アントン・チェーホフのレビュー一覧

  • 新訳 チェーホフ短篇集

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    チェーホフ初読。
    思想を押し付けない。説明をしない。ただ語る。と言う印象。文学としての純粋性というか専門性が高いと思った。

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    2018年11月03日
  • 新訳 チェーホフ短篇集

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     13篇の作品のそれぞれに、翻訳者によるとっても丁寧な解説が加えられています。チェーホフの作品を読むのは初めてでしたが、この解説のお陰ですんなり作品の世界に入っていくことができました。

     残酷だったり、皮肉たっぷりだったり、冷笑的だったり、いずれの物語も真っ直ぐではなく捩くれていて、かなり暗くて危ないです。物語の背景となる自然や人々の暮らし振りの描写からして暗い。この暗さはロシアの風土と歴史と社会制度に根差したもののような気がします(因みにチャイコフスキーやショスタコーヴィチなどのロシアの作曲家の音楽も根が暗いですね。何だか似ていると思います)。

     「この短篇はユーモア雑誌に掲載された」な

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    2017年06月24日
  • かもめ

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    戯曲を読んだのは久しぶり。
    最近読んだのは、井上ひさし『国語元年』の台本くらいだったので頭で舞台をイメージしながら楽しく読み進められた気がする。
    悲劇に分類されるこの作品だが、そこまで悲劇じみたものを感じないのは作品の中に様々な恋愛(しかも、達成されることのない)が描かれているからであろうか…
    一回読んだだけでは、見えてこない世界が広がっている気がするのでもう少ししてから再読したい。
    そして、実際に演劇を見てみたいなと思っている。

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    2015年10月27日
  • かもめ

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    宝塚星組公演で初めて「かもめ」を観た。それがとても良い公演で、久し振りに宝塚で良いお芝居を観た!という気持ちになったし、特にラストシーンは、今思い出しても胸がざわっとする。

    それで、すごく好きになったので原作に興味をもったのと、宝塚版では喜劇としての演出ではなかった(と思う)ので、喜劇としてはどんななのかしらと思ったのだった。

    でも結局公演の印象が鮮烈で、それが蘇るばかりで、それはそれでとても良かったし、あっけないけど恐ろしい幕切れはやっぱりたまらないんだけど、わたしの力では違う読み方がいまいち出来なかった…。もう一度読んでみようかなぁ。

    他の舞台を観てみたい。

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    2014年08月16日
  • かもめ

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    チェーホフはなんかおもしろい。
    みんながみんな片思いで報われないなんて筋書きだと、ふつうは悲劇色が強くなりそうなものだけれど、チェーホフはそんな状況を茶化しておどけてるように思える。
    冷笑というよりブラックユーモア。そういえばウディ・アレン的と言えなくもないかも? まあそれはいいや。
    決して書きすぎず、かわりに「間」をいれるのもかっこいい。

    自由なかもめの象徴としてのニーナ。彼女はある日のかもめのようにトリゴーリンという文学者によって他愛なく抹殺される。でもトリゴーリンはそのかもめのことをまったく覚えてない(「覚えていないなあ!」の反復がいかにもおもしろい)。辛気臭いトレープレフはその死すら

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    2013年12月14日
  • かもめ

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    トリゴーリンの台詞に思わず胸がチクチクとした。いつも“そのこと”しか考えられなくて、一つ仕事が終わればまた次の仕事をしたくてしようがない…。大嫌いだけど、そうしなくちゃいられないっていう麻薬みたいな中毒性が創造することを生業とする人には付きまとって離れないみたいなんだ。そのこと、最近になったようやくわかってきた。

    大作家ではないけれど、ある程度の成功を手に入れたトリゴーリンの苦しみと、まだ何も手にしていないニーナの彼への憧れ、やりたいことも中途半端で、周りからも認めてもらえないトレープレフの憂鬱…本当に共感できる。どれもこれも、一生涯のなかで散々味合うことになるんだろうな…。

    ニーナの有名

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    2013年03月13日
  • かもめ

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    NHKの「100分de名著」にチェーホフの「かもめ」が取り上げられているのを知り、ミーハーなオレはこの年になって初めて「かもめ」を読んでみた。もう100年以上の前の戯曲なのに、この新鮮さは何だろう。色んな登場人物にチェーホフの作家としての心情を投影しているさまも面白い。今度は神西訳も読まないと。

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    2013年01月14日
  • かもめ

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    ロシア演劇史上不朽の名作が、沼野充義の新訳で甦る! 20012年9月 毎週水曜日!NHK Eテレ「100分de名著」で『かもめ』を紹介予定 (帯より)

     “かもめ”は本書が初めて。
    ラストがあれ・・・なんで悲喜劇とでもいえるのだろうか(?_?)
    配役に好みの俳優さんをイメージして読むというのもまたいい。臨場感がありますよ~!

