健速のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ティアをメインに据えたフォルトーゼ編の序章である。作者の健速さんによると今回がシリーズ最長の内容になるとのことだそうだが、それに相応しい様々な思惑の絡み合った序章となっている。
内容だけで言えば、ついに仕掛けてきた軍部の硬軟取り合わせた攻撃に対抗してフォルトーゼ星系へと旅立つ孝太郎一行、とそれだけで展開していて、まだまだ序章である。だが、ディテールにおいては中心に据えられたティアの喜怒哀楽だけでなく、激昂するクラン、彼の皇女と心合わせて再会を実現した桜庭先輩、体重の増える管理人さん、大気圏突入するゆりかなど、本当に見所が多かった。
最後の最後で逆転の一手となるだろう仕込みがされているとこ -
Posted by ブクログ
今回は短編+中編。HJ文庫の公式HPで連載していた短編と共に書き下ろしの中編を加えた、日常のエピソード集である。
こうした物語においても、ヒロインらが少し意外な組み合わせで活躍していて、本当にらしいなと。ヒロイン同士の関係性が充実している点が、このシリーズの魅力の一つだろうと個人的には思っている。
その意味で、全体的にどのエピソードにも微笑ましさがある。いたずらに性をクローズアップしたものではなく、もっと温和な意味で青少年向けの物語が組み立てられている点は、非常に好ましいものである。
そうした点も加味して、星五つは動かしがたいだろう。表紙の晴海先輩のエプロン姿や、経理担当の真希のスー -
Posted by ブクログ
19巻はフォルサリア魔法王国編の完結巻。おそらく、この舞台での物語はこの巻で終結したのだろう。次からはフォルトーゼに舞台は移るのかな?
さまざまな伏線を消化しながら物語を押し進めるところはさすが健速さんであるが、続巻まで間が空いてはいるので(といっても合間は四か月程度ではあるが)、いまひとつスッキリ感に欠ける嫌いはある。その点が個人的には残念であった。有体に言えば、そこそこあれやこれや忘れてしまっていたのだ。
敵味方共に、スポットが当たった人物がいて、その意味で魔法世界編として豪華な内容だっただろう。むしろ主人公陣の方がやや影が薄かったくらいである。(孝太郎とエゥレクシスの対決などは、本 -
Posted by ブクログ
地底・地上での二正面作戦による総力戦である。
ともすればリズムが悪くなりかねない内容をスムーズに、しかも各々を活躍させて描ききる健速さんの腕には、ただただ頭が下がる。脱帽としか言えない。
特に、前々の登場で使い捨てにされてもおかしくなかったサンレンジャーの活躍は、本当に嬉しいところである。こういう脇役にまで気が配られているのは、本当に希少なことである。
しかし、終盤のキリハさん(の挿し絵)は本当にお美しい限りで、クリスマスプレゼントをねだる晴海先輩以来のスマッシュヒットだった。
それだけに、カラー絵のキリハさんは不要だったかもと思う。
色がある方が綺麗ではあるが、中盤の危機的状況 -
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