河野純治のレビュー一覧

  • 冬のライオン ナショナル ジオグラフィック ノンフィクション傑作選

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    『生と死が隣り合う極限の世界』
    『ゲリラ戦の天才的指導者や急進的な環境保護活動家を気鋭の作家たちが密着取材。世界の最前線で目撃した衝撃的ドラマを描く傑作ドキュメンタリー10編』(帯コメント)

    現代日本では体験し得ない、世界各地で起きている数々のドラマ。
    それを知ることができるという、読書の醍醐味の一つが味わえる一冊。

    私はこれを読んで、自然・動物保護活動に対する
    「偽善的・一部の人間の都合で守るべきものを勝手に判断する傲慢な行為」という偏見が多少無くなった。

    保護活動の主義主張や手段に関係なく、とにかく何かしなければならない程、環境破壊が進んでいる現実がそこにあるということが、単なる情報

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    2011年05月18日
  • 冬のライオン ナショナル ジオグラフィック ノンフィクション傑作選

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    本書は、米ナショナルジオグラフィック協会発行のアドベンチャーマガジン誌に掲載された作品から、ベスト・ストーリーを精選したノンフィクション選集『The New Age of Adventure』(2009年)の中から、約半分の10編を選び訳出したもので、2010年に出版された。
    私はノンフィクション作品が好きで、特に世界に生きる人々に焦点を当てたものをよく読むが、本書は、新古書店で表紙のマスードの写真に目が留まり、入手した。
    第1部の5編は、極限の地で生きる人間がテーマになっており、その内容は以下である。
    ◆「冬のライオン」・・・アフガニスタンで、旧ソ連やタリバンと戦い続けた英雄アフマド・シャー

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    2025年10月25日
  • ピュリツァー賞 受賞写真 全記録 第2版

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    ネタバレ

    アメリカで最も権威ある賞のひとつであるピュリツァー賞の写真部門の全年度の受賞作を収録した本。
    どこかで見たことのある作品も多々あったが、その写真の撮られた背景、撮影したカメラマンの苦労、その後の人生など、解説を読むことで写真を見る目もまた変化する。
    残酷で悲惨な現実のその瞬間を切り取った報道写真は、見るものの胸を打つ。
    目を背けたくなるような厳しい現実も、見なくては、知らなくてはいけないのだと迫るような写真の数々にただ、圧倒され、頭が下がるだけである。

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    2017年12月19日
  • ぼくはいかにしてキリスト教徒になったか

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    内村鑑三の札幌農学校〜アメリカ留学時代の内的記録です。特に前半は明治初期の若者の西洋知の受容の様子がユーモアを交じえて綴られています。キリスト教もその一部であり、一時的な熱狂が過ぎ去ると、離れていく者もあり、真実、信仰の道に入る者もあり、という流れがみてとれます。後半は生真面目で誠実な若き内村の、キリスト教を通じたアイデンティティの模索と葛藤が語られます。個人の記録としてだけでなく、当時の時代感、空気感を感じとることができます。

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    2015年12月26日