矢崎節夫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
今では広く知られる童謡詩人金子みすゞですが、1982年に3冊の遺稿手帳が矢崎節夫氏の努力によって発見されるまでは、無名の存在でした。
遺族から遺稿手帳を預かり、1984年に最初の『金子みすゞ全集』を出版以後、全集は発行されてきました。
本書は、2023年、金子みすゞ生誕120年に先がけ、全512編を1冊に収録して刊行されたものです。
唯一の金子みすゞの全集で、みすゞを世に広めた矢崎節夫氏による解説や略年譜も収録されています。
全編通して読んでみると、あらためて凄さが分かります。
蜂と神さま
蜂はお花のなかに、
お花はお庭のなかに、
お庭は土塀のなかに、
土塀は町のなかに、
町は日本のなかに