で擬似科学を嫌悪するのが理系と言ったかと思えば,他方では自然農法礼賛,添加物・遺伝子組換忌避の理系もいるとする。一貫していないようだが,確かにこれは実感として現実に即している。理系といえどもいろんな宗派があるということで,実際世の中はそういうふうにできている。共通点はあっても,別に一枚岩というわけではない。
人間観察以外にも,純粋