坂根正弘のレビュー一覧
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コマツの強さの秘密がびっしり詰まった良書。
こちらも非常に読みやすかった。
日本人は弱みの議論が多いが、自分の強みは何かという発想に切り替えて強みを伸ばす努力をするという点に、大いに共感した。
いつ頃からか、弱い点を伸ばそうとしてもしんどいだけで、やっていても面白くなく、自分の限界も見えてきたので、なるべく自分が好きで面白いと思えるものに、周りの評価は気にせず取り組むようになった。結果的にそれで良かったと思う。
また、ものづくりにおいて、「トップダウン」と「ボトムアップ」のどちらが強いかといえば、「ボトムアップ」とのこと。理由は、いい人材さえ得られればトップダウンは可能だがボトムアップは一 -
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インフラ整備、開発に用いられる建設機械分野で世界2位の小松製作所が直面した20年間の変化への対応策をまとめたもの。(1)戦略市場(売上高構成比約70%)の中国(同約20%)での対応。現地に任せる、現地担当者に販売網を任せ、経営(総経理)も任せるという時間をかけて、急がば回れの対応。(2)構造改革の要点。①経営の見える化、②成長とコストの分離、③強み(ダントツ)を磨き弱みを改革(「…新製品の開発に当たっては営業と開発は、まず何を犠牲にするかで合意しろ」を社長自ら指示)、④大手術は1回だけ。固定費と変動費を切り分けた上での切除処置。総原価方式だけでなく2つのメガネから見て、業務コストを思考し、議論
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ダントツという言葉はよく聞きますが、
漢字で書くと、「断突」。
他より群を抜いてより優れているという意味。
会社が継続して、利益を出すには
このような状態を継続して行く必要があります。
本日ご紹介する本は、
コマツの経営を紹介しながら
会社がダントツの強みを持つための
ヒントを示した1冊。
ポイントは
「何かをあきらめること 」
新機種を開発するときは、最初に何を犠牲にするかを決める。
競合に負けてもいい部分を最初に決めておき
浮いた経営資源を重点分野に投入するといったメリハリが重要。
「時間と労力」
会社をよくするのには時間と労力がかかります。
一方、経営環境が変わり、悪