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Posted by ブクログ
道路舗装の割れ目とか、溝に溜まった土とか、
ほんのちょっとしたスキマに植物がよく生えています。
一時、「ど根性大根」などとブームになったこともあります。
もう、あと2~3メートルいけばなんぼでも広い土があるのに、
なんでまたこんな狭いスキマに好きこのんで生えてるんや、
こいつは生存競争の“負け組”か、とついつい思いたくもなったりして。
でも、それは大違いのようです。むしろ、その逆。
植物学者、塚谷裕一東大大学院教授が、そんなスキマに生える植物を記録し、図鑑にして解説してくれています。
「スキマの植物図鑑」中公新書
塚谷教授によると、植物は陽光を受け、水と二酸化炭素を原料に糖分を生みだして生きている。
動けない植物にとって陽光はとくに大切で、隣に自分より背の高い植物が生えると当たらなくなり、生きてゆけない。それゆえ、ひょろひょろと茎だけ細長く伸びる植物がよくあるのだそうです。
スキマで生きれば、隣にそうした”ライバル”がいない。
だから、思いっきり太陽を独り占めできる。
また、道路の割れ目などは、雨が降ると路上の水がそのスキマに流れ込み、乾燥もしにくいので水もたっぷりいただける。
そんなわけで、まさにスキマは天国のようです。
写真の2枚目は、トラックの横に溜まった土に生えている植物。
こんなところも見逃さずに生えるのですね。
3枚目は、草かなと思うと間違い。なんと、アスファルトの割れ目に、タンスをつくるキリが生えているのです。
写真にはないけど、スミレ類はアリに種を巣まで運ばせ、そこで芽を出し、成長するらしい。
植物たちはたくましい。
Posted by ブクログ
「スキマ」と言っても,最近はやりの〈忙しい時間の合間〉のことではありません。文字通り,隙間〈狭い空間〉のことです。
都会のアスファルトの間で垣間見ることのできる,約100種類の植物について解説してくれます。「どのようして,こんな隙間に来たのか」,想像を巡らせているのもおもしろいです。また,その植物についての生態的な話題はもちろん,文化的・歴史的な話題も豊富で,読み物としてもおもしろいです。たとえば,もととも日本産だと思っていた「ヤマトナデシコ」が,海外にも広く分布していることを知ると,「ナデシコジャパン」でいいのかなあなんて,思ったりします。
スキマで生きるこれらの植物たちは,ヒトから見た時の「けなげに,厳しい環境で生きている」わけではないようです。以下は,引用を見てください。
Posted by ブクログ
いわゆる雑草を中心に、コンクリートなどの人工構造物のスキマから出てきた植物の写真を見せ、解説する。
僕はキク科の雑草がどうにも好きになれなくて、今日も防草シートの上(防草シートと砂利のスキマ?)に生えたオニノゲシを抜いていた。コイツは見た目はゴツイくせにすぐ折れる。本書によると、僕の嫌いなオニノゲシさんは雑草間の競争の中、構造にコストをかけずに上に伸ばすことを優先したのだろう、と。そんな感じで多数のスキマ植物の写真と解説が。写真はまさにそこら辺で見られるような風景だけど、特別でないものが集まると特別になる、という面白さがある。
さて、スキマから生えた植物を、厳しい環境のなか「ど根性○○」などと感動の対象にしたりするが、実はライバルは少ないし土は乾かないし、連中にとって、結構ウハウハな状態なのだと。
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