小野寺健のレビュー一覧
-
※全体のネタバレになってしまうので、具体的なテキストレビューは下巻の方に書きました。
非常に面白かったです。
憎み合おうがどうしようもなく惹かれあう激しい愛憎劇がお好きな方にはほんとお勧め。Posted by ブクログ -
下巻は親世代の三角関係がすこしずらした形で子世代に反復される。
ヒースクリフの悪辣ぶりには磨きがかかり、
家政婦ネリーの皮肉が冴えわたる。
それにしてもネリーはよくしゃべる。
要はおばさんの長話だというのに
これだけおもしろいなんて、もう反則である。Posted by ブクログ -
都市の貧困を自らの体験をもとに描く。出てくる人物が魅力的で、小説みたいにグイグイ読めちゃう。著者特有の超ピリ辛な社会考察も盛りだくさんで、現代社会においてもなお有効。うーん、さすが。とりあえずパリの高級レストランには行かないぞ。Posted by ブクログ
-
J.オーウェルというと1984年と動物農場のイメージしかなく、生活のために書評や短文エッセイを書いていたとは知らなかった。
文化や自然に関してあくまで保守的な態度である点、産業主義的な娯楽や全体主義に関しては批判的である点、洞察力に優れている点はイメージ通りだが、あの理知的な文章で食器洗いに毒付いて...続きを読むPosted by ブクログ -
色んなことが分からないまま終わったけど、嫌じゃない。知りたかった結末もあるけど、ストーリー展開的に、分からないままでいいやって思えた。
謎っぽい書き方だから、続きが気になって、割とすぐ読めた、Posted by ブクログ -
登場人物は少ないのだが、少しややこしいため
巻頭の人物関係図を何度も確かめてしまった。
ネリーさんがお手伝いという立場にもかかわらず、
自分の心情や態度を貫き通して勇ましいなぁと
思った。
読んでいて気持ちが灰色になったが続きが気になる
ので下巻も読もう。Posted by ブクログ