矢崎節夫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
金子みすゞ(金子テル)の生い立ちと生涯、代表作に触れることができます。日常のとるにたらない出来事や小さな生命に対する深い洞察と感動、万物に対する慈しみの心を感じとれます。『わたしはすきになりたいな』『わたしはふしぎでたまらない』『みんなちがってみんないい』『うれしかろな』『さみしかろな』これらの言葉は、いつしか忘れ去られた「こどもの心」を甦らせます。「はじめに」にあった、『こどもは大人のはじめ』『こどもは人間のはじめ』という言葉も心に残っています。当たり前の風景、名前のついたもの、定義された事柄。これら「うつつ」を豊かに鮮やかに美しく表現しています。彼女のように広く清らかな心を持ちたいなと思います。
-
Posted by ブクログ
「こどもは大人のはじめです。こどもは人間のはじまりです」
大漁、つゆ、わたしと小鳥とすずと、、、これらの作品は、みすゞの視点を伝え、優しく、あたたかい心を広げてくれる。童謡は詩、リズムのある詩、だれにでも、わかることばで書いた詩、じぶんのリズムで、読んだり、うたったりできる詩です。金子みすゞの童謡は、そんなすてきな詩だ。
詩のはじまりは、神さまへのおいのり
みすゞの童謡は、みすゞのいのりの詩
だれの心のなかにも、みすゞはいる。みすゞの童謡を読んで、ひとりでも多くの人が、じぶんのなかのみすゞを見つけてくれたら、わたしはもっと、もっとうれしいのです。
#読書 #読書が好きな人とつながりたい #本 #本が好きな人とつながりたい #わたしと小鳥とすずと #金子みすゞ童謡集 #金子みすゞ #矢崎節夫 #JULA出版局 -
Posted by ブクログ
金子みすゞさんの詩集ですね。
みすゞさんの詩はおりにふれて目にする事はありましたが、短いなかにも心惹かれるものの多いのに感心していました。
今、こうして詩集として声に出して読んでみると、みすゞさんの宇宙が私の命のなかにも響きます。
50篇の作品が紹介されています。
蜂と神さま
蜂はお花のなかに、
お花はお庭のなかに、
お庭は土塀のなかに、
土塀は町のなかに、
町は日本のなかに、
日本は世界のなかに、
世界は神さまのなかに、
そうして、そうして、神さまは、
小ちゃな蜂のなかに。
みすゞさんはとても真実を汲み取る力が強かったのではないでしょうか。
みすゞさんの生涯は悲しい結果に終わったようですが、みすゞさんの命は詩編を通して生きつづけますね。
なにも書かなくても、みすゞさんの素晴らしいさは、詩にふれることで揺さぶられます。
みすゞさんの作品を探しあてられた、解説の矢崎節夫さんに深く感謝いたします。
言葉に言い表されない感動と温かさをもたらしてくれる、みすゞさんの作品は永遠の輝きがありますね。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「おはじき」
空いっぱいのお星さま、
きれいな、きれいな、おはじきよ。
ぱらり、とおはじき、撒きました、
どれから、取ってゆきましょか。
あの星
はじいて
こう当てて、
あれから
あの星
こう取って。
取っても取っても、なくならぬ、
空のおはじき、お星さま。
<解説より>
みすゞが瀬戸崎尋常小学校に入学した1910年(明治43)ハレー彗星がやってきた。大接近する5月19日未明、彗星の尾が地球の大気に影響を与えて、空気が十分間なくなる、といううわさが立ち、日本でも、空気をためるために自転車のチューブが飛ぶように売れたという。本好きのみすゞは、星や宇宙に関する本を読んで、想いを広げていたにちがいない。
「小さなうたがい」「美しい町」「木」「日の光」「さよなら」「見えないもの」「さびしいとき」「女王さま」もよかったです。
金子みすゞ(かねこみすず)
1903年(明治36)~1930年(昭和5)。
大正末の童謡界に彗星のように現れ、西条八十に「若き童謡詩人の中の巨星」と称賛されたが、26歳の若さで自死。没後、半世紀以上を経て、遺された手書きの童謡集が発掘され、この世によみがえった。