小野寺健のレビュー一覧

  • 嵐が丘(下)
    英文学の講義を取っている。課題その2。

    『嵐が丘』は子供向けにリライトされたものを読んだことがあって、キャサリンとヒースクリフの恋愛小説だとずっと思っていた。
    のだが。
    これ、恋愛小説?
    二人の間にロマンティックな感情が介在するようにはとても思えないのだけど。いや、確かに強靭な絆は存在していて、二...続きを読む
  • 回想のブライズヘッド 下
    ブライズヘッドという広大な邸宅、そこに住む人々――。華麗にして、精神的苦悩に満ちた回想録。

    やはりなんといっても、主人公の友人・セバスチアンの人物造詣が魅力的であった。
    貴族の次男であり、大変な美貌の持ち主、そして人を魅了せずにはいられない人柄。
    そんな彼が、厳重なカトリックの家(この家がブライズ...続きを読む
  • 回想のブライズヘッド 上
    ブライズヘッドという広大な邸宅、そこに住む人々――。華麗にして、精神的苦悩に満ちた回想録。

    甘美だけれど、不毛な話だったなぁ。
    けれど、不毛だけれど、甘美な話だったとも言える。

    詳しい感想は下巻にて。
  • パリ・ロンドン放浪記
    オーウェルによるパリ・ロンドンでの貧乏放浪ルポ。貧乏は人間を動物的にする。「人間性」とは、或る程度の豊かさの産物か。悲惨な境遇の中でも自分の哲学を作り上げて笑いながら暮らしているボゾという人物が面白い。動物的であれ、ともかく、逞しく生きていくこともできるのが人間か。
  • パリ・ロンドン放浪記
    パリ編は面白いけれど、ロンドン編は少し面白さが地味,ジャックロンドンの奈落の人々への言及が一ヶ所あるのも興味深かった。この本は傑作、でも広く読まれる事はもう無いかな
  • 嵐が丘(下)
    ヨークシャの荒野に立つ屋敷「嵐が丘」。その主人が連れ帰ったヒースクリフは、屋敷の娘キャサリンに恋をする。しかしキャサリンは隣家の息子エドガーと結婚し、ヒースクリフは失意の中失踪する。数年後、莫大な財産を手に戻ってきた彼はキャサリンの兄ヒンドリーから全てを奪い取りエドガーの妹イザベラと結婚。ところがキ...続きを読む
  • パリ・ロンドン放浪記
    十代でこれ読んだときはホントおもしろかった。
    前半パリの貧乏暮しは笑えて逆にオーウェルらしくないかも。
    後半ロンドンではホームタウンだけあって、本領発揮。
    程度の差はあれ、貧乏は経験すべし。