竹山道雄のレビュー一覧

  • ビルマの竪琴

    Posted by ブクログ

    小学生の時に映画を見た。中井貴一版だったと思う。
    史実をあまり踏まえていない創作だったそうだが、戦争を考えるきっかけに読んでもいいと思う。

    0
    2025年02月13日
  • ビルマの竪琴

    Posted by ブクログ

    映画になったりもして、有名な話だというのは知っていたけれど、これが子どものために書かれた作品とは知りませんでした。
    読んでいて思ったのは、これは作者が実際に現地に取材に行ったりしたのだろうか、ということでした。
    作品の終わりに「ビルマの竪琴ができるまで」というのがあり、そこでこの物語ができた経緯を知りました。
    現代の風潮にそぐわない?・・・という箇所もありましたが(土人などのくだり)、子どもたち、そして大人も、ビルマで背水の陣で戦い、亡くなった、そして生き残って英国軍の捕虜になった日本人の姿に思いを馳せることができるのではと思います。
    音楽と、水島をめぐって話が広がる様子が、悲惨な戦争でありな

    0
    2024年11月29日
  • ビルマの竪琴

    Posted by ブクログ

    戦争の記憶や残像が生々しい戦後の混乱・混沌の真っ只中、子供向けの童話として世の中に出た「ビルマの竪琴」。作者は何を子供に伝えたかったのか。まず1つ目は天命、いわゆる天がその人に与えた使命についてである。人がその天命に気づいて覚悟を持って行動に移せるか否か。周囲や世相の動きに流されることなく、自分の意思を貫くことができるかどうかということ。2つ目は芸術ーこの本では竪琴ーが人に与える影響力について考えることができるかということ。3つ目は思索について。自分のあり方や人生についてまた他者への思いについて深く広く考え、思いにふけることの意義。少なくともこの3つが私に強く伝わってきた。子供向けの雑誌に連載

    0
    2024年04月26日
  • ビルマの竪琴

    Posted by ブクログ

    歌う軍隊の竪琴弾き、水島上等兵が隊を離れ、屍となった日本兵を見て見ぬふりできず、ビルマの僧となり、日本には帰らず祈り続けることを決断する話
    戦後の児童文学っていう感じ
    現代を生きる人にとっても、便利ばかりを追求する価値観で良いのかを考えさせられる哲学的な内容でした

    0
    2024年02月08日
  • 若きウェルテルの悩み

    Posted by ブクログ

    いやはや全く、男って太古の昔から馬鹿だなぁ…ということに尽きる。こういうタイプの人を何人か見たことがある。端的にいうと失恋によって病んでしまう人。

    女って失恋でここまでならない気がするのよね。ちゃんと次に行くエネルギーがあるというか。失恋でおかしくなってるのって男だけな気がする。逆に女は恋愛中におかしくなるイメージ。

    ロッテに関する手紙の描写がなんというか激しすぎて、今でいう厨二病を文学的なMAXの値まで高めるとこうなるんだな…と半ば感心しながら読みました。全文きっちりは追えなかった…だって全部同じなんだもの…あ!な!た!を!こんなに!愛して!いるのに!!!ということだけ…笑

    この時代に

    0
    2023年08月20日
  • 若きウェルテルの悩み

    Posted by ブクログ

    「もし生涯に『ウェルテル』が自分のために書かれたと感じるような時期がないなら、その人は不幸だ」
    不幸な人生を送っているな!
    けど自分じゃ体験できないことを味わえるのが本だから。

    0
    2023年08月15日
  • ビルマの竪琴

    Posted by ブクログ

    手のひらサイズの骨の玉って何?何の骨?そしてそれを耳に『被せている』????改めて問う、手のひらサイズの骨の玉って何?!???玉って事はその骨は球体なんだよね????

    ・・・それが気になって気になって仕方がなかった(本編は非常に良い作品です)
    『仰げば尊し』が卒業式以外の場面でこんなにも染み入る演出をしてくるとは・・・。映画も観たのですが、やはりあの『埴生の宿』『仰げば尊し』のシーンは素晴らしかった。

    0
    2023年03月15日
  • 若きウェルテルの悩み

    Posted by ブクログ

    ロッテへの気持ちやその表現の方法がとても綺麗で、詩を読んでいるみたいだった。アルベルトの性格が普通に良い奴で、個人的に好きだった。その分ウェルテルのリアルな心情が伝わってくるというか、、、

    自分の理解が浅いのは重々承知なんだけど、個人的にはストーリーとしてはなんかありきたりで単調な気がした。ロッテへの恋の道筋がちょっと短すぎるような気がする。ラノベの読みすぎかなあ


    0
    2023年02月22日
  • 若きウェルテルの悩み

    Posted by ブクログ

    再読のためだろうか、もしくは岩波の訳者の方が合うのだろうか。
    今回の方がするすると私の中に入り、情景が以前より明瞭になった。解説も骨組みや思想などわかり易くて良かった。

    単に恋愛自害の本ではなく、自然に帰ることや、階級社会への反発など、精神的文化的な背景を知ることが出来た。自然に対する豊かな表現はすきだが、主観の激情を通して他方を見る形は自分には受け入れ難いと感じた。

    「不機嫌は怠惰と似たものです。」
    自殺の本として知られるが、前半は生きる上での教訓や指針を示してくれる。悲哀だけが本質では無い。

    0
    2023年01月08日
  • 若きウェルテルの悩み

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    若きウェルテルの悩み」が自分だけのために書かれたように思う時期が一生のうちになかったら、それは不幸なことだといわなければならない…

    愛の描写が激烈

    現代版ポエマー?

