塚谷裕一のレビュー一覧
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いわゆる雑草を中心に、コンクリートなどの人工構造物のスキマから出てきた植物の写真を見せ、解説する。
僕はキク科の雑草がどうにも好きになれなくて、今日も防草シートの上(防草シートと砂利のスキマ?)に生えたオニノゲシを抜いていた。コイツは見た目はゴツイくせにすぐ折れる。本書によると、僕の嫌いなオニノゲシさんは雑草間の競争の中、構造にコストをかけずに上に伸ばすことを優先したのだろう、と。そんな感じで多数のスキマ植物の写真と解説が。写真はまさにそこら辺で見られるような風景だけど、特別でないものが集まると特別になる、という面白さがある。
さて、スキマから生えた植物を、厳しい環境のなか「ど根性○○」などと感動の対象にしたりするが、実はライバルは少ないし土は乾かないし、連中にとって、結構ウハウハな状態なのだと。 -
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ネタバレ[ 内容 ]
クリームのような甘く濃厚な味といい馥郁たる香りといい、ドリアンこそ果物の王である。
しかし、「鼻が曲がるほど臭い」「ビールと一緒に食べると死ぬ」等々、これほど誤解されている果物も珍しい。
ドリアンの虜になった植物学者が、その魅力や種類を紹介。
さらに、選び方から、羊羹やかき氷などドリアンの様々な食べ方、日本での育て方まで伝授するドリアン三昧の書。
ドリアンついでに植物学のイロハも解説する。
[ 目次 ]
1 おいしいドリアン
2 ドリアンの植物学
3 ドリアンのいろいろ
4 ドリアンの果物史
5 ドリアンのいろいろな食べ方
6 ドリアンの栄養成分と香気成分
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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●葉や花、果実などに着目して、植物の多様な生態に触れられる本。
●植物の多様なかたちの不思議に触れる。→植物を分類する上で、葉だけでは不足で、花や実が必要なのね。
●虫と共生する植物が多くいるということは知っていたけれど、あるアリ植物では茎にアリを住まわせるのに、植物自ら茎を肥大化させて、巣穴や通路を拵えてあげるという生態を持つものまでいるのは知らなかった。アリ自身が穴を掘り進めるのではなくて、植物が作った巣穴を利用しているだけとはね。こういった事例が例外ではなく、他の植物でも見られる普遍的なものだというのが驚きだった。写真も多く、一つひとつの話は短くて読みやすい。 -
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タイトルにある夏目漱石とか、志賀直哉の著作を知っている人ならば、ものすごく楽しめるのだろうけれど、生憎そうではなかったので想像していたよりは楽しめなかった。
文学作品に出ている植物について、植物学者の視点で紡がれたエッセイだけれど、同じテーマであちこちに書いたものをまとめているせいか、書かれた年月日と発行日の差がすごい。また単行本が文庫本化された本ということもあり、ちょこちょこ加筆され追加情報が入っているのが意外と面白い。
日本の文学作品は、花鳥風月に則して書かれていても、植物そのものを正確には書いていないということで、なんかちょっとがっかりしている。割と誠実に書いているのが志賀直哉だそうで、今度読んでみようかなと思った。 -
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このような本ができることは楽しい。
時代は、やはりマルチ人間を作り出している。
自分のカラに閉じこもり、研究者の枠の中で窒息したりしないようにしている
研究者から見れば、どれだけすがすがしいか。
自信に満ちたり、自分のポリシーをもって、
仕事をすることの大切さを痛感している。
「なまいき」であることが、大切である。
科学者は、すべて理づめにかんがえるとはかぎらない。
�発見だけが生き甲斐。
�発見から完全なツメまでおこなう。
�発見したことの仮説をつくること
�発見者が見落としているところをきちんとつめて体系を完成させる。
(1)花芽が形成されると、節間が著しく伸張する。
→種子の散布のため、花粉媒介に有利。
→もともと花芽数は、もっていて、環境要因に抑制される。
休眠することになる。
(2)花びらは、葉の変形したものと考えられているが、なぜ花びらだけが赤いのか
→赤い色素を合成するための遺伝子群が、花びらだけで読まれている。
アントシアンの働き
アントシアンを作る酵素は、カルコン合成酵素;10種類近くある。
アントシアンを作る遺伝子を導入する。
→紅葉の前に、葉の中にアミノ酸や糖が蓄積する。
花弁では、蕾が成熟するにつれて、かなりの糖が蓄積される。
赤い色になるために、糖が関与しているのではないか。
しょ糖>ブドウ糖>麦芽糖>果糖
(3)根がどうやって重力の方向を知るのか
→根の先端にある根幹の特定の細胞には、蒲団のように重なった膜構造がある。 細胞内には、でんぷん粒(色素がでんぷん粒を形成したアミロプラスト) があるので、これが重力に従って、膜構造のどこかに落ちてくる。
でんぷん粒を形成しない植物体(品種)で、調べることができないか?
→重力に対する反応は失われていない。
(4)花の数の多い少ないは、遺伝子的にいうと最初から決められている。
しかし、花が充分発現しにくい環境要因によって抑制されている。
葉の構造に対する遺伝子の調査
(1)つまり葉の細胞数は、最初から決定つけられている。
(2)葉の幅を決める遺伝子が、葉の長さの決定権を持たない。
細胞は、縦、横、あつさの3方向に伸張する能力がある。
花弁では、つぼみが成熟するにつれて、かなりの糖が蓄積される。