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    2012年09月08日
  • 馬のような名字 チェーホフ傑作選

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    チェーホフのショートショート数点と戯曲2点を集めた文庫本。タイトルになっている「馬のような名字」は、滑稽で単純に笑える話。そして、ショートショートの最後を飾る「いいなずけ」は、当時はもちろん、現代の女性にとっても自分の生き方を今一度見直したい気持ちにさせる。

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    2012年05月08日
  • 新訳 チェーホフ短篇集

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    父がご贔屓の作家のひとり。小さい頃から背表紙だけでは見かけた名前「だから」開かなかったのだけど、身近な読者の書評をきいて、開いてみた。親子というのは、なんだか面倒くさい関係で、それでも素面で読むのは悔しい。で、一杯加減で、でさらにグラスを片手に読んでみたところ、これが、丁度いい。飲みながらチェーホフを読むのがどうやらマイブーム。ノンアルコールで臨むには、今少し時間が必要か?しかし、この人、なんて距離をもって人を観察しているのだろう。父も、多分、この距離で母を見ていたのだろうな。

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    2011年09月29日
  • 新訳 チェーホフ短篇集

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    気持ちはわかるけど、思い入れが多すぎる かも でも面白く読めました。
    TOCKA 切ない、ふさぎの虫…etc
    この言葉深く胸に残りました

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    2011年02月16日
  • 新訳 チェーホフ短篇集

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    前から読もうと思っていたチェーホフをようやく読み始めました。虐げられた人等、弱者や平民の視点で描かれているなぁという印象。あっさりと、でも少し毒がある感じ。

    でも、訳がうるさいなぁ。原文のニュアンスを伝えようとしている訳者の努力はよくわかるのだけれども、やはり読んでいて気持ちが悪いのはどうしようもない。
    一作毎に訳者コメントがある本は初めて読みましたが、最後にまとめてあると忘れていたりするので、この点は良いと思います

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    2011年01月18日
  • かもめ

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    劇中の人物達がそれぞれほとんど一方方向的に恋をしている。またその対象が、それほど多くない劇中人物の中で完結しているのが面白い。
    それだけ沢山の恋(チェーホフ曰く「五プードの恋」)の物語であるから、喜劇の予感がしたし、チェーホフ自身が喜劇と言っているんだけれど、やっぱり結末のシーンの印象が大きくて、「本当に悲劇じゃないの?」って疑ってしまう。

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    2023年10月03日
  • 新訳 チェーホフ短篇集

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    映画「ドライブマイカー」と「愛を読む人」で立て続けにチェーホフが出てきて、この映画の本質を理解するにはチェーホフ読まないとダメなんじゃ?と思い、初ロシア文学。なので解説付きのこちらを手に取った。やはりロシア文学、独特のいいまわしが難しい。あと、なんとなく悲しい終わりのものが多い。ねむい、ワーニカ、牡蠣はかわいそうな子どもの話だった。チェーホフが子ども時代に辛い体験がおおかったからそう言う内容が多いと。知らなかった。
    いたずら、はちょっと軽いタッチで伝えたい本質も伝わった。かわいい、は、それってかわいいの?と意を唱えたくなるが、男性目線から見れば自分がなく好きな人にひたすら染まる女はかわいいのか

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    2023年01月04日
  • 新訳 チェーホフ短篇集

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    小林聡美推薦の一冊。初チェーホフ。ふーん、そんな世界があるのかあ、と。

    1900年前後、ロシアのとある場所は、こんな感じの物語がどこかでおこり、こんな感じの会話が交わされていたのかな?

    ワーニカ、子どもがじいちゃんにがんばって手紙を書く話。無防備であったところに、かわいそうすぎる話を読んでしまい、胸が苦しくなった。なんというか、いまも、そのかわいそうな後味が胸の奥に残っている。これが文豪と言われる所以か?

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    2021年06月13日
  • 馬のような名字 チェーホフ傑作選

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    文体が平易だが少しポップすぎて、話の雰囲気に合うものとそうでないものの開きが凄まじい。大学教授ってこういうものの翻訳は苦手なんだろうか(偏見)。
    神西清で出てる話は読みなおそ。

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    2020年04月17日
  • かもめ

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    話自体はとっても短いし、文字大きいし、
    すぐ読んじゃいます。
    ラストが秀逸すぎる。忘れられません。
    後味はわりと悪いです。が、忘れられません。

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    2016年02月27日
  • 馬のような名字 チェーホフ傑作選

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    チェーホフの印象が変わった。とは言ってみたものの、そもそも読んだことあったっけ?桜の園とかワーニャおじさんとかが有名な作家さんやけど、読んでないかも知れない。それでも印象変わったのは確か。短編集だからなんかな。

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    2015年08月30日
  • かもめ

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    チェーホフの戯曲。
    チェーホフ本人は喜劇だと言っているそうだが、私からしたらコースチャ、ニーナ、トリゴーリン、アルカージナのドロドロメロドラマという感じ。

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    2014年07月21日
  • かもめ

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    ネタバレ

    率直に感想を書くと、よく分からなかったに尽きます。人物の紹介が始めにあるのですが、図とかしてくれていたらもっと分かりやすくなると感じました。もう一回読んでみようと思いますが、分からないなりに読んだ感じでは悲劇としか思えませんでした。これを喜劇というチェーホフの考えが読みとれませんでした。

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    2013年01月14日