塚谷裕一のレビュー一覧

  • 漱石の白百合、三島の松 近代文学植物誌

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    ネタバレ

    ともかく、楽しい。三島由紀夫は植物オンチではなかったにしても、取材力と描写力はあっても興味がなかった、じゃないのかなあ。描写に植物への愛情があまり感じられないような気がする。はい、デンドロカカリア、若いころ見に行きましたとも。ちょうどこの方が園長だったころなのか。今ほど整備されてなくてよかったのを思い出す。

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    2025年09月08日
  • カラー版 スキマの植物図鑑

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    身近に生えている植物、それもアスファルトの割れ目とかブロック塀のスキマから生えている写真がたくさんあって、それらの植物の図鑑のような本です。
    スキマに生えていると、私たち人間はたいへんだなぁ、がんばってるなぁと思いがちですが、当の植物たちは、周りにライバルがいなくて、日当たりも良いので、意外と快適だそうです。
    植物の分類では昔は花びらの数や葉の付き方など外形の類似性から分類していたのが、今は遺伝子を解析して、進化的な観点から分類していること、その結果いろんな種類が昔の科から変わっていることを知りました。

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    2024年08月16日
  • カラー版 スキマの植物図鑑

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    アスファルトやコンクリートの隙間から生えている植物100種あまりの写真と解説。植物にとっては決して根性がいるようなことではなく、かえって快適環境だそうですよ。

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    2018年10月09日
  • カラー版 スキマの植物の世界

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    スキマ植物第二弾。
    相変わらず文章が素晴らしい。
    本当に名文。余計なものが一切ないのに、著者の人となりまで伝わってくる。
    2冊セットで何度でも読み返したい。

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    2015年05月17日
  • カラー版 スキマの植物図鑑

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    スキマ植物って目の付け所ももちろんいいけど、文章が味わい深くて素晴らしい!
    学者にありがちな専門用語をならべて素人にはわからないし面白くもないというのとも、素人に媚びてやたらと柔らかくしたのとも全く違う。
    専門用語はきちんと分かりやすく簡潔に説明し、読むのを妨げない。言葉づかいは上品でユーモアがある。植物への愛が感じられる。しかも読んで面白い。
    塚谷先生、素敵!
    他の本も読んでみたい。

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    2015年05月17日
  • カラー版 スキマの植物図鑑

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    日本から送ってもらいました。散歩の途中で見かけても、ずっと名前を知らずにいた道ばたの花の名前を知る楽しさ!ドイツにも同じ種類の植物がけっこうあるんだという驚きもあり、薄い新書ではありますがお買い得でした。

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    2014年09月19日
  • カラー版 スキマの植物図鑑

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    花屋や植物園では扱われない、街中に説明板もない。
    でもちょーっと気になる草花たちが載っていて、日常の何気ない疑問が氷解するぞ!癒し系だ。

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    2014年04月02日
  • 根も葉もある植物のはなし その多様なすがた・かたちについて

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    植物学の研究者である著者が、身近にある植物から世界最大の花などについて素人でも興味が持てるような内容をわかりやすく解説している。まだ解明されていないと記されることも多く興味がわいた。写真もとてもきれいだった。

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    2025年10月02日
  • 根も葉もある植物のはなし その多様なすがた・かたちについて

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    2025年出版。身近だったり、全く実物を目にする機会の無いものだったりだが、興味深い、植物に関するおはなし。61歳の博士の著書で、文体は「昭和初期?」と感じられる堅さがある。が、章を進めると面白くなってくる。やたら学術的になったり、専門用語が頻出したりといったことは無い。写真も多く、美しくて楽しい。何気にエッセイ的な要素も差し込まれていて飽きない。

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    2025年09月07日
  • 漱石の白百合、三島の松 近代文学植物誌

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    塚谷先生というと、最近南方熊楠賞を獲られたと報道されていた。
    が、自分には以前Eテレでやっていた『エウレーカ』という番組に何度も出演していたことが思い出される。
    においに辟易する又吉さんをしり目に、ドリアンを次々鉈で割ってむしゃむしゃ食べていたシーンが印象に残っている。

    本書は、近代文学に出てくる植物について考証したエッセイ集である。
    漱石の『それから』に出てくる「白百合」は鉄砲ユリではなくヤマユリである、鏡花の『二、三羽―十二、三羽』に出てくる「ゴンゴンゴマ」とはヤブガラシ…などという考証は、さすが専門家。
    その専門家の視点では、志賀直哉の描写はかなり正確であると高く評価されていたのが面白

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    2023年04月09日
  • カラー版 スキマの植物図鑑

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    たまたま見つけたこの本。書名にビビッとくるものがあって、何も考えずそのまま購入しました。
    やっぱり買って良かった!いままでに『頻繁に出会うのに名前のわからない雑草』にやっと名前が付いて、すごく気分がいいです。カラーなおかげで、比較して観察も出来る。面白い。楽しい。
    それ以上に、植物の豆知識も著者の独自目線で書かれているので、読み物としても楽しめると思います。
    出版は2014年なので、一緒に写っている車の車種も懐かしい。年代を感じますが、植物は何も考えず代を重て今も変わらず育っていることに感慨を感じました。

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    2023年02月26日
  • カラー版 スキマの植物図鑑

