【感想・ネタバレ】情報はなぜビットなのか 知っておきたいコンピュータと情報処理の基礎知識のレビュー

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Posted by ブクログ

技術に直接携わらずとも、一体何のハナシ?という疑問を解く必要のある人は多いだろう。記者、法律家等がその典型かもしれない。辞書をひいても再度辞書が必要になる。そういう時に役立つ本である。情報数学の基礎の一部と、初心者向けコンピュータ概論から構成される。
ビット、バイト、2進数から始まって、符号化、標本化定理、モデリング、グラフ理論、配分問題、線形計画法、待ち行列理論、マクシミン法、OR技法、分散、標準偏差、回帰分析、相関分析、POA、DOA、OOA、アルゴリズム、線形探索、二分探索、NP問題、オートマトン、ブール代数、リレーショナルDB、OSI階層モデル等、素人向けにどういうものかが噛み砕かれて説明されている。完全に理解はできなくとも、この言葉は何のためにあるの?という疑問はなくなるであろう。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ビット、アルゴリズム、RDBMS、自然言語/形式言語、論理演算、OSI参照モデルなどのお話が紹介されるなど、基礎知識が広く紹介されていてよかった。

## お話1 音声をデジタル化する
- 情報の定義は、「変化するパターンの中から選択できるもの」

- 2通りの変化が情報の最小単位であり、これを「 ビット」と呼びます

- ASCIIは、文字コード。1文字を7ビット(128通り)で表す。大文字、小文字、数字、記号が割り当てられている。

- シフトJisやUnicodeは16ビットで1文字を表す。65536通り。
- 可変長符号と固定長符号

## お話2 一筆書きの可否を判定する

- 一筆書き問題のような点と辺から構成される図形のことを「グラフ」と呼ぶ。
- 1つの点に付いている辺の数を「 `次数`」と呼ぶ

- 辺の向きを考えたものを「 有向グラフ」と呼び、向きを考えないものを「 無向グラフ」と呼ぶ
- 「`あらゆるグラフで、次数の合計は偶数`」になる

- `あらゆるグラフで奇数の次数を持つ点は偶数個ある`ことがわかります

- 一筆書きできるグラフの性質は、「すべての点の次数が偶数」または「奇数の次数を持つ点が2個だけあり、他の点の次数はすべて偶数」です

## お話4 身の回りのデータを解析する

- 中央値 = メジアン

- モード = 最頻値

- 分散は個々のデータと平均値の差(偏差)を二乗してデータ数で割って求まる(偏差の二乗平均)

## お話6 どっちの手順が良いか判定する

- 計算量の大きさから問題の複雑さを分類するという考え方があります。この分類を「 計算量クラス」と呼びます

- 計算量クラスには、「 クラスP(Polynomial=多項式)」と「 クラスNP(Non-deterministic Polynomial)」があります

- 短時間で解ける問題が`クラスP`

- 短時間で解けない問題が`クラスNP`

- クラスNPに属する問題の中でも特に難しい問題を「 NP完全問題」と呼ぶ。

- この難しいとは、問題を解決するアルゴリズムがわからないということではなく、アルゴリズムはわかっていても答えを得るまでに時間がかかるという意味

- NUM=number(番号)、TEMP=temporary(一時的な値)、MAX=maximum(最大値)、MIN=minimum(最小値)を意味していると考えるのが一般的

## お話8 機械に言葉を解釈させる

- ふだん私たちが使っている日本語や英語などの言葉を「 `自然言語`」と呼ぶ。人間の生活の中で自然に発生した言語だからです。

- プログラミング言語は、特定の目的のために意図的に作り出された言語です。このような言語を「 `形式言語`」と呼びます。

- 「○○とは、△△である」という置き換えルールの羅列で、形式言語の文法を定義する方法を提唱しました。これを「 形式文法」と呼びます。

- 形式文法では、置き換え元の「○○」の部分を「 `非終端記号`」と呼び、置き換え先の「△△」の部分を「 `終端記号`」と呼びます

- コンピュータ科学では、形式言語で記述された文を解釈できる機械を「 `オートマトン(automaton)`」と総称します。

- コンピュータの頭脳であるCPUが直接解釈できるのは、2進数の数値で表されたプログラムだけです。つまり、デジタルのON/OFFの組み合わせだけです。このようなプログラムを「 `マシン語`」と呼ぶ

