水谷竹秀のレビュー一覧
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社会問題となっている。詐欺の実態、その詳細に触れることができ、さらには罪悪感がなく、詐欺行為をしている。貧しい国の実態を垣間見ることができた。Posted by ブクログ
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タイのコールセンターを起点に、色んな理由で日本には居場所がなかった人達について描かれたノンフィクション。ここに登場した人達が幸せに暮らしてることを願う。Posted by ブクログ
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老後にフィリピンへ移住する人のルポ。いろいろな動機がある。
借金払えず物価の安い国へ、北国(特に雪下ろし)から夫婦で逃避、老親の介護疲れで親とともに移住または親のみ移住、フィリピンの若い奥さんを求めて移住。
なぜフィリピンか?若くて貧乏な娘が、日本人に(金目当てで?)つくしてくれるから独身のおじさん...続きを読むPosted by ブクログ -
老後に海外移住する高齢者の実態を取材した本。当然良い面悪い面があり、フィリピンに移住した人々のその後が描かれている。Posted by ブクログ
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日本人の弱さを見せつけられる。
反面教師とする事が、本書の価値か。
こうした享楽に耽る堕落した人間をゼロにはできないが、生み出さない努力は社会として倫理教育の強化から動き出さないといけない。Posted by ブクログ -
バンコクに行く往復で読破。すごく不思議な感想を抱いた。面白かったか、と言われると、はてな。出てくる人物のいる世界を20年ぐらい前に垣間見ただけに、想像はつく。共感するかと言われると、全く出来ない。かといって切り捨てることも出来ない気もする。作者ほどこの人達のそばに立つことは出来ないだろうけれど、指摘...続きを読むPosted by ブクログ
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タイのバンコクには、現地のレートの給与でコールセンターで働く邦人がいる。郵便局をリストラされて、妻の母国タイに引っ越した男性、一緒に連れてこられた子ども。タイのゴーゴーバーの男性目当ての女性たち。東南アジアでフィールドワークする著者が現地でインタビューを繰り返し、日本の実家にも訪れてエスノグラフィ的...続きを読むPosted by ブクログ
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東京から4,614km遠く離れたタイのバンコク。
その高層ビルで、
「お電話ありがとうございます。
○○社の△△です!
ご注文ありがとうございます!」
と語りかける日本人オペレーターがいる。
いうまでもなく、非正規労働者。
借金苦・LGBTの男女など、
様々な理由からタイに渡る。
総じて「日本で周り...続きを読むPosted by ブクログ -
いままで全く知らなかった世界で衝撃だった。
テレビでもフィリピンパブがよく出てくるが、なぜ日本にフィリピン人が多くきているのか少し理解できた。
フィリピン人女性に魅了されてフィリピンに旅立ち、そこで全財産が尽きてもなお困窮邦人として生活する男たちへの詳細なインタビューがリアルだった。Posted by ブクログ -
著者の水谷竹秀(1975年~)は、上智大学外国語学部卒の、フィリピンを拠点に活動するノンフィクション・ライター。本書は、2011年開高健ノンフィクション賞受賞作で、2013年に文庫化。発表直後には、本書を基にしたドキュメンタリー番組も複数制作され、かなりの反響を巻き起こした。
本書は、現地在住の著者...続きを読むPosted by ブクログ -
エピローグに筆者の思いが凝縮されているのだろう。
日本の生きづらさ、が問題意識の核にあるのだろうか。
海外にいてこそ、それを語れるような気もするが、それは日本に特有なものなのかどうか。
ひとつひとつのエピソードは、それなりに興味深いが、全体として訴えかけるものが、少し伝わりづらいと感じた。Posted by ブクログ -
東南アジアの国へ女性を追いかけて渡航し、その後ホームレス化して現地で社会問題になっている、ということは数年前に新聞で読んだ記憶があります。税金で彼らを帰国させることには抵抗を感じる一方、困窮邦人の世話を他国の方々に押し付けている現実に申し訳なさも感じる。「同じ日本人または彼らの近い関係者」であるのに...続きを読むPosted by ブクログ
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こんな人達が沢山いるとは全く思っていなかった。日本を「捨てた」という「逃げた」という感じか。何とも自分勝手で弱くだらしない男達の気持ちがさっぱり分からない。自己責任とは思わないけれど、結局どうしたいのか?本当に日本に帰りたいのか?「フィリピンで若い女性と遊んで暮らす」という叶わない夢以外何も考えてい...続きを読むPosted by ブクログ