シャーロット・ブロンテのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
身寄りのない少女が、新天地をもとめたはずの寄宿学校で、預けられていた家での辛い生活とはまた異なる性質の過酷な生活に身をおき、その中でも尊いまでの自立の精神と純粋な心を失わず、勉学に励み、自らの道を切り拓くべく、職を求め、はじめての地、ソーンフィールドに赴きます。
ジェーンの視点で一人称で語られる物語のため、非常に接しやすく、また、少しシーンに飛躍があったり、「むむ、なんで?」と思う箇所では、「読者よ、・・・・」という呼びかけでジェーンが読み手に語りかける注釈が入るので、「あ、そういうことなのね」と同じ時間を過ごしているように、自然に物語につきあうことができました。
とはいえ、全体を通し -
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Posted by ブクログ
授業のテキストになるというので軽い気持ちで読み始めると、すいすい読める。
あらすじも知っているので、ただの退屈紛らし程度にしか考えていなかった上に、先生の話しぶりから受けたイメージのジェーンは「愛情に飢えて恨みがましく野心家の女」という姿だったので、最初はその先入観から抜け出すのに苦労した。
けれど物語が進んでいくにつれ、いや、ジェインが大人になるにつれ彼女には自制心が備わっていくように感じられた。
ロチェスター伯とのロマンス、触れなば逃げる、というようなロマンスにはこちらもハラハラするほどだ。
リアルタイムでこれを連載で読んでいた人は、どれほど続きを楽しみに待っていたのか、想像に難くない。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ伯母に嫌われているので厳しい寄宿学校に行かされ、自立して貴族の家庭教師になり、そこの貴族(主人)に恋をしたが実は妻がいたので一回出ていって、事件で妻が亡くなり主人と結婚しました(20歳差)という話。心情や風景描写がこれでもかいうほど細かく書かれていて、今であれば1行で表現されるようなことも10行かけて(比喩表現を用いて)描写されています。今時のロマンス小説を好むものとしては話の中身の割に長くてちょっと厳しかったです。。
文学的に価値はあれど、エンタメとしては微妙。。という内容です。主人公たちは「美しくない容姿である」と何度も描かれますしね。。源氏物語のほうが楽しいかな。 -
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