アントン・チェーホフのレビュー一覧

  • かもめ

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    「理解できない」というのが、正直な感想。
    まず主人公が不在のため、どこに焦点を当てて読んでいいのかがわからない。焦点が定まらないためどの人物にも感情移入ができず、作中で起こる悲劇にも共感できない。
    また、チェーホフは登場人物の悲劇を笑いに変えるシニカルな描きかたをするのだが、私には悲劇は悲劇としか感じられず、笑うポイントがわからない。
    他の作品も読み進めているところだが、私には高度すぎて理解できそうにない。

    ただひとつ言えることは、ドストエフスキーやツルゲーネフの去ったあとの時代を生き抜くために、主人公不在の気分劇を産み出したチェーホフの革新的な取組みはとても面白い。

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    2012年10月28日
  • かもめ

    Posted by ブクログ

    素敵な女性を待っている間にバーで少しだけ飲みながら読んじゃったものだから、ドッブリと感情移入してしまいました。

    悲劇か喜劇かが問われる本書だそうですけど、さて、どっちですかね。

    まあ、私の場合、こんな状況で読んじゃうのは喜劇ですよね。

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    2012年10月11日
  • 新訳 チェーホフ短篇集

    Posted by ブクログ

    なっちゃんのはなしが好き!「いたずら」(今までは「たわむれ」と訳されてきた)雑誌初掲載の結末と、その後文庫化した時の結末がこうも違うなんて!もちろん改訂版の方が、味のある結末になってるけど、初版のハッピーエンドもこれはこれで考えさせられる。ロシアの広大な大地と寒さ、ロシア人の人柄、少しだけ垣間見れた。

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    2011年09月03日