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第2次大戦中,物語の語り手ライダーはブライズヘッドという広大な邸宅の敷地に駐屯する.「ここは前に来たことがある」.この侯爵邸の次男でライダーの大学時代の友セバスチアンをめぐる,華麗で,しかし精神的苦悩に満ちた青春の回想のドラマが始まる.20世紀イギリスの作家ウォー(1903-66)の代表作.(全2冊)
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Posted by ブクログ
オックスフォードの学生の自伝を記した小説である。ドイツの大学町の回想、仙台の回想、本郷の回想という中での一群の小説として考えればいいと思う。
イギリス文学の典型的な作品だと思う。 全体的に暗いし、宗教的要素の強い作品だが、強く惹かれた。 描写と人間心理の葛藤が好き☆
英軍将校チャールズが第二次大戦下で偶然訪れたブライズヘッド邸。彼のオックスフォード大時代のセバスチャンとの回想を描く。パブリックスクール出の上流階級の人々、カトリックやプロテスタントの宗教的背景、英国的な雰囲気など、日本人の私には馴染みがなく、英国文学の回りくどいシニカルな言い回しがあまり楽しめなか...続きを読むった。
級友セバスチャンの苦悩。作者の育った家庭がこのようだったのだろうか。労働者階級の感情や欲望が「より忠実なありさま」と違い、何よりも礼節を重んじられ、感受性の強い若者は息苦しく感じる。また違うが私も家の中では「だるまさんが転んだ」をしてるような緊張を強いられていたので共感はする。セバスチャンは酒に逃げ...続きを読むるようになるが、友人や世の中からは「全く問題はないし、自分は全然気にしてない」と偽装しなければ自分が保てない。そんなことでストレス溜めてるなら、わろてしまえ。(まだ前巻しか読んでません)
ブライズヘッドという広大な邸宅、そこに住む人々――。華麗にして、精神的苦悩に満ちた回想録。 甘美だけれど、不毛な話だったなぁ。 けれど、不毛だけれど、甘美な話だったとも言える。 詳しい感想は下巻にて。
テディベアを抱えている貴族のセバスチアン。 アントニーはなぜ彼に惹かれたのか。 信仰とはなにか。 セバスチアンはなぜ苦しんでいたのか。 イギリスの話で回想なのでライダーのいい時期のブライズヘッドという感がある。
チャールズがセバスチャンの屋敷(ブライズヘッド邸)を訪れ、一緒にヴェネチアに行くあたりから面白くなる。
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