- マシン語に対して、VBScript、FORTRAN、C言語などのプログラミング言語のことを「 `高水準言語`」と呼ぶ

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2020年03月18日

Posted by ブクログ

初心忘るべからず、基本のキを学べる本。デジタル化はもちろん、モデリングやデータ解析、アルゴリズムなどこれからのデジタル社会でも役立つ知恵が詰まってる。

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2020年03月03日

Posted by ブクログ

タイトルから受けるイメージとは異なり、情報処理・情報通信の基本的なことを広く浅く解説してる。
内容的には既知のことばかり(とも言えないが)だが、難しくなく説明する方法は見習いたい。

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2014年10月13日

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題名は「情報はなぜビットなのか」だが、内容はコンピュータの仕組み(+データベース、ネットワーク)全般で、基本情報技術者試験の対策にも丁度良いと思う。予備知識なしでも読めるように書かれているのでわかりやすい。

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2011年01月11日

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かつて読んだ本だが、ITパスポート試験用標準教科書を読むための参考書として再読。「10年後も通用する"基本"を身につけよう」という謳い文句は良い。

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2011年01月06日

Posted by ブクログ

これがそのまま情報処理技術者試験の参考書にもなりそうな本。
一通りの情報技術を網羅している、が、このページ数に加えて平易な表現を使おうとしているため、結局はそれなりの知識を持っていなければ読みこなせないだろう。
範囲が広いこともあり、消化不良の感が否めない。
少なくとも、統計学などの基本的な数学の知識がなければ、読む進むのが苦痛になるはずだ。

私はこの本でもっとも気に入ったのは、歴史のページである。
考えてみると、情報技術者試験には歴史の問題は出ない。
歴史を紐解くことで、その技術にも興味がわくというのは、音楽の世界ではよくあることだ。

総合的に判断すると、大人気の著者らしいよく出来た本だと思う。

ただ、一点、OSI参照層の第7層を応用層で説明しているが、途中でアプリケーション層に突然変わっている。
私はアプリケーションで覚えてることもあり、対応できるが、何の説明もなく記述が変わってしまったところは、らしくなさを感じた。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

日経BPの「なぜ」シリーズ第7弾。タイトルの解答としては「電子回路を作るのが簡単だったから」になるんだろうな。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

上司に薦められて読んだが、情報系学部出身の私には少々退屈だった。しかし、本としてはよくまとまっているので、情報系を専門としない勉強熱心な方には向いているかもしれない。

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2020年05月08日

Posted by ブクログ

最近ITに興味が出てきたのでIT関係の本を読んでいる中で手にとった一冊。
いや~途中から数学苦手な自分としてはついていくのが大変でした(実際ついていけたかも怪しい)。
IT企業で働くためにはこういうことを勉強しないといけないのかと思うと大変だなと・・・。
とりあえずもっと勉強しないといけないかもなと思わされる一冊でした。

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2015年01月16日

Posted by ブクログ

2014年。処分前に再読。基本情報処理のおさらいな内容、コラムは意味不明で飛ばした。ビット、グラフ、モデリング、データ解析、アルゴリズム、プログラミング、オートマトン、スイッチ、リレーショナル・データベース、OSI基本参照モデル。チューリング賞

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2014年11月03日

Posted by ブクログ

5/24-6/1
「ITってなに?」がわかる本
講義形式で読みやすかった。
同シリーズの「プログラミング~」も読もうかと思う

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2010年06月19日

Posted by ブクログ

情報処理の教科書をエッセイ風に。グラフ、数式モデル化、ゲーム理論、アルゴリズムを少しずつつまみ食い。

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2009年10月04日

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