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    道路舗装の割れ目とか、溝に溜まった土とか、
    ほんのちょっとしたスキマに植物がよく生えています。
    一時、「ど根性大根」などとブームになったこともあります。
    もう、あと2~3メートルいけばなんぼでも広い土があるのに、
    なんでまたこんな狭いスキマに好きこのんで生えてるんや、
    こいつは生存競争の“負け組”か、とついつい思いたくもなったりして。
    でも、それは大違いのようです。むしろ、その逆。

    植物学者、塚谷裕一東大大学院教授が、そんなスキマに生える植物を記録し、図鑑にして解説してくれています。

    「スキマの植物図鑑」中公新書

    塚谷教授によると、植物は陽光を受け、水と二酸化炭素を原料に糖分を生みだして

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    2021年03月15日
  • カラー版 スキマの植物の世界

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    見たことのある植物が出てくると思わずうれしくなった。そんな狭いスキマで生き生き頑張ってるんだな。おかげで散歩の楽しみが1つ増えました。

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    2018年03月22日
  • 森を食べる植物 腐生植物の知られざる世界

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    カビやキノコを食べる腐生植物。光合成を必要としないから、緑の葉がなく不思議な形。森にも発達段階があって、よくある極相で腐生植物が見つかるわけでない。こんな植物があったんだ!

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    2018年03月22日
  • カラー版 スキマの植物の世界

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    塚谷 裕一氏は植物の知識が抱負なので、読んでいて飽きません。1種づつの解説は短い文章なのだけれど、自分の知らない事も多く記述されているので、勉強になるうえ文章が締まっているので、疲れません。
    各種ごとに写真が載ってますが、主役の草木以外は画像処理でぼかしてあり、まわりの環境がなんとなく分かる程度のぼかしで、主役が際立ち、読者への配慮が感じられます。

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    2015年04月19日
  • カラー版 スキマの植物図鑑

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    「スキマ」と言っても,最近はやりの〈忙しい時間の合間〉のことではありません。文字通り,隙間〈狭い空間〉のことです。
    都会のアスファルトの間で垣間見ることのできる,約100種類の植物について解説してくれます。「どのようして,こんな隙間に来たのか」,想像を巡らせているのもおもしろいです。また,その植物についての生態的な話題はもちろん,文化的・歴史的な話題も豊富で,読み物としてもおもしろいです。たとえば,もととも日本産だと思っていた「ヤマトナデシコ」が,海外にも広く分布していることを知ると,「ナデシコジャパン」でいいのかなあなんて,思ったりします。
    スキマで生きるこれらの植物たちは,ヒトから見た時の

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    2014年06月15日
  • カラー版 スキマの植物図鑑

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    いわゆる雑草を中心に、コンクリートなどの人工構造物のスキマから出てきた植物の写真を見せ、解説する。
    僕はキク科の雑草がどうにも好きになれなくて、今日も防草シートの上(防草シートと砂利のスキマ?)に生えたオニノゲシを抜いていた。コイツは見た目はゴツイくせにすぐ折れる。本書によると、僕の嫌いなオニノゲシさんは雑草間の競争の中、構造にコストをかけずに上に伸ばすことを優先したのだろう、と。そんな感じで多数のスキマ植物の写真と解説が。写真はまさにそこら辺で見られるような風景だけど、特別でないものが集まると特別になる、という面白さがある。
    さて、スキマから生えた植物を、厳しい環境のなか「ど根性○○」などと

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    2014年04月07日
  • カラー版 ドリアン 果物の王

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    クリームのような甘く濃厚な味といい馥郁たる香りといい、ドリアンこそ果物の王である。
    しかし、「鼻が曲がるほど臭い」「ビールと一緒に食べると死ぬ」等々、これほど誤解されている果物も珍しい。
    ドリアンの虜になった植物学者が、その魅力や種類を紹介。
    さらに、選び方から、羊羹やかき氷などドリアンの様々な食べ方、日本での育て方まで伝授するドリアン三昧の書。
    ドリアンついでに植物学のイロハも解説する。

    [ 目次 ]
    1 おいしいドリアン
    2 ドリアンの植物学
    3 ドリアンのいろいろ
    4 ドリアンの果物史
    5 ドリアンのいろいろな食べ方
    6 ドリアンの栄養成分と香気成分

    [ POP ]

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    2011年06月05日
  • 根も葉もある植物のはなし その多様なすがた・かたちについて

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    生態ピラミッドは本来逆三角形で人類は最下層に辛うじてぶら下がっているだけだと思いますが上位に位置すると思われる植物はいまだ生存のために変容を繰り返しているのでしょう。そんな植物の「見かけ」を中心にやさしく語ってくれている。でも素人にはやっぱりよくわからないところも多いけど/カリフラワーは食感も見た目も苦手なのですがますます苦手になったかも/海藻と海草が違うと初めて知った/花も萼も葉っぱの変化したものなのか/サボテンの葉に見えてるのは茎なのか/ミョウガとヤブ蚊はつきものなのか/なんのための変化なのか不思議感もいっぱい。

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    2025年10月06日
  • カラー版 スキマの植物図鑑

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    植物は街でも意外と至るところにある。自分は田舎に住んでるので植物があることが自然で大きな発見はないのですが、特に都会に住んでる人は何気ない散歩や通勤通学時に改めて発見があるのではないでしょうか。
    写真がフルカラーで掲載されてるので、それこそスキマ時間にパラパラ見るのもいいかも。

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    2024年08月14日