しばの番茶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“「我々が『言葉』に縛られている?これを見ても、まだそう言えるかな?」
ロゴの肩が強く掴まれ、無理やり後ろを振り返される。さっき、広場で目撃した白髪の男の顔が眼前にあった。律儀に動き出す左手を抑える。
やはり間違いない。こいつは<破詞>だ。そして、コトモノだ。
ギラギラと強い眼力を放ちながら、<破詞>であるその男はロゴを見下ろすと、急に口を開いた。とたんに、ロゴの視線は男の口のなかへと釘付けになった。
男の口には舌がなかった。
舌だけではない。よく見ると、喉にも傷が走っている。
コトモノにとって命であるはずの、『言葉』を発する器官。
その器官が、目の前の男にはない。
男は自分の携帯電話を持った右手を掲げた。右手の指が携帯電話のボタンを打っていき、あの人工的な声が携帯電話のスピーカーから淡々と発せられる。
「我々は言葉を捨てた。『言葉』なき者なのだよ」
「そんな、そんなはず……」
必死にロゴは、自分が見たものの意味を捉えようとする。だけどもいくら考えても理屈に合わない。間違いなく、こいつはコトモノだ。コトモノのはずなのに。”
前巻同様最初から最後まですごく良かった。
何だろう、異色の生物と共存してるとことか先の読めない驚きの展開・行動とかがアンダカを思い出させてとても楽しめる。
出てくる登場人物一人一人が色濃くて薄っぺらくない。奥深い。
もちろんストーリーもとても奥深くて読み応えがある。
ロゴの性格がすごく好きだな。
イラストも素敵。
これからの展開が楽しみ。
ロゴの母がどう出てくるのか。
“「ロゴにいは……」
おずおずと上目づかいで由沙美はロゴに尋ねてきた。
「私がここにいてくれたら嬉しい?」
一瞬、ロゴは由沙美から視線を逸らした。心臓が大きく跳ね上がりそうになった。なんで自分がこんなに照れているのか、ロゴにもわからない。
だけど、真面目に答えなければならない問いだった。本心からロゴは答えた。
「すんげー嬉しいよ。決まってるだろ、そんなの」
何を当たり前なことを。そうロゴが思ったのも一瞬だった。
由沙美の顔が朱を通り越して、茹でタコのように真っ赤になった。” -
Posted by ブクログ
2010/12/01
⇒まんだらけ 367円
色々なタイプのホラー?の短編が詰った作品。
いつもながら分厚すぎ。
スプラッタ・陵辱・殺人・怪異がメインなので
そこら辺が嫌いな人にはオススメしない。
個人的にブヒブヒと食人のは面白かったけど
袋女と最後のはどーなんだろう。
男主人公がダメすぎ、あとセックスセックス言い過ぎ。
らぼさん思春期ですか??
結構狂気じみた心理描写やら得体の知れないモノが
登場するんだけど、なんつーかぶっ飛んでるけど、突き抜けてない感じ?
全部の作品が適当に終わらせた感があって
”面白い展開”にできるのにしない、そんな感じがして微妙。
ラボさんの後味の悪いいつもの終わり方が足りなくて微妙。
読んでて終わらない夏休みとクチュクチュバーンを思い出した。
あー、あと、折角上手いイラストレータ捕まえたんだから
各話2~3枚挿絵あればよかったのに。カラーと各話1枚じゃ物足りない。 -
Posted by ブクログ
筆致は悪くなかったと思う。ただこの世界に入り込むのに非常に時間がかかった。100pめを読んでいる段階でもぼんやりと焦点が定まらないままに読み進め170pを迎える頃ようやく迷走を終えた気がする。
こんな風に私個人が合わなかった理由は良く使われる言霊と近いようなイメージがあるのに遺言詞という違う言い方をする言葉。しかも、それを伝わることで詞族という集団を作るとかなんとか・・・。些細な理解不足が重なり続け、いつまでも引きずり、今読んでいる文章がますます頭に残らないという悪循環が起こった。
かなり少数派の意見かもしれないし、たぶんもう一度読み直せば最初からきちんと理解できる気がするので悪評は書かない。ただ合わなかったことは確か。
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Posted by ブクログ
宝島のラノベレーベルの大賞ということで読んだ。ライトSF。世界設定自体はわりと好みだった。ただ、視野が狭い書き方のように感じた。世界を見渡す視野がない。主人公周りの環境が語られるばかりで、彼のある世界の広がりがあまり感じられなかったのは残念だった。そのせいか、設定や環境に対する説得力があまりない。見せ方があまり上手くないのかもしれない。幼い頃から抱えていたトラウマ、孤独、そういったものを最初に押し出して、それゆえの依存であったり友愛だったりを書き込んでいったら、違う印象を受けたと思う。伏線の張り方と回収がうまくいっておらず、後出しじゃんけんを常に見せられている気分を味わった。文体は平易でSF設定ではあるものの、読みやすかった。
