小谷太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全部、ではないけど、確かにあるあるとニヤけてしまう話題がいっぱい。「車内広告の数学パズルについ熱中する」が1番のツボ。取りかかり中の気分も含めてあるある!
宇宙に行ってない日本人宇宙飛行士は2人じゃなくて3人だよ!と読みながら筆者にツッコんでしまうのも理系の性。
なにより、研究者なのにユーモア溢れる軽妙な筆致が羨ましい。
なのに、自分の専門である「天文あるある」になると、他より肩に力が入る感じに「あーこれこそ理系あるあるだなあ」と思ったり。
あと、「論文審査はドキドキ」の項は、このご時世だと突っ込まれそうなのが少し気になったかな。気分的にはあるある、なんだけどね。 -
Posted by ブクログ
読んでいて理解できないところも多々あるのですが、相当に噛み砕いて、たいした知識のない人間(私)が読んでもついてゆけるように書いてある良書です。ここまで噛み砕いて書くのはとても大変だったでしょう。
本当に頭の良い人の仕事だと思いました。どんな大家かと思ったら著者の方、四十代です。
わからないところはわからないまま読んでも楽しめるし、著者自身もところどころ「なんだかわけわからなくなりそうですが」のような突込みをいれながら解説しているので「わかんなくてもいいんだな」とちょっと安心しながら読めます。
これを読むと科学の偉人たちも「意外と人間くさいな」とくすっと笑えたり、
数学や宇宙の世界の途方もな -
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Posted by ブクログ
面白かった。
4っつの定数に基づいて、相対性理論と、電磁気学と、量子力学の概要を説明してしまう。わかり良い。
頭かきむしる、という言葉があちこちに出てくるんだが、まさにそうだったろうし、それ、乗り越えて来たんだな。
面白かったのが、かなり恣意的ではあるが、各定数がもし違っていたらどうなっていたかをシミュレートする。
結局、今のような世界は、物理法則が今のようであるから成り立っている。
各定数とも、観測から導き出されてはいるが、なぜそうなるかは、全く説明できない訳だし。
何十億年先なのか、何百億世代先なのか、ガチガチに世の中のルールが理解できる日は来るんだろうかと思う。 -
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