    0
    2022年07月16日
  • 若きウェルテルの悩み

    Posted by ブクログ

    「これほどにも子供なのだよ!ただ一瞥に恋い焦れて!これほどにも子供なのだよ!」
    一度目に読んだ時よりも、ずっとウェルテルに感情移入して味わうことができた。

    0
    2022年02月13日
  • 若きウェルテルの悩み

    Posted by ブクログ

    人の心なんて理屈じゃ分からない。ウェルテルの悩みは誰もが一度はする悩みじゃないかな。世の中自分の思い通りにいかない事ばかりだし、人間を信じれなくなる事もたくさある。人間なんて自己中で愚かで、悲しい生き物だってよく思うことがある。それでも、それもまた人生だと思って、毎日生きようと思う。

    0
    2021年09月19日
  • 若きウェルテルの悩み

    Posted by ブクログ

    物語がウェルテルの手紙という形を取るため、ウェルテルの心情より生々しくリアルに感じられた。
    最初は目線も広く心の芯に自分を持っていたウェルテルだが、ロッテとの叶わぬ恋に陥ってからは緩やかに狂気が増して行く。
    恋は盲目という言葉がピッタリ当てはまっちゃったウェルテルだが、程度はあれど誰もが通る道ではある。
    作者ゲーテの実体験がモデルとなっている背景を知るとタイトルの「若きウェルテル」いうフレーズにも感慨深い。
    お菓子メーカーのロッテは、ここがモデルだった豆知識も知れて良かったですね。

    0
    2021年09月10日
  • ビルマの竪琴

    Posted by ブクログ

    最新鋭の武器を持って侵略戦争に挑んだ我々と、ただただ仏に祈り、救いだけを求める彼らのどちらが人間らしいのか

    これが児童書として書かれたことに深い意味を感じる。

    0
    2021年08月31日
  • 若きウェルテルの悩み

    Posted by ブクログ

    ウェルテルの気持ちはよくわかる
    客観的に見ると大したことのないよう思えるけど本人の立場からすればロッテが自分の全てになってしまっているのだろう
    馬鹿馬鹿しいと本人も思っていたかもしれないがそこから抜け出すのは難しい

    0
    2021年06月23日
  • ビルマの竪琴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    水島の決意と彼からの手紙を読んだ部隊の人たちの覚悟で締めくくるくだりが素晴らしい。
    優しい文体で最後まですらすらと読める。作者は児童向けに書いたようだけど、大人にも読んでほしい作品です。

    0
    2021年02月21日
  • 若きウェルテルの悩み

    Posted by ブクログ

    小説前半のウェルテルの鷹揚と、後半の激情、そして編集者による考察。この三段構えの構成がゲーテの天才性を感じさせる。自分としては深く感情移入する作品ではなかったが、とある詩人は「もし生涯に『ウェルテル』が自分のために書かれたと感じるような時期がないなら、その人は不幸だ」と語ったそうである。ふむ。

    0
    2019年06月06日
  • 若きウェルテルの悩み

    Posted by ブクログ

    この小説内の時代を形作る空気感や背景の細部までを理解することは私にとって難しかった。これは私の浅学が原因であり、それによって私がこの本に散らばるウィットネスを余すところなく堪能したと言うことは出来ないかもしれない。しかし、主人公ウェルテルのオーケストラの如き壮大な形容を以ってして紡がれる景色や心象の描写には時に圧倒され、時に激しく共感させられた。またこれは単なる物語文ではないことも読んでいるうちに理解出来るだろう。哲学や法学などのエッセンスがふんだんに盛り込まれており、物語の本筋とは違うところでしばし考えさせられることがあった。まだ多くは読んでいないので断言は出来ないが、この時代の小説は半ば哲

    0
    2019年02月01日
  • 若きウェルテルの悩み

    Posted by ブクログ

    ウェルテルのロッテに対する激しい愛情はすさまじいものであり、ウェルテルにとってロッテは全てである。ロッテとの別れは自己の喪失を意味する。
    ウェルテルのように自分の内世界に傾倒し、感情的に生きることに憧れてしまう。

    0
    2018年12月05日
  • ビルマの竪琴

    Posted by ブクログ

    軍人と僧侶、文明国日本と未開のビルマ。この対比により、人間としてどうなることが幸せなのか、何が世の中を幸せに導くのかを、ビルマで終戦を迎えた日本兵が考える。
    ビルマが未開か、(戦争をしている)日本が野蛮か。
    文明の利器を持っていても、肝心のそれを使う人間の心が野蛮ではないのか。

    あとがきに、戦中の葬儀の話が書かれているが、この頃、南方で亡くなった隊員の葬儀には遺骨も遺髪も何もないこともあったようだ。こういった事実を読むと、水島が僧となり、日本にも帰れず、供養もされず異国の地に埋まっている日本兵を供養してまわらなければと決心したこともうなづける気がする。



    0
    2017年10月31日