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Posted by ブクログ
“人の姿でありながら、人と違う心を持つ者たち。
価値観が違うのではない。見ている世界が違うのだ。
英語圏では、遺言詞のことをLANG(言語)とGENE(遺伝子)を組み合わせてLANGENE<ランジーン>と呼称されるようになった。遺言詞そのものだけでなく、発話者自身もまとめてそう呼ばれることが多い。
しかし、こと日本においては、遺言詞の話者に対して、こんな呼び名が定着していた。
彼らはコトバによって生まれしケモノ。
だから、ちぢめて――コトモノ。
『言葉』二よって人の心に宿りし彼らは、『言葉』によって他者の心に子孫を残し、増殖していく。『言葉』そのものを遺伝子にした生命体。
まさに言葉の獣だ。
コトモノという存在が、認知されて三十年近くが経とうとしている。
好むと好まざるとにかかわらず、人々はコトモノたちと隣同士で生きていかざるをえなくなっていた。”
これは、すごい。
そうとしか、言いようがない。
さすが大賞。
今までに見たことのない独創性溢れるしっかりとした設定。アンダカを少し連想させる。
登場人物たちも一癖も二癖もあるし、信用しきれない関係とかうまく表現されていて。
そして、事件の背後とか。きっかけとか。深い。やばい。
続編出るの?どこがどう展開するのか気になる。早く読みたい。
“コトモノート。
ノートが繋げていた絆は、成美だけではない。なによりもノートが繋げていたのは、ロゴとダリの絆だった。
もう、その絆は失われた。
今、自分は独りなのだとはっきり自覚した。
こんな孤独のなかで、コトモノをもたない人間は暮らしていることがロゴには信じられなかった。
なんて自分は無知だったのだろう。なんて自分は馬鹿だったのだろう。
どうして大事なことに気がつけるのは、いつも失ってしまった後なのだろう。
どんどんと激しくなる感情の波に押されて、ロゴは嗚咽をもらしそうになったが、必死に嗚咽を噛み殺す。
これは、罰なのだ。
あまりに長い幼少期を過ごし、大事なことを見落とし続けた自分への当然の罰だ。
成美には、ダリを憎む権利がある。
そして、今のロゴには泣く権利がない。
黄色いタクシーが家の前で停まった。
紺色の傘を差した宇津木律子が、タクシーから降りてくる。
傘から顔を出した魔女は、扉の前にいるロゴと由沙美の姿を見つけて、高い鼻をふーっと鳴らした。
「風邪引くよ、坊や」
眠っている由沙美を抱き締めながら、ロゴは精一杯笑顔を取り繕った。泣き顔と混ざって、こっけいな表情になっているのが自分でもわかった。” -
無料版購入済み
絵が…
とにもかくにもこの絵。
クセが強く、非常に読みづらいし、わかりにくい。
背景などはキレイに書きこんであるので決してヘタではないんだろうけど、このクセ強すぎの絵にこだわりがあるんだろうか?
まずは読者に対して読みやすい絵を提供することが一番大事だと思うのだけど。
あと、原作ベースの為か、テンポが良いというか、早すぎる。
話を端折りすぎなくらい。
全体的な流れとしては、現代で死んで異世界に転生する面も、神々に気に入られてチートを数多く授けられた点も、冒険者の元で育てられている点も、強力な魔獣をテイムしている点も、全て既視感あり。
ストーリー自体はその中でしっかり組んでいるとは思うが、やはり新鮮味はない。
これなら似たような他の作品を読んだ方が良いと思う。
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無料版購入済み
面白くないわけではないけれど、主人公がチート過ぎて先の展開が読めそう。
タイトルも無駄に長いし。
絵柄は黒っぽくて読みやすいとは思えなかった。
隻眼・隻腕・隻脚である必要性が見えないし、そういった演出も全くない。
森に籠っていたら2000年経過していた設定もなぞ?
面白いのはソフィアちゃんの言動です。 -
無料版購入済み
絵
絵が好みでない&絵では分かりにくい描写があり
物語もそこまで魅力を感じれなかった
終わり方もあまり良くなくて次を買う気が
起きなかったので評価は低め
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ネタバレ 購入済み
疑問
ゾンビに襲われた時に一巻で出てきたディメンションバッグに村人を一時収納して、テンマの飛行魔法で逃げればいいのに……と疑問でいっぱいでした。
ディメンションバッグはかなりの数の生き物も収納できるみたいだし、テンマの住む村の村人たちはそのバッグが戦争に悪用されないよう配慮してくれそうだし。
わざわざ籠城してゾンビを迎え撃つ必要無さすぎて読んでて「???」ってなりました(苦笑)