シャーロット・ブロンテのレビュー一覧

  • ジェーン・エア(下)

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    最も印象深いのは、思い人との結婚まであと一歩という所まで辿り着き、私の中の理性や良心、感情までもが結婚に賛成しているにも関わらず、それでも「私がわたしであるために」決死の思いで申し出を断るシーン。そう、ある種の人にとって個性というのは決して有難いものではない。選ぶことのできぬ生い立ちという環境から必然性を持って形成されたその自我は、時に呪いとなって己を苦しめる。大団円を迎えるラストが存在せず、誠実な村の女教師として生涯を過ごしたとしても彼女は十分に幸福な生涯を遂げられただろうと思うのは自分だけだろうか。

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    2013年02月09日
  • ジェーン・エア(上)

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    薄幸な少女が男尊女卑の社会に抗いながら成長し、幸せを勝ち取っていくおしん的苦労ものにメロドラマが合わさった内容かと思いきや、どうしてなかなか面白い。上下巻合わせればかなりの長編なのだが、要所要所で顔を出すシニカルなアイロニーや社会に対する冷静な観察眼が読み手を飽きさせない作りになっている。妹エミリーが『嵐が丘』で描いたのが荒れ狂う感情の暴風雨そのものだとすれば、姉シャーロットが描いた世界は感情の暴風と世間の荒波に揉まれながらも、懸命に理性の錨を打ち下ろそうとする一隻の船の冒険記の様なものではないだろうか。

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    2013年02月06日
  • ジェーン・エア(上)

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    映画を観て、原作がどういったものか気になり読んでみました。

    翻訳本は訳によって読みやすさが左右されるので、読むときは躊躇しますがこれは大丈夫で一安心。
    上はまだ恋愛ものというよりは「ジェーンの成長物語」。ジェーンは不幸な生い立ちで育ったけれど、弱さを持ちつつ、わりとさばっと静かに強かにしているので、応援してしまいたくなります。

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    2012年07月23日
  • ジェーン・エア(上)

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    「レベッカ」と似てるのかなと思って読みはじめたけど、意外と幼少期がたくさん描かれていて上巻をグイグイ読めた

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    2012年07月12日
  • ジェーン・エア(下)

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    身寄りのない少女が、新天地をもとめたはずの寄宿学校で、預けられていた家での辛い生活とはまた異なる性質の過酷な生活に身をおき、その中でも尊いまでの自立の精神と純粋な心を失わず、勉学に励み、自らの道を切り拓くべく、職を求め、はじめての地、ソーンフィールドに赴きます。

    ジェーンの視点で一人称で語られる物語のため、非常に接しやすく、また、少しシーンに飛躍があったり、「むむ、なんで?」と思う箇所では、「読者よ、・・・・」という呼びかけでジェーンが読み手に語りかける注釈が入るので、「あ、そういうことなのね」と同じ時間を過ごしているように、自然に物語につきあうことができました。

    とはいえ、全体を通し

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    2012年07月07日
  • ジェーン・エア(上)

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    身寄りのない少女が、新天地をもとめたはずの寄宿学校で、預けられていた家での辛い生活とはまた異なる性質の過酷な生活に身をおき、その中でも尊いまでの自立の精神と純粋な心を失わず、勉学に励み、自らの道を切り拓くべく、職を求め、はじめての地、ソーンフィールドに赴きます。

    ジェーンの視点で一人称で語られる物語のため、非常に接しやすく、また、少しシーンに飛躍があったり、「むむ、なんで?」と思う箇所では、「読者よ、・・・・」という呼びかけでジェーンが読み手に語りかける注釈が入るので、「あ、そういうことなのね」と同じ時間を過ごしているように、自然に物語につきあうことができました。

    とはいえ、全体を通し

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    2012年07月07日
  • ジェーン・エア(上)

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    女々しくないジェーンのはっきりした性格が読んでいて気持ちいい。損をするだろうなというのがよく分かるのでハラハラするけれども。

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    2012年03月17日
  • ジェイン・エア(上)

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    まだ女性の権利や社会的な自立がなかなか認められていなかった時代に生まれたジェイン・エアという女性が、
    バッサバッサと自ら人生の道をつくり、つき進んでいく作品。

    著者が女性であり、おそらく自伝的な面も含まれていると思うからなのか、
    女性として、読んでいてすごく励まされる本でした。
    19世紀初頭のイギリスの邸宅の家庭教師で住み込みとして働くってどんな感じだったのか、どんな暮らしだったのかが、よくわかります。
    訳も読みやすくて、とてもいいです。

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    2010年04月14日
  • ジェイン・エア(上)

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    授業のテキストになるというので軽い気持ちで読み始めると、すいすい読める。
    あらすじも知っているので、ただの退屈紛らし程度にしか考えていなかった上に、先生の話しぶりから受けたイメージのジェーンは「愛情に飢えて恨みがましく野心家の女」という姿だったので、最初はその先入観から抜け出すのに苦労した。

