矢沢久雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
名著らしいが初めて読んだ。
さすがに25年も経てば事例は陳腐で技術的・資源な事は進歩しているが、大事なことはだいたい同じ。
要するにプログラミングというのは人の状況判断であって、単純作業ではないということだ。
それも個人としての観点や社会活動としての観点でそれぞれ心理的問題は深い。
チーム・グループに関する話はプログラミングに限定されない話題ではあるが、
いかに理屈で動いているように見えるプログラマー業であっても、集団心理といったものは働く。むしろより強いのではないかと思う。
また、チームに関して言えば、個々メンバーは交換できるものでもなければスキルすら定量化できるものでもないという、当たり -
Posted by ブクログ
これがそのまま情報処理技術者試験の参考書にもなりそうな本。
一通りの情報技術を網羅している、が、このページ数に加えて平易な表現を使おうとしているため、結局はそれなりの知識を持っていなければ読みこなせないだろう。
範囲が広いこともあり、消化不良の感が否めない。
少なくとも、統計学などの基本的な数学の知識がなければ、読む進むのが苦痛になるはずだ。
私はこの本でもっとも気に入ったのは、歴史のページである。
考えてみると、情報技術者試験には歴史の問題は出ない。
歴史を紐解くことで、その技術にも興味がわくというのは、音楽の世界ではよくあることだ。
総合的に判断すると、大人気の著者らしいよく出来た本だ -
Posted by ブクログ
原著の初版が1971年、そして1998年に上梓された25周年記念版を 2011年に再邦訳したものを、さらに 2014年に読む、つまり40年以上前のもの。
正直、訳もこなれてない。最後の解説も蛇足だと思う。会社で新人君たちがこの本の読書会をやるというので自分も参加することにして読んだのだけど、彼らにはもっときつかっただろうと思うし、他の選択肢の方がよかった気がする。
得るものがないとは言わないし、40年前にこれが書かれている事実はすごいのだけど、いまとなっては全13章のうち個人的には第II部の3章(4〜6章)だけ読めばいいかな、、、って感じ。