    けれど物語が進んでいくにつれ、いや、ジェインが大人になるにつれ彼女には自制心が備わっていくように感じられた。
    ロチェスター伯とのロマンス、触れなば逃げる、というようなロマンスにはこちらもハラハラするほどだ。
    リアルタイムでこれを連載で読んでいた人は、どれほど続きを楽しみに待っていたのか、想像に難くない。

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    2009年10月04日
  • ジェイン・エア(下)

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    ロチェスターと再会してからの展開が早すぎ&こじつけすぎかな・・・と思った。ロチェスターの視力が回復するし、ハッピーエンドすぎる。それでも読む手が止まらなかったのは、面白かったからなんだろうな。

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    2009年10月04日
  • ジェイン・エア(上)

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    「ジェイン・エア」って名前なんすね。
    それすら知らんからなぁ。

    個人的にはヘレンの死までが面白かったです。

    家庭教師になってからは、まぁ主人とどうにかなるんかいなぁっていう予感で終わりますね。三階に住む怪奇なプールさんのことももちろん気になるし。

    下巻で予感のままハッピーエンドでもいいし、それを裏切られてもいいんだけど、面白いまま終わってほしい。

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    2009年10月04日
  • ジェーン・エア(下)

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    ゼミの本。やっと日本語訳読み終わった・・

    長かった。

    最後のシーンがなんとも微妙な感じ。
    なぜセント・ジョンへの想いで締めくくるのだろうか。

    セント・ジョンのジェーンへの求愛の姿はなんか滑稽にしか思えなかった。

    ロチェスターのそれも然り。

    けど最後の解説にもあるように、
    この作品はロマンティシズムからリアリズムへと移行しつつあった
    19世紀中期のイギリス文学の過渡期を飾る大作なのである。

    読者を物語へ引き込む力はやはりそこらへんの作品とは違う。

    ぐいぐい

    最後はジェーンの幸せの訪れに一人で乾杯。

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    2015年11月12日
  • ジェイン・エア(下)

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    教師が生徒をイジメた結果、自殺した事件があった。ジェインも石版を落としただけなのに先生が、なんと仲間はずれにするよう指導するのだ。もし、自殺した子供が、これを読んでいて、「自分の状況は特別ではない」と知っていたなら、抵抗する言葉が見つかったのではないか。

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    2010年04月03日
  • ジェイン・エア(上)

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    何気なくよんでみたら、面白いのなんの!古典をよむと、人間ってのがかわらないのが、よくわかる。ニュースを捨てよ、古典をよめ!

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    2010年04月03日
  • ジェーン・エア(下)

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    貧乏そだちで謙虚でけなげなジェーンは玉の輿にのれるのか。最後の最後まで予断をゆるさぬ展開に、手に汗にぎってください。ネタバレですが、ハッピーエンドです。いいよね、これくらい。世界名作ものですし。

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    2009年10月04日
  • ジェーン・エア(下)

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     ヘレンやダイアナ、メアリーとの思想の共鳴にドキドキした。心から共感、尊敬できる人が周囲にいて、お互いに影響を与え合いながら、高みを目指していける、それってとても幸せなことだと思う。

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    2026年01月01日
  • ジェーン・エア(下)

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    ネタバレ

    伯母に嫌われているので厳しい寄宿学校に行かされ、自立して貴族の家庭教師になり、そこの貴族(主人)に恋をしたが実は妻がいたので一回出ていって、事件で妻が亡くなり主人と結婚しました(20歳差)という話。心情や風景描写がこれでもかいうほど細かく書かれていて、今であれば1行で表現されるようなことも10行かけて(比喩表現を用いて)描写されています。今時のロマンス小説を好むものとしては話の中身の割に長くてちょっと厳しかったです。。
    文学的に価値はあれど、エンタメとしては微妙。。という内容です。主人公たちは「美しくない容姿である」と何度も描かれますしね。。源氏物語のほうが楽しいかな。

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    2025年05月02日
  • ジェーン・エア(下)

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    ネタバレ

    想像を越えてくる展開に、途中で読むのやめようかなってなった。
    上巻のときめきを返してほしい!!!えっえーーーーそうなの??そんで愛なの???
    そしてお金が全てを解決する。そういう時代ではあるけれど、現代もそういうところあるけれど
    ロマンチックな言い回しで素敵だなと思うところもたくさんあるけど、そういうのに溺れてる感じしかしなくてうーん
    登場人物達の気持ちに自分が乗りきれない感じ。まぁ時代の違いではある。

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    2024年11月21日
  • ジェイン・エア (下)

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    「それでいいの?」と主人公に苛立ってしまうのは、現代人だからかもしれないが、当時の読者もハラハラしながら読んだのだろう。ラスト数行、宗教的な意味合いもあるだろうが、主人公が自身の選択に対して抱く「影」を感じる。この先もそれを生涯抱き続けるのだろう。

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    2023年12月04日
  • ジェイン・エア (上)

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    表紙絵は本作のために書かれたものではなく、ヴィクトリア朝時代の画家の作品らしいが、本編のエピソードによく合っていると思う。物語の本筋は現代ではよく見るものだが、ここに源流があると考えると、当時はだいぶセンセーショナルだったのだろう。人物描写が細かく、冷静な語り口。飽きずに先へ先へと読み進められる。

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    2